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ソクラテスは何故脱獄しなかったのか?

noname#130082の回答

noname#130082
noname#130082
回答No.14

死ぬことが恐ろしいことだという根拠はないが、脱獄に関しては良くないことだという根拠はある、などと本人は言ってるようです。 不当な死刑の判決を受けましたが、たとえ他人に悪いことをされたとしても、自分はしてはならない(ただし、この意見に賛成する人はごく少数であるとも言ってます・・・だから質問者様が理解できなくとも普通ですね)、その他その他理由が述べられてます。 しかし、本質的な理由は、ソクラテスが、思想と言うことと行動と感情が一致していたことでしょう。 普通の人は、普段は死ぬことなど怖くないと言っていても、いざ本当に命が危ない場合はうろたえるものです。しかし、ソクラテスは死刑判決後の牢屋の中でも気持ち良さそうに熟睡していたそうですから、本当に怖くなかったようです。 そもそも、「私の知らないことはただ一つ、『自分は何も知らない』ということだ」と、言っているだけ(まあ、それで本でも書いてれば)なら無事に済んだでしょうに、わざわざ権力のある政治家や劇作家(今でいうとマスコミ関係者でしょうか)のところまで出向いて、議論をして「結局、あんたは何も知らないのだ」と人前で暴露してしまう、なんてことをしてます。裁判だって友達の力などを借りれば(?)どうも裁判に持ち込むことを防げたようです。裁判でも、慈悲を願うどころかお説教してますね。だから、最初から命の危険は無視していたようです。 むしろ、なぜ70歳まで生き延びたのか、の方が問題なような・・・。

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