• ベストアンサー

代数学の問題です。

ramayanaの回答

  • ramayana
  • ベストアンサー率75% (215/285)
回答No.2

ANo.1です。 補足質問1 「長さがliの巡回置換とはどういうことなのでしょうか」 (1-1) 巡回置換、長さ 巡回置換というのは、一部分が玉突きのような置換で、他の部分が不変な置換をいいます。例えば、1から11までの11個の数字の置換aが、   a: (1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11) → (1,2,3,6,8,5,4,7,9,10,11) だったとします。aによって、1→1、2→2、3→3、4→6、5→8、6→5、7→4、8→7、9→9、10→10、11→11と置換されます。このaでは、1,2,3,9,10,11が不変です。そして、残り4,5,6,7,8では、4→6→5→8→7→4 と順繰りに玉突きのような置換になっています。このaのような置換を「巡回置換」といいます。 また、巡回置換で、動く要素の個数を「長さ」といいます。上のaでは、動くのが4,5,6,7,8の5個なので、aの長さは5です。 特別なケースとして、どの要素も動かない置換(恒等置換)は、長さが1の巡回置換とみなします。動く要素がないのですが、長さを1とします。 上のaを(4→6→5→8→7)と表すことにします。以下、他の巡回置換も同様に表すことにします。恒等置換は、(1)、(2)、(5)などと表すことにします。表し方が違いますが、どれも同じ恒等置換です。 (1-2) 置換は互いに疎な巡回置換の積 すべての置換は、互いに疎な巡回置換の積で表すことができます。「互いに疎」とは、それぞれの巡回置換の間で、動く要素に重複が無いということです。また、この積は、可換(順序の入れ替えが可能)です。 例えば、次の置換xを考えます。   x : (1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11) → (2,1,11,3,5,7,8,9,6,4,10) xによって、1→2、2→1、3→11、4→3、5→5、6→7、7→8、8→9、9→6、10→4、11→10となります。 1から始まる玉突きをみると、1→2→1となります。これに現れない数字、例えば、3から始まる玉突きをみると、3→11→10→4→3となります。まだ現れない数字、例えば、5から始まる玉突きをみると、5→5です。まだ現れない数字、例えば6から始まる玉突きをみると、6→7→8→9→6です。これですべての数字が現れました。 そこで、上の玉突きに対応する巡回置換を、長さの順に並べてa1、a2、a3、a4とします:   a1 = (3→11→10→4)   a2 = (6→7→8→9)   a3 = (1→2)   a4 = (5) 例えば、a1は、3→11、11→10、10→4、4→3と動かし、1、2、5、6、7、8、9を不変とする置換です。 すると、x = a1・a2・a3・a4 です。ここで、掛け算の順番は入れ替えても構いません。 補足質問2 「11行目の、これは、xとyが同じ巡回置換型・・・」 (2-1) 巡回置換型 置換の巡回置換型とは、その置換を互いに疎な巡回置換の積で表したときの、長さのパターンのことです。上のxでは、a1の長さが4、a2の長さが4、a3の長さが2、a4の長さが1ですから、その巡回置換型は[4,4,2,1]と表すことができます。積の順序を入れ替えても良いので、これを[2,4,1,4]と表しても構いません。しかし、同じ型に複数の表し方があると不便なので、ここでは、必ず長さが長いほうから順番で表すことと約束します。すると、巡回置換型の表し方は、[4,4,2,1]のようなものだけが許され、一通りに定まります。 4+4+2+1=11です。置換を互いに疎な巡回置換の積で表したとき、11個の要素のそれぞれは、どれかの巡回置換に必ず現れ、しかもただ1つだけに現れるので、巡回置換型の数字の和は、必ず要素の個数に一致します。 ご質問のケースでは、xとyが、同じ長さの互いに疎な巡回置換の積で表されるので、その長さのパターンが同じ、すなわち、同じ巡回置換型を持つことになります。

関連するQ&A

  • 大学の数学(代数)の問題です。

    問)群G1からG2への写像f:G1→G2は群準同型写像であるか。群準同型写像であるならばfの像Imf及び核Kerfを求め、群準同型写像でなければその理由を述べよ。(Snをn次対称群、Zは整数全体のなす集合あるいは加法群) (1)G1=S5、G2=Z;f(σ)=l(σ)(σ∈S5)。ここに、l(σ)はσを互いに素な巡回置換の積で表した時に現れる、長さの最も大きい巡回置換の長さ。 (2)G1=Z/9Z、G2=Z/3Z;f(x+9Z)=2x+3Z(x∈Z) です。誰かわかる方解答よろしくお願いします。

