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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:有毒生物の「毒」ってどこから来たの?)

有毒生物の毒の由来は?

yanbaru00の回答

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  • yanbaru00
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回答No.3

#1,#2のお答えでは、動物の例だけのお話のようですが、細菌・真菌類(カビやキノコ)・植物にも有毒生物は数限りなく存在します。そのような多種多様な生物が毒性を持つようになった理由をまとめるとしたら、かなり強引で言葉足らずになってしまいますが、「生き残るためや子孫を増やすために有利であったから」となるでしょう。 一口で「毒」といってしまいますが、一般的には毒を持つ生物自体は、生理的にその毒の影響を受けない場合と貯蔵器官に分別貯蔵されることによってその生物自体は作用から逃れることがあると思います。前者のような場合、その有毒生物には無毒で他の生物には毒として作用することを「選択毒性(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%B8%E6%8A%9E%E6%AF%92%E6%80%A7)」といいます。 動物以外の生物では、選択毒性を持つものが多いですね。病原細菌のベロ毒素や、カビのアフラトキシン、植物のアルカロイドや青酸(シアン化合物)配糖体、その他微生物の抗生物質などが代表例になるかと思います。これらは、化学物質として捉えた場合、骨格となる構造には様々なものがありますから、その生合成経路もそれぞれの生物で独自に進化してきたと考えてもよいでしょう。もちろん、植物のアルカロイドなど特定の範囲の生物では類似の構造を持つものもあり、それらの場合は近縁の生物は共通の代謝経路を利用して毒物を生合成している場合もあります。 これらの毒を持つようになった理由は、大雑把に3つに分けられるのではないでしょうか? 1.一部の動物が持つ被捕食者(食べられるもの)を麻痺・捕殺するための毒(#1、#2のお答えに詳しいです)。 2.その生物が身を守るために、内部に持っている毒(#1のお答えの「防御型」)。 植物やカビ・キノコではその一部が動物に食べられても、効果的な毒をもっている場合、それ以上食べられずにすみます。したがって、毒をもっていれば、効果的な防御を行い、生存・繁殖に非常に有利です。でも、時には「蓼食う虫も好き好き」というように、その毒に対して反応しない捕食者(食べる動物)もいて、必ずしも万能とはいえないようです。また、植物は微生物の感染に対してファイトアレキシン(http://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3)と言う物質を出して対抗することも知られています。 動物の場合は捕食されると、その個体そのものは死んでしまいますが、捕食者を毒で殺すことによって、仲間(同一生物種や近縁個体群)の捕食の可能性を減らすことができます。広い意味では、ハチの毒などもこの分類に入れてよいでしょう。以上をまとめると、動物や他の生物の区別無く、毒は捕食者への防御手段として、有効であると考えられます。 3.比較的近い生物との競争に勝つための手段 同じような生物が同じ場所で生き抜くためには、熾烈な生存競争があります。このとき、他の生物の生長をとめたり、相手を殺したりすることによって、自分自身が生き残ることができます。このような毒性物質の生産としては、微生物の抗生物質や植物のアレロパシー物質(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AD%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%BC)が他の植物の生長を邪魔する例などあります。 病原微生物の持つ毒素などは上記3つの分類に相当しないようなので、良くは判りません。「食べた動物を弱らせて自分自身が繁殖しやすくする」というような考え方もできるのですが、個人的感想なので、その信憑性のほどは不明です。 以上、ご参考までに。

nituke
質問者

お礼

ありがとうございました。大変興味深く拝見させていただきました。 やはりまず「毒」と言うものの認識から変える必要があるのだなと強く感じました。 特に選択毒性という性質があるということは大変参考になりました。 なんというのか、言葉のイメージなのでしょうか、「毒を持っている」というと その生物が選んで、種々の効果を持つ毒を装備する様になった…という様な気がしていましたが、 やはり結果的に「毒」的な効果を発揮するような物質を持っている、 あるいは持つ様になった(進化の過程で効果が高くなるような変化を辿った) のだということが言えるのではないかと感じました。 ある毒蛇蛇からすると、 「え?咬んだら獲物は動かなくなるでしょ? 人間は違うの? 毒? 何それ、そんなのないよw」 てな事なのかもしれないですねw 人間が「毒」と呼んでいるだけで、それは何も特別な物質ではなく、 進化の流れ、自然なグラデーションを辿った末の 形質、形態、物質であるのだなと感じる事ができました。 大変参考になりました。ありがとうございました。

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