- ベストアンサー
溶存酸素(DO)について
溶存酸素(DO)について 「水中の塩化物イオンの濃度が高いほど飽和DO濃度は減少する」 とのことなのですが、どうして減少するのでしょうか? 私としては塩化物イオンと飽和DO濃度は関係が無いように思えます。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
> 塩化物イオンと飽和DO濃度は関係が無いように思えます。 酸素などの気体分子であっても、溶媒分子と全く相互作用を しないわけではないと思います。 一部が炭酸イオンに変わる二酸化炭素ほどではないにせよ、 酸素のような二原子分子であれば、一時的な電荷の偏りに よって、溶媒分子との間に分子間引力が発生するはずです。 特に、溶媒分子の極性が大きい水などであれば、そちらの 電荷に誘起される形での電荷の偏りも発生するでしょうから、 水素結合に似た状況になるものと推測されます。 このため、塩化物イオンに限らず、イオン濃度が高くなるほど、 そのイオンが水和する影響(というか「とばっちり」)を受けて 酸素分子の水和が弱まり、結果として飽和酸素濃度は低下する、 ということになります。 ※「塩化物イオン」と特記されているのは、通常「溶存酸素」の 測定対象が河川・湖沼・海洋の水で、その中でも特に海水 (及び汽水)では、同イオンの影響が普遍的かつ無視できない レベルだからで、必ずしも同イオンに限った話ではありません。 (ご質問の趣旨からは外れるかとは思いますが(汗)、 念のため、ということで・・・)
お礼
ありがとうございます。 考え方としては塩析と思えばよいですね。 テキストでは塩化物イオンだけが関係するような記述でしたので迷っていました。 これですっきりしました。ありがとうございます。