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ラクトンの開環重合について
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精製と重合は別のプロセスです。 ・モノマーの精製は 室温で固体のモノマー:再結晶で精製するのが普通です。 室温で液状のモノマー:沸点が低ければ普通の蒸留で精製しますが、沸点が高ければ減圧蒸留します。 ・重合は モノマーの沸点が高ければ(例えばブチロラクトンは沸点206℃)、コンデンサーをつけて100℃程度に大気圧下で加熱します。モノマーの沸点が低い場合には(例えばエチレンオキサイド等の環状エーテルは沸点10.8℃)加圧が必要です(オートクレーブを使用し、ミルトンポンプでモノマーを圧入します)。 ・ポリマーの精製は 残存モノマーは通常は減圧下で取ってしまいますが、ポリマーそのものの精製は、再沈殿法が一般的です(工業的にはしませんが...)。これは良溶媒(普通THF等)にポリマーを溶かし貧溶媒(普通水/メタノール等)にポリマー溶液を入れて再びポリマーを沈殿させ精製する方法です。 お役に立ちましたでしょうか?(多分、専門書に書いてあると思いますが...)
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- KAZ08
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どの程度の回答を期待されているの自信がありませんが、一般的にはラクトン類はアルコラート(例えばメタノールと水酸化ナトリウムとを脱水して得られるナトリウムメチラート等)を開始剤とすれば、100℃前後でモノマー(カプロラクトン等)を滴下することで開環重合すると思います。また、沸点の低いモノマー(ラクトンでは無いですが、プロピレンオキサイドやエチレンオキサイド)では加圧して重合させる必要があり、オートクレーブ内で5kg/cm2程度の加圧下で重合させます。これらの反応はリビング重合機構で進行するため、分子量分布は極めて狭いものができます(Mw/Mn=1.1程度)。 カチオン系触媒でも重合しますが、ポリマー主鎖から水素を引き抜き(バック-バイティング)、分子量分布が広くなってしまいます(高分子量のものは得にくい)。
お礼
どの程度の回答を期待されているの自信がありませんが、一般的にはラクトン類はアルコラート(例えばメタノールと水酸化ナトリウムとを脱水して得られるナトリウムメチラート等)を開始剤とすれば、100℃前後でモノマー(カプロラクトン等)を滴下することで開環重合すると思います。 非常に専門的な意見ありがとうございます.ところで上記の重合はやはり,モノマーの精製,重合の全過程において減圧下で行わなければいけないのでしょうか?もう一度ご意見頂けますでしょうか.
少し古いですが、以下の参考URLは参考になりますでしょうか? 「精密重合」 ===================================== 開環重合 / 三枝武夫著 ; 1, 2. -- 化学同人, 1971. -- (講座重合反応論 ; 6-7) 付加重合・開環重合. -- 共立出版, 1983. -- (高分子実験学 / 高分子学会高 分子実験学編集委員会編 ; 第4巻) ======================================= 図書館探されてはいかがでしょうか? ご参考まで。
お礼
お礼が遅れて申し訳ありません.ありがとうございます.一度それらの文献をあたってみます.
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お礼
たびたび専門的なご意見ありがとうございます.参考にして重合に挑戦したいと思います.