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巡回群

「Gを位数がnの巡回群とする。nの任意の正の約数dに対して、Gは位数dの部分群をちょうど1つだけ持つことを示せ。」 私はこれを次のようにして示しましたが・・・。 xをGの生成元とする。するとx^n=eである。 dはnの約数であるから、∃q∈N s.t. n=dq が成立。 すると、x^n=(x^q)^d=eである。 よって、x^q∈Gから生成される巡回部分群Hを考えると H={x^q,x^(2q),・・・,x^((d-1)q),e}で、Hの位数はdである■ (1)とりあえず位数dの部分群の存在は示せたと思うのですが・・・あっているでしょうか? (2)あと、問題文を見る限り、位数dの部分群の"一意性"も示さねばならないと思うのですが、これがよくわかりません。 位数dの部分群H'を任意に取ってきて、H=H'であることを示せばいいのかな?と思ったのですが、できませんでした。。。 (1)(2)に関して、どなたかわかる方がいましたら、教えていただけないでしょうか?よろしくお願い致します。

noname#104816
noname#104816

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  • ur2c
  • ベストアンサー率63% (264/416)
回答No.5

> 位数4の巡回群Gで、位数2の異なる部分群がH,H'の二つあったとすると、H=H'となり矛盾・・・と言えればよい H' を K と書きます。 H と K はそれぞれ異なる生成元 h, k を持ち、単位元  e = h^2 = k^2 だけが共通要素。そして hk は H にも K にも属さないから、もとの位数 4 の群は G = {e, h, k, hk}, (hk)^2 = e に決まり。これは巡回群 G = {e, g, g^2, g^3} じゃない。 G = {e, h, k, hk} は Klein の4元群 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%9B%9B%E5%85%83%E7%BE%A4 と呼ばれ、最小の非巡回群です。 証明が一挙にできないときは、作業を2段階に分けます。第1段階はこんな感じで、まず具体例を作って納得する。第2段階で一般化する。 > どのような矛盾を生じるのか正直よくわかりませんでした 参考 URL に Bertrand Russell について、こんなくだりがあります: In the course of a public lecture he once claimed that if you admit one false fact you can prove anything. Someone in the audience threw him the challenge; If 4=5 then are you the Pope? Russell instantly responded,“if 4=5 then subtracting three from each side you get 1=2. Now since the Pope and I are two and 2=1, I am the Pope.” 矛盾した命題からはどんな結論でも導けるのですから、背理法の問題は「どのような矛盾を生じるのか」ではなく「どのように矛盾を見せるのか」で、小説の筋書きを考えるようなもんです。

参考URL:
http://www.openthemagazine.com/article/science/bertrand-russell-superstar
noname#104816
質問者

補足

回答していただきありがとうございます。 (hk)^2=eであることは、(位数が4=2^2より)位数4の群がAbel群だからであって、一般の場合には成り立たないですよね?(今回の問題には関係ないと思いますが・・。) ur2cさんに教えていただいた例の証明と似せてやってみたのですが・・・うまくいきません。。。。 アドバイスいただけませんか?m(_ _)m [証明] 位数dの、異なる部分群H_1,H_2を任意に取る。 H_1,H_2はそれぞれ異なる生成元h_1,h_2を持つ。 (なぜなら、h_1=h_2ならH_1=H_2となり矛盾である) H_1={h_1,(h_1)^2,・・・,(h_1)^(d-1),e} H_2={h_2,(h_2)^2,・・・,(h_2)^(d-1),e} であるが、H_1∩H_2={e}であることが次のようにしてわかる。 x∈H_1∩H_2なるx≠eが存在すると仮定する。 x∈H_1より、x=(h_1)^sなる自然数sが存在し、 x∈H_2より、x=(h_2)^tなる自然数tが存在する。 今、x=(h_2)^t≠eであるから、((h_2)^t)^k=h_2なるk∈Nが存在する。 (例えば、k=d+1とすればよい) よって、((h_2)^t)^k=(x)^k=((h_1)^s)^k=h_2なので、((h_1)^s)^k=h_2である。 しかし、これはh_2=((h_1)^s)^k∈H_1となり、h_2がH_1の元ではないことに矛盾する。 ゆえに、H_1∩H_2={e}である。 ところで、(h_1)(h_2)はH_1にもH_2にも属さない・・・・・・・・・・・ (今は、G={e,h_1,・・・,(h_1)^(d-1),h_2,・・・,(h_2)^(d-1),(h_1)(h_2)}とはならないので、Gが巡回群でないとは言えませんし;;)

