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最近よく言われる「戦略的互恵関係」ってどんな関係なのでしょうか?
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とりあえず、外務省の公式見解から ===以下引用=== 政治関係 「共通の戦略的利益に立脚した互恵関係」(「戦略的互恵関係」)の構築に努力していくことで一致。 (1)「戦略的互恵関係」の基本精神(ポイント) 日中両国がアジア及び世界に対して厳粛な責任を負うとの認識の下、アジア及び世界に共に貢献する中で、お互い利益を得て共通利益を拡大し、日中関係を発展させること。 (2)「戦略的互恵関係」の基本的な内容(概要) 1)平和的発展を相互に支持し、政治面の相互信頼を増進。各々の政策の透明性に努力。 2)エネルギー、環境、金融、情報通信技術、知的財産権保護等互恵協力を深化させる。 3)防衛分野の対話及び交流を強化し、共に地域の安定に向け力を尽くす。 4)相互理解及び友好的感情を増進。青少年、メディア等の交流、文化交流を強化する。 5)朝鮮半島、国連改革、東アジア地域協力等、地域及び地球規模の課題に共に対応。 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/data.html ===引用以上=== この「戦略的互恵関係」が初めてでてきたのは、2008年5月7日の福田首相と胡錦涛主席との間で行われた会談後の共同声明からですね。 この時の情勢は、中国は北京五輪を前にしたチベット問題に揺れている時期であり、日本では福田政権の支持率の低下に悩まされ始めた頃ですね。 中国は日本から北京五輪成功への言及を引き出すことで国際社会からの孤立しているというイメージを払拭し、日本側は外交ポイントで支持率アップを狙うために何らかの「成果」が欲しかった。 そんな中で、双方が音便に終われるように妥協点を見いだしたのが「未来志向」を標榜する「戦略的互恵関係」だったわけです。 その妥協の結果が、声明文の次の一文です。 ===以下引用=== 3 双方は、歴史を直視し、未来に向かい、日中「戦略的互恵関係」の新たな局面を絶えず切り開くことを決意し、将来にわたり、絶えず相互理解を深め、相互信頼を築き、互恵協力を拡大しつつ、日中関係を世界の潮流に沿って方向付け、アジア太平洋及び世界の良き未来を共に創り上げていくことを宣言した。 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/visit/0805_ks.html ===以上=== 歴史問題となると、あれだけ「謝罪」と「補償」を求めてくる中国と、「遺憾の意」という日本人らしいわびさびのある表現でかわす日本が、「歴史を直視し」という一言ですませてしまっている。 いかに中国トップの10年ぶりとなる訪問を音便にすまそうと気を遣ってるかが窺われるですね。 簡単にまとめると、「未来に向かって互いに協力していきましょ」って事ですね。 本質は、日中外交の妥協の産物であり建前ですね。 ではでは、参考になれば幸いです。
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- townsx5
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中国人が日本人の為に働く義務は無いと思いますよ 自分たちは、給料を支払ってくれない会社で働きますか
- dai1000
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戦略的互恵関係と政府は連呼していますが、この言葉は中国の利益になるような二国間関係ということで、日本のメリットは二の次であるということです。 外務省は、「日中両国がアジア及び世界に対して厳粛な責任を負うとの認識の下、アジア及び世界に共に貢献する中で、お互い利益を得て共通利益を拡大し、日中関係を発展させること」と説明していますが、日中両国の間には疑心暗鬼が互恵関係より強いのです。特に、昨今の中国のやり方は常軌を逸しており、そのうち、世界から何らかの懲罰が下ることになるでしょう。 日本もこの機に乗じて、中国を解体するような政策に転換すべきです。
- gungnir7
- ベストアンサー率43% (1124/2579)
国益は国益として考えましょうということです。 最近の中国関係は感情論ばかりが先行しています。 しかし、市民感情とは別の理論で経済は動いています。 中国国民は小日本人は全滅しろと暴れ回り、 日本人は中国人は信用できないと両国の感情は悪化するばかりです。 中国は日本人を無理やり拘束したり、レアアースを止めたりして 揺さぶりをかけてきています。日本いじめでしょうか? いいえ、こんなことは米国も頻繁にやっています。 中国の振る舞いは大国的ともいえるし、幼稚ともいえる。 外交とはこのようにすべきだという見本で日本が素直すぎるのです。 中国は色々揺さぶりをかけてきますが、基本的に日中は仲良しです。 それはお互いに長所があり、それぞれの短所を補うことができるからです。 色々ありますが、経済的にはいいパートナーだから お互いに実利を取りましょうというのが戦略的互恵関係になります。
- townsx4
- ベストアンサー率0% (0/10)
帝国主義の時代に、列強の侵略に対し日中共同で当たろうとの動きがあったことを前提にし それをことごとく阻んできた存在に対する認識を共有、離間の策にはまらないようにしましょう と言うのが狙いだと思いますが 実際は、外交上の方便であり、狙いは別のところに有ると認識しているのかもしれない 日本の右顧左眄、裏切りは歴史的なものだし 実際に話していることと現実は違い、それを証明する証拠は日本社会に満ち溢れていると言うことじゃないでしょうか
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お礼
実に懇切丁寧な解説を有難うございました。 まだまだ私には難解な部分も沢山ありますので 何回も読み返し理解に努めたいと思います。