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「システマティック」「系統的」「体系的」という類義語の意味を辞書で引き
「システマティック」「系統的」「体系的」という類義語の意味を辞書で引きましたが、理解できません。辞書の例文では下記のような使い方をしているみたいです。出来ればかんたんな例を交えて意味を教えて下さい。 「システマティックな研究」「体系的な知識」「系統的に勉強する」
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体系と系統にははっきりした違いがあるようですが、システマティック にはその両方の意味を持つので混乱しますね。 体系とは 個々の部分が相互に関連して全体として統一した機能を果たす組織や知識の全体 系統とは 一定の順序を追って続いている統一したつながり と辞典にはあります。 類語辞典では体系の類語には組織、構成、機構、構造、などがあり、一方、系統の類語には系列、系譜、系図、血筋、つながり、血統などがあるので違いが分かりやすい。 系統は主に縦の関連に焦点を当てますが、体系は縦の関連と同じように横の関連にも焦点を当てます。 システムの訳語として体系や系統があてられ、重なる部分があります。システムという言葉は使う人がどちらの意味で使うかによります。むしろ意味よりもスピード感、軽やかさ、躍動感がある外来語としての語感が好まれるように思います。 これらの三つの関係は熟語や訳語の使い方にも表れます。 賃金体系(wage system)、思想体系(system of thought)、開放体系(open system)、理論体系(body of theory) バスの系統(bus route)、命令系統(chain of command)、神経系統(nerves system)。 鉄道網(railroad system)、輸送網(transport system) 体系は末端同士にも横のつながりが感じられるが、系統は末端同士のつながりは弱い。体系や系統に該当するシステム以外の英語にもその特徴が表れていて面白いです。 英語のsystemの意味やその語源がわかるとさらに違いがわかるのかもしれません。
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- SPS700
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辞書で systematic をひくと 系統だった、組織的な、系統的な、手順の良い、体系的な、計画性のある、計画的な、意図的な,とありました。そのうち三つを選んで例文を挙げます。 1。 組織的= 共通の目的のために全体が一定の秩序をもって組み立てられているさま。「―な宣伝活動」 例えば4人の党員がいて、1人は民主党に清き御一票を入れてください、という、2人目は、社会民主党に清き御一票を入れてくださいという、3人目は自由民主党に再び政権を握らせてくださいという。4人目は、日本の政党では期待出来ませんから、朝鮮のキムジョンポイウル先生に清き御一票を賜りたく伏してオン願いもう仕上げ申し候、という。この4人が1台の宣伝車から大きな声で叫んでいた。これは「組織的」でない例です。 2。 系統的= 順序立って組み立てられているさま。「―な指導」 山盛り先生は、窓をあけて授業をするのがお好きです。風が吹いて教科書のページがめくれると、第10課から第32課、へ、さらに第2課へと、移ります。風の強い日は忙しいです。これは「系統的」でない例です。 3。 体系的= 系統的。統一的。「―な研究」「―にまとめる」 僕は夏休みに毎日俳句を一句書く宿題を命じられました。ちょっと遊ぶのが忙しかったので最後の日に30句纏めて書きました。そのとき公式俳句というのを発明しました。 「犬が来て、ワンと鳴いてる、夏の空」「猫が来て、ニャアと鳴いてる、夏の空」「豚が来て、ブーと鳴いてる、夏の空」「牛が来て、モーと鳴いてる、夏の空」 これは「体系的な」俳句の作り方の例です。(ほんと?)
- Mokuzo100nenn
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システムとは複数の要素が有機的に組み合わさって全体として一つの機能を持っている物です。 太陽系はthe Sun Systemですが、太陽だけではなく太陽の周りを公転する惑星たちとそのまた外側を取り囲む準惑星などから全体で力学的に釣り合った運動をしている物ですね。 ミサイル防衛システムであれば、実際に飛翔するミサイル以外に敵を探査するレーダーや、敵味方を判定するしくみ、ミサイルを誘導する装置、そしてミサイルが命中するまでの追尾装置などから構成されるでしょう。非常用の自爆装置なども必要でしょうか。その構成要素のどれ一つが機能不全を起こしてもミサイル防衛の機能を実現できないので、システム全体で考えることが重要です。 システムの構成要素がシステムであることもあります。 上記の例でいえば、敵味方を判定するしくみは、敵味方判定システムと言えます。これは構成要素として、暗号発生のしくみ、暗号受発信の取り決め、暗号解読の仕組み、そして最後に敵味方判定と言う構成要素からなるでしょう。 システム>システム>、、、、>構成要素 という関係ですから、高度文明社会では通常には構成要素と考えている物でも、蓋を開けてみればそれ自体がシステムになっている高度なシステム社会です。 システムを構成するシステムをサブ・システム(下位システム)と呼ぶこともあります。 システムを包含するシステムをスーパー・システム(上位システム)と呼ぶこともあります。 その高度なシステムの全体を研究しようという取り組みがシステマチックな研究、体系的な研究です。 系統的も体系的と同じでも良いですが、時系列のニュアンスが強い気がします。 「系統的に」は「順序立てて」という意味ですので、時間的な推移に従って考えることです。 例えば生物の進化を系統的に考えるといえば、進化の仕組みそのものよりも、進化の歴史を解き明かすことや種の前後関係を明らかにすることなど、時間軸での整理に重点を置いている考え方と思います。 実際の用法としてはコンピュータなどの電子機器系ではシステムと片仮名で呼ぶことが多く、学問や法律などでは体系という漢字を使う事が多い様です。体系と系統は、個人手には上記のような使い分けをしていますが、区別なく使われる場面も多い様です。