• ベストアンサー

核開発の平和利用について

核開発の平和利用について 核開発を軍事利用すれば、大変危険な事は百も承知ですが、 核開発を平和利用した場合、どのような恩恵(メリット)を 受ける事ができるのでしょうか? 最近、日本の原子力発電所もんじゅが、活動を再開すると聞いて、 原発の重要性(メリット)について知りたくなりました。 それと核開発と平行して、ウランやプルトニウムという言葉をよく耳にしますが、 これも平和利用できるための大事な資源なのでしょうか?

  • a-c-e
  • お礼率90% (29/32)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • hayasitti
  • ベストアンサー率69% (229/331)
回答No.1

>>それと核開発と平行して、ウランやプルトニウムという言葉をよく耳にしますが、 >>これも平和利用できるための大事な資源なのでしょうか? ウランやプルトニウムは、核開発の中心をなす物質(元素)の名前です。 原油やガスと同じように、ウランも資源の一種です。 ウランやプルトニウムには、「核分裂」する性質をもった仲間(同位体)が存在します。 (原発の説明で必ず出てくる、ウラン235やウラン238といったものが同位体です。) この「核分裂」という反応は、膨大なエネルギー(平たく言うと熱)を放出します。 このエネルギー(熱)を破壊力として使うのが原子爆弾であり、発電に利用するが原子力発電です。 両方とも「核分裂」という反応を利用している点では同じです。 一瞬でたくさんの核分裂を起こして膨大な熱を出させるか、コントロールしてゆっくり熱を出させるかの違いです。 >>原発の重要性(メリット) よく言われるのは ・発電中にCO2の放出が少ない ・燃料供給が比較的安定している。(オイルショックのようなことがおきにくい) ・発電量が大きく、かつ安定して供給できる。 といったところでしょうか。 特に日本の場合、資源を海外からの輸入に頼らざるを得ません。 ウラン資源は原油資源に比較して、安定的に供給を受けられるというメリットがあります。 また、核燃料を再処理することにより、燃料を無駄なく使えるようになれば、更に安定化できます。 高速増殖炉「もんじゅ」や以前に話題になった「MOX燃料」も「無駄なく使う」方針の一環です。 >>核開発を平和利用した場合、どのような恩恵(メリット)を受ける事ができるのでしょうか? これは、なかなか難しい質問ですね。 基本的に、核開発には軍事・平和に関わらず国際的な監視が付きまといます。(IAEAという国連組織が絡みます。) 平和利用をしている限りは、国際的に睨まれることはないでしょうが…。 しかし、ひとたび軍事利用を模索すれば、国際的な波紋・摩擦を呼ぶのはまず間違いありません。 当然ながら、ウラン供給を止められたり、経済制裁が科せられたり… そうなると、原発の運転がとまってしまったりするでしょう。そうなれば、電気供給もままならなくなる可能性もあります。 あえていえば、そうならないのがメリットです。 ※では、北朝鮮・イランはなぜ国際的に睨まれることをしてまで、核開発を進めるのか それは、「核兵器に対抗できるのは核兵器のみ」という原則が存在し、 また、アメリカ・ロシアといったすでに核兵器を保有している国に軍事的に対抗できる「カード」を持ちたいと考えているからです。 質問者の質問順序と回答が逆になってしまいましたが、ご参考までにどうぞ。

a-c-e
質問者

お礼

懇切丁寧にご教示くださりありがとうございました。 とても助かりました。

関連するQ&A

  • 北朝鮮 ウラン核開発・・

    北朝鮮情勢に詳しい元米政府高官は18日までに、北朝鮮が極秘に推進してきたウラン濃縮による核兵器開発計画が年内にも本格化する可能性があるとの見通しを明らかにした。 6カ国協議で先に採択された共同文書は、寧辺の原子炉などの停止を通じたプルトニウム型核開発の阻止に重点を置いているが、ウラン利用型の核計画には具体的に言及しておらず、問題は事実上先送りされている。元高官はウラン濃縮による核開発計画が本格化し、核爆弾の原料となる高濃縮ウランが生産されれば「米国や日本にとって重大な脅威となる」と警告、同計画に関して北朝鮮を徹底追及していくべきだと強調した。  本当に作ってるんですかねぇ・・・? まぁ 何しでかすかわからない国みたいだから 不安ていえば不安ですが・・・ どうなってしまうのでしょう? みなの意見を聞きたいです

  • プルトニウムの核兵器転用防止技術

    7月16日の朝、NHKのニュースで 原子力発電所の使用済み核燃料のプルトニウムに ある添加物を入れることで、核兵器に使いにくい プルトニウムを作る技術を開発した。 といった趣旨のニュースを見たのですが、 これってものすごい技術だと私は思いました。 将来的にはノーベル平和賞物の技術ではないかと思います。 しかし、それ以降どの番組でも、ネットでも これに関するニュースを見ません。 このニュースを見た方も見なかった方もいらっしゃるでしょうが、 どのような感想をお持ちか、お聞かせ願えないでしょうか。

  • 核兵器について

    重金属を利用する核兵器について質問します。 ウラニウム爆弾とプルトニウム爆弾がありますが、ウランとプルトニウム以外にアクチノイド元素を利用した核兵器はありますか?アメリシウムは確か対人センサに利用されていたように記憶します。あと、ウランを2回β崩壊させるとプルトニウムになるのでしょうか?

  • 核廃絶といっても・・・物理的に可能なことですか?

    現在世界各国にある複数の核や、平和的利用として設置されている原発・・・ これら怖ろしい物質を、安全に地球上から消してしまう技術はあるのでしょうか? 核を使用しない、これ以上増やさないということは、人間の感情論を抜きにして考えれば可能なことではありますが、 でも、すでに製造された核や原発の燃料(放射能・ウラン・プルトニウム、といったものになるでしょうか)というものはそのまま残しておくよりほか手が無いような状況なのでしょうか? 放置しておけばまずは大丈夫 なのか、 放置しておいても危険は危険(放射能が漏れるとか?) どういった認識が正しいのでしょう? 理系の知識が無いため、突飛な質問をしているように思われることでしょうが、わかりやすく説明してもらえるとありがたいです。

  • プルトニウム燃焼の最終残さ

    核燃料のサイクルとは,次のようなことだと理解しています。 (1)ウランを用いて発電すると,プルトニウムが生成する。 (2)プルトニウムは核兵器の原材料になり得る。 (3)プルトニウムを平和的に消費するために,高速炉で燃焼すれば良い。 そこまでは良いのですが,プルトニウムを燃焼すると最終的に何が残るのですか。 高速増殖炉では,燃えないウランが燃えるプルトニウムになるということは聞くのですが,そのプルトニウムはどうなるのでしょうか。 核兵器にならず,放射能のない安全な滓になるのでしょうか。

  • 日本が核武装する為には、原発が必須ですか?

    それとも、既に十分な量のウランやプルトニウムを日本は持っていて、 原発を廃止したとしても、核武装必要論者の方達の考える十分な量の核爆弾を作る事が出来るという事なのでしょうか? また、自衛隊の戦車などの為に劣化ウランが必要となる為、原発を廃止して、劣化ウランが生産出来なくなる事はまずいという事情があるのでしょうか?

  • なぜ核兵器の製造の際にウラン濃縮が問題になるのか

    いつもお世話になっています。 さて、北朝鮮の核開発やイランの核開発疑惑にかかわって、密かに「ウラン濃縮」を行って いるという問題があります。 たしかにウランを高濃度に濃縮すれば原爆が製造することができますが、それよりも技術的 に簡単なプルトニウム原爆を製造する方が容易ですし、実際に現在ある原爆はほとんどが プルトニウム原爆です。 教えていただきたいのがどうして「ウラン濃縮」=「核開発」なのかということなのですが、よろ しくご教示下さい。

  • 原子力発電プラントについて~。

    現状の原子力発電プラントの形式について、質問させて下さい。 昨今、原発についての、印象は良くありませんが、あくまで、 技術面のみで、考えると言う事で、お願いします。 原発のウラン燃料は、U235が、3パーセントで、残りは、U238のようです。 ところが、U238は、燃料として核分裂しないで、中性子を浴びてプルトニウム239に なります。 ちょっと前までは、プルサーマルで使うと言う事でしたが、現状では ほぼ不可能になってきました。 と言う事で、U235が、3パーセントではなくて、艦船用のように、90パーセントの 高濃縮で使用すると、その分、小型コンパクトで、プルトニウムその他の核廃棄物も 少なくて済むのではないでしょうか。 それに、艦船用の原子炉は、地震に強い構造と思われます。 波の揺れ、衝撃に強いはず だから・・。 原子力砕氷船なんて、揺れと、衝撃の連続だと思います。 地震に強い発電用原子炉も、造れない事もないと思います。 以上、素人の単純な発想ですが、何かアドバイスを下さい。

  • 日本の原発(原子力発電)はウランを取り出せないって

    日本の原発(原子力発電)はウランを取り出せないってどういう意味ですか? 他国の原発は核兵器に使える核濃縮ウランがそのまま生成されて取り出せる?

  • ウランの濃縮と核兵器について

    原子力発電所で濃縮ウランを使い電機を作ることまではHPをあさってわかったのですが、結局のところウランの濃縮という技術はいつから開発が始まったのですか?核兵器はソ連とアメリカの冷戦時に開発されたと書いてあったので、それよりも前ということに必然的になるのでしょうか? あと、そのウランの濃縮を開発したのは国単位で何カ国もいるってことでしょうか?それともひとつの国がその技術を開発して、それを他の国に売ったのでしょうか。是非、回答お願いします。