死刑執行 ビビる人とビビらない人
2004年に奈良市で起きた小1女児の誘拐殺人事件で、殺人などの罪に問われた小林薫死刑囚ら3人の死刑が執行されました。死刑の執行は去年9月以来で、自民党に政権交代後、初めてです。
谷垣 法相いわく 「いずれの事件も誠に身勝手な理由から尊い命を奪った極めて残忍な事案。それぞれの被害者、被害者の遺族の方々にとって無念この上ない事件じゃ!」
死刑が執行されたのは
2008年、茨城県土浦市で起きた連続殺傷事件の金川真大死刑囚(29)。
2002年に起きた名古屋市のスナック経営者殺害事件の加納恵喜(旧姓 武藤)死刑囚(62)。
2004年、奈良市で小学1年生の有山楓ちゃん(当時7)を誘拐し、殺害した罪などに問われた小林薫死刑囚(44)の3人です。
「被害者には本当に申し訳ない思いで一杯デス!」
これは、大阪拘置所で死刑執行を待つ身だった小林死刑囚の直筆の文章で、去年、
【福島瑞穂】参院議員が死刑囚全員に対して実施したアンケートに答えたものです。
「現在の死刑制度には反対です。なぜなら、日本の刑法はハムラビ法典の刑法(目には目を)の復讐法ではないのですから」 と、(アンタが言うかねぇ・・・)現行の死刑制度に反対の考えを示した上で、終身刑の導入には
「よい考え方であると思う」と記入していました。また、死刑執行は絞首刑ではなく「薬物投与」を希望するとしていま した。
アンケートでは、死刑執行に恐怖心をのぞかせた小林死刑囚ですが、一方で、こんな心境も明かしていました。
「被害児の命日に(死刑を)執行してほしい」・・・?
21日、死刑が執行された小林薫死刑囚。1審の死刑判決後、弁護側が行った控訴を、自ら取り下げたりもしており、ややこしいオツムの持ち主であったことをうかがわせます。
法務大臣にも
「楓ちゃんの命日までに死刑にして欲しい」と訴える手紙を出すなど、“死刑への強い願望”を示していた小林死刑囚ですが、しかし、その後は一転し、2008年には、
「女の子に睡眠薬を飲ませたら、風呂に入って溺れただけ」などと主張して再審を請求し、これを裁判所は当たり前ですが、簡単に退けました。
同じく、金川真大死刑囚も、早期の死刑執行を望んでいました。5年前、茨城県土浦市で2人を殺害、7人を負傷させたとして起訴された直後、マス記者に宛てて、こんな手紙を出していました。
「今回の事件を起こした理由は自殺するためデス!自分で自分を殺す勇気がないので、この国の法律を利用して自殺しようとしたのデス!え?罪悪感を感じて いるかって?ハッハッハッ感じてませんよ!」
マス記者が接見に訪れた際には、自分の犯行のわずか3か月後に起きた秋葉原の無差別殺傷事件について、こんなやりとりを交わしています。
記者 「手紙ではアキバは、うらやましいとありましたが、どんなところがうらやましいんですか?」
金川 「(殺害されたのが)7人というのがうらやましい」
そして、死刑についての質問には・・・
金川 「自分で首をつってやっちゃえば良かった」
記者 「でも、できなかった?」
金川 「痛いのが嫌なんですよ 」
記者 「死刑も痛いと思いますよ。怖くないんですか」
金川 「でも、他人にやってもらった方が楽だし・・・」
小林死刑囚に命を奪われた有山楓ちゃんの父親は、次のようなコメントを発表しました。
「自ら犯した罪を真摯に受け止め、刑に向き合ってくれたと信じたいです。小林死刑囚の命も一つの命であり、今後私たちは楓の命、加害者の命の重さを背負っていかなければなりません」
これにて、3件の話題は完全終了、被害者遺族という人たちも、もはや相手がいない以上、遺族としては何の権限も有しません。終わり、です。
「今はまだ、死刑制度を見直す時期ではない」と谷垣法相は、新しい時代を思わせない、陰気くさい顔で語りました。
まぁ、自民党は、昔から何でも先送りにする奇妙なクセが付いていますので、あの男らしいといえば、らしくも思えます。
裁判所での泣き笑いを無くすための、妙案がありましたら、どなたか教えてください。