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空気で動く車
新聞に出ていましたがフランスで空気で170Kmも走れる車が開発されたそうです。 電気自動車開発でやっきになっていた自動車業界も、「目にうろこ」状態だと思います。 3分間の補充で、満杯になって、また、170Kmも走れるそうです。スピードは解りませんが、充分実用に耐えるそうで関心しています。本当に思いもよらなかった開発です。 これが充分実用になるようであれば、関心させられますし、思いもよらなかった駆動方式です。電気自動車、燃料電池、とかといった、すごい技術ではないことが、すごい発想だと思います。 実際のところはどうなのでしょうか? また、このことをどう思いますか?
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クルマの設計屋です。 残念ながら、工学的には若干つじつまが合わない点もあり、業界内では既に信憑性を疑問視する声すら上がっています。 1.地球規模で考えたエネルギの収支は、tatikaeri様の御指摘通りです。即ち、空気で動いているからといって、特別省エネとはなりません。常識的な変換効率を考えますと、燃料を燃やして動かすよりは高効率にはなりそうですが。 2.発表されている後続距離は、モード走行などの通常の走行のシミュレートパターンではなく、平坦路の定地走行などの特殊な走行パターンのケースだと思われます。(車両に貯蔵されているエネルギに対し、総合効率が高すぎる様に思います。) 3.色々ツッコミどころはありますが、最大の懸念は圧力です。公表されているデータによると、その圧力は300kgf/cm^2を超えます。 日本では10kgf/cm^2を超えると高圧容器となるので、それを扱うには特殊な免許が必要になりますし、それ以前に300kgf/cm^2の気体は尋常ではありません。(しかもタンクのサイズは300リットル・・・家庭用フロ桶2杯分弱です。) この圧力でクルマに積めるほど軽量なタンクとしますと、アルミ鍛造にカーボンファイバをフィラメント・ワインディングという特殊な方法で積層した構造ではないかと思いますが、繰返し充填耐久性や耐衝撃性(事故時の耐損傷性)などはどぅなっているのでしょうか?(この圧力では、もし一部でも穴が開いたらタンクは爆発します。) 実際、どんなタンクなのか公表していません。或いはこの部分に凄まじい特許性があって、故に現時点では公表出来ないのかもしれませんが、しかし高圧ガスを使う以上大変な危険が付きまといます。 少なくとも日本では、実験走行(試走)でもない限り、一般路上での走行が許可されないと考えるのが妥当でしょう。
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該当記事は見てないけどこんなのかな? http://www.purnama.gr.jp/holistic/news/kankyo/kankyohozen/kankyohozen15.html でも「あたえられたエネルギーよりも大きなエネルギーは取り出せない」のですから(「エネルギー保存則」「エントロピーの増大」がキーワード、だから永久機関は作れない)、 空気を圧縮するために費やされたエネルギーよりも車を動かすエネルギーは小さくなりますし、 圧縮した空気を貯めておくボンベも相当な強度が要るから(強度=重さ、重くなれば効率が悪くなる)植物を原料としたアルコール(メタノール)改質型燃料電池車の方が良いと思いますよ。
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ありがとうございます。