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先日コンサートでモーツァルトのフルート四重奏をききました。そこで初めて
A88No8の回答
- A88No8
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>先日コンサートでモーツァルトのフルート四重奏をききました。そこで初めて気がついたのですが、弦楽器は人声に近い音律なのにフルートは平均律のようで、弦楽器とは旋律にずれがありました。 質問者さんは耳がいいですね。 バイオリン族のメソードは「旋律」が美しく響くように確立されているそうです(例えばシとドはの音程は狭いとか)。 一方バイオリン族ではないチェロやコントラバスのメソードは12平均律に近いと聴きました。 これは始めて弦楽四重奏をするときにバイオリンとビオラはユニゾン(斉奏)がよく合うがチェロは苦労するという話が裏付けています。 >フルートなどの木管楽器はみな平均律なのでしょうか? 穴をふさぐ装置(名前を知りません)がついていなかった昔の笛では弦楽器のように平均律でなく吹けた野でしょうか?(日本の能や祭りの笛のように。) 木管楽器に限らず管楽器のスケールは基本自然倍音を使っています。 難しい話は省略しますが、自然倍音の仕組みで12平均律を正確に演奏するのは無理があります。 また各々の管楽器のスケールには音程の特徴があって古典時代の曲がよく響くような根底があり、その上で現代では12平均律でないと演奏が不可能なので、なんとかつじつまを合わせ易いように徐々に変化してきました(でも結局色んな調子の楽器が作られました))。 σ(^_^;は、クラリネットやサキソフォーン、フルート、コルネット、トロンボーン、チューバなどの管楽器の経験が少しあります。 チューナーと首っ引きで音程を調べたことがありまして合っているものもありますが、ほとんどは微妙にはずれています。 そこで耳で自分と他の音との響きを聴いて合わせたりスコアからハーモニーを調べて音程を調整します。 一応クラリネットのメソードにも練習課題として旋律的音階と和声的音階の区別はあります。 >倍音で音階を作っているトランペットなどでは平均律ではないと想像しますが、普通にふくと純正調になるのでしょうか? 前の回答で想像が付くかと思いますが、12平均律にも純正調にもなりません。実に中途半端な音程です。 自然倍音だけ限れば純正調といえるかもしれませんが、現代の楽譜を普通に吹いて演奏するのは不可能です。 自分のなかにスケールを作り、その音が出るように訓練します。アンサンブルの時はさらに周りを耳で聴きながら合わせるのです。 >このようないろいろな音律を混ぜ合わせたオーケストラの音は、実はどういう音律になっているのでしょうか? メロディは旋律的音階、ハーモニーは純正調、その他は12平均律かそれをつじつまが合うように調整しながら演奏することになります。 蛇足: 上記は西洋音楽の文化の話であって日本の純邦楽に使われる楽器はまったく別物です(つまり事情は当てはまりません。日本の文化ですから)。
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