  • 代数学「置換」について

    「任意の置換は互換の積に分解される」 ということの証明がわかりません。 巡回置換が互換の積で表せるということはわかったので、あとは任意の置換が巡回置換の積表せればいいのですが、そこがわかりません。 わかりやすい証明をお願いします。

  • 代数学

    「S_nをn次対称群とし、S_n∋σに対して、有限個の巡回置換τ_1,τ_2,…,τ_kで、i≠jならばτ_iとτ_jとに共通文字を含まない、というものがあってσ=τ_1・τ_2…τ_kとなることを証明せよ。」 という問題を友達に教えてもらったのですが、証明の流れの前に問題の意図が分かりません。 教えてもらえませんか?

  • 代数学の問題なのですが、

    代数学の問題なのですが、 G=〈x〉を位数n<∞の巡回群とする。mは自然数でnはmZに属する元で位数mの部分群がただひとつ存在することを証明せよ。 という問題なのですが教えてください。

  • 線形代数の問題が分かりません

    線形代数の問題が分かりません {1,2,・・・,n}の置換全体の集合をSnと表すことにする. (1)S3の元σで次が成り立つものをすべて求めよ.   すべてのγ∈S3に対してγσ=σγ (2)Sn(n≧3)の元σで次が成り立つものをすべて求めよ.   すべてのγ∈Snに対してγσ=σγ この二つの問題が分かりません.どなたか分かる方がいらっしゃいましたら教えてください. よろしくお願いします.

  • 代数学の置換についての質問です

    n≧3とする {g∈Sn|δ(123)δ^(-1)=(123)}をすべて求めよ という問題なのですが、(123)という巡回置換を互換の積で、(13)(23)と表すまではできたのですが、 この後n≧3でどのように考えていったらよいかが分かりません よろしくお願いします

  • 任意の置換は互換の積で表されることの証明

    『n次対称群(置換群)Snの各元はいくつかの置換の積として表されることを示せ。』 という問題。 実際にいくつかの置換に対して調べてみると、確かに成り立っていそうなことがわかるのですが、それをどうやって証明したらいいのかわかりません。 実際にこの作業をするとき (1)置換をいくつかの巡回置換の積で表す (2)巡回置換を互換の積で表す という手順で行なっているので、証明もこの二つのステップに分けて考えればいいのだとは思いますが、例えばn=3の時ですらどうやって証明したらいいのかが全くわかりません。実際にn=3なら全てを書き出せば示せるのですが… また出題されている証明はnに関するものでnは自然数であるから数学的帰納法を使うのかな?と漠然な考えしか浮かばず困ってます。 どうやって証明していけばいいのか教えてください。

  • 数列の問題で

    3つの直線y=1/2x+1,y=1,x=nで囲まれた部分(境界を含む)にあるx座標、y座標が自然数である点の個数をSnとする。このときS2n,S2n-1を求めよ。 この問題誰か解けますか?なんとなく法則があるようなのですがいまいちピンとこずに悩んでます。お願いします!

  • 代数関数

    代数関数y=φ(x)が有理関数なら積分可能であることを置換積分をつかって証明する。 これについてもうちょっと得ヒントをください。ストーリーをせつめいしてください。 何がどうあることをいって積分可能というんでしょうか。 (ドクトルクーがガーの数学講座p37ですが)

  • 代数学:環に関する問題!!

    R:環 ∀x∈R s.t x^2=x このとき、Rは可換環であることを示せ。 (x^2はxの二乗) という問題なのですが、 私の解答は x、y∈R (x+y)^2=x^2+xy+yx+y^2        =x+xy+yx+y        =x+y ∴ xy+yx=0 ∴ xy=-yx     =(-y)x      ={(-y)^2}x     =(y^2)x      =yx ゆえに、可換環である。 なのですが、それはx+y∈Rが成り立てば、です。 x、y∈Rの時x+y∈Rは成り立つのでしょうか?教えてください。 また、成り立つ以前に証明の仕方が違うならご指摘お願いします(><)