• ベストアンサー

フランス革命で殺戮はなぜ起こったのですか?

sudacyuの回答

  • sudacyu
  • ベストアンサー率35% (687/1961)
回答No.2

 多くの自由主義革命やアメリカの独立など、改革・革命がそうであるように、社会の多数の人にとって現状に不満があり、その不満のもととなっている社会制度を大幅に改変しようとする場合、その大幅な変化がいかに正当性があるかという説明をしなければなりません。(多数の人が容認しない「現実」を少しだけ手直しする小幅な変革なら、現状との類似点が多く、利害がどうなるかは説明なしでもかなり予測ができます。)  大幅な改変の方向性はいくつもあり、多数の人の意向を一致させなければ改革は実行できません。ですから理論によって、選ばれた改革の方向性が「良いものである」というアピールが必要となってきます。  この場合、革新の原動力は「多くの人にとって現状に不満・問題がある」ということに実態があり、「変革の理論」はその変革に方向性を与えるサブの存在です。  ところが、現状変化を裏付ける「理論」が現実社会の在り方について、強い方向性・価値観を提供する場合、サブのはずの理論が『主』になってしまう場合があるのです。  「理論を主にする人々」は、理論を『従』(=サブ)と考えて現実を重視する人と、改革前は同じ考えで一致し、同一行動をとります。  しかし、一応の社会変革を達成すると、さらに理論に合わせて改革を推し進めるべきであるとして、現実の矛盾が相当改善されたと考え改革の収束を行うべきだとする「理論を従とする人々」と対立しはじめます。  共産主義やイスラム原理主義など、強い社会規範を理論・教義の中に持つ考え方に、このような傾向が顕著です。  フランス革命は自由主義革命ですが、絶対王政が強固で身分制の強かった18世紀のフランス社会を変える以上、理論を絶対視する傾向も強くなって、革命が先鋭化したと考えます。

kateliz
質問者

お礼

ありがとうございます。 理論と現実には大きなかい離があるということでしょうか。

関連するQ&A

  • 日本史とフランス史の比較

    フランスはフランス革命があって、ブルジョアでなくいきなり、当時の土地があったりなかったりの農業に携わる民衆などの支持等の自由、平等、博愛を目指して、恐怖政治に突入しました。 粛清の時代でした。たしかに選挙権などは現在平等ですが、貴族や科学者などいろいろ処刑して、かなり急な話だったかと思います。啓蒙思想などの影響がありますね。 日本は、明治維新期に時代の転換を迎え、志士などが現れ、いろいろわかれてあつまってで、暗殺なども多かった時代でした。でもフランス革命の段階では重商主義の田沼の現れましたし、遅めですが、現実的な進行もしました。 比較してどういう違いがあるのでしょう?

  • フランス革命の三部会について

    フランス革命のある本をよんでいて疑問に思ったのですが、 第三身分(平民)が作った国民議会に第一身分(聖職者)の 人たちが合流しましたよね。 そこで特権制度をなくしたくない貴族が反対するのはわかるのですが、 特権制度(免税など)を廃止させたかったルイ16世がそれを阻止した理由(修繕という名目で第三身分の会議場を閉鎖)がよくわかりません。 これは矛盾のようにおもえるのですが、どういうことなのでしょうか?

  • 七月革命について

    フランスでは、七月革命(1830.7)後、 新政府の政体をめぐってブルジョワ派と共和派が対立したが、 ブルジョワ派が共和派を抑え、ブルジョワの支持で 自由主義貴族のオルレアン家のルイ=フィリップを王に迎えて七月王政(1830~48)が成立した。 とあるのですが、 ブルジョワ派=立憲君主派 と考えてよいでしょうか