その他の回答 (4)

  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.4

(1) は, x が G の生成元であることから e, x, x^2, x^3, ..., x^(n-1) が全て異なることを使うのが簡単だと思う. q = n/d とおくと iq, i = 0, 1, ..., d-1 は全て n より小さいですよね. そして, これがわかれば H'' の位数が d より小さくならないことも明らかです. r < q = n/d だから rd < n.

noname#104816
質問者

お礼

No1では、位数dの部分群を生成するようなGの元のうち、指数が最小のものをyとし、その指数をqとしているのですよね? それがq=n/dと書けるということでしょうか・・・?

noname#104816
質問者

補足

すいません、No1で用いているqと、今回用いているq=n/dは同じですか?

noname#102340
noname#102340
回答No.3

(2)について 群Gの元aの位数がnのとき、a^m(m∈Z)の位数はn/(m,n)である。((m,n)はmとnの最大公約数) を証明する。 Gを位数がnの巡回群とする。Gの位数dの部分群をH'とする 巡回群の部分群は巡回群だから H'=<a^k> かつ k|n (kはnの約数) とおける。 上の定理を使う。

  • ur2c
  • ベストアンサー率63% (264/416)
回答No.2

> 位数dの部分群H'を任意に取ってきて、H=H'であることを示せばいいのかな? 方針は Tacosan が指摘するとおり、背理法が近道と思います。H と H' が異なるなら、異なる生成元がとれる。それを使って、何かへんなことを起こして見せる。 たとえば位数 4 の巡回群で、位数 2 の異なる部分群が 2 つあったら、どうなりますか?

noname#104816
質問者

補足

回答ありがとうございます! Tacosanさんに対する補足にも書きましたが、どのような矛盾を生じるのか正直よくわかりませんでした・・・。 位数4の巡回群Gで、位数2の異なる部分群がH,H'の二つあったとすると、H=H'となり矛盾・・・と言えればよいのですが・・・。

  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.1

こんな感じ? (1): 「H の全ての元が異なる」ことを言っておく方がいいかな. (2): G の位数 d の部分群の生成元を考える. H は生成元 y の x に対する指数 q が最小であるものとする. H' は H と異なる部分群とし, その生成元 y' の x に対する指数を q' とする. q < q' で, q' は q の倍数でないと仮定してかまわない. r = q' mod q とおいて, x^r を生成元とする部分群 H'' を考える. H'' の位数はいくつ?

noname#104816
質問者

お礼

仮に最小のsがdなら、 「H は生成元 y の x に対する指数 q が最小である」ことに矛盾、でしょうか?(自信ありませんが・・・)

noname#104816
質問者

補足

回答ありがとうございます! >「H の全ての元が異なる」ことを言っておく方がいいかな. (証) 以下の事実を使います・・・。 「Gを位数nの巡回群とし、その生成元をxとする。 ZからGへの写像をf(k)=x^kで定義すると、fは全射準同型写像。 Kerf=AとするとA={0}もしくはA=nZであるが、もしA={0}ならば、 fが単射となり、結局fが同型写像となるから、G~Z(~は同型の意) しかし、これはGが位数nであることに矛盾。ゆえに、A=nZである。 この場合、k≡k' (modn)⇔x^k=x^k'となり、nを法とするkの剰余類にf(k)を対応させる写像がZ/nZからGへの同型写像となる。 したがってGの異なる元は、{e,x,x^2,・・・,x^(n-1)}となる。 これより特に、x^k=e⇔kはnの倍数である。・・・★」 さて、★を使って、Hのどの2元も等しくないことを背理法で示す。 ∃i,j s,t, x^(iq)=x^(jq)を仮定する。i<jとしてよい。 すると、x^(q(i-j))=eが成立。 今、i-j<dであるから、これは★に矛盾。 よってHのどの2元も等しくはない。[終] >x^r を生成元とする部分群 H'' を考える. H'' の位数はいくつ? r=q'(modq)であることから、q'=qk+rなる自然数kが存在するので x^r=x^(q'-qk)ですよね・・・。 (上で書いた事実も考慮すれば)x^rが生成する巡回部分群H''の位数は(x^r)^s=eなる自然数sのうち、最小のもの。 sの候補としては、dが挙げられるので、dがH''の位数だと最初は思ったのですが、dより小さいものがあるかも知れませんし・・・。 (仮にdだとしても、そこからどのような矛盾が出るのかが、私はわかってません、すいません>_<) もう少し詳しく教えていただくことはできないでしょうか? よろしくお願い致します。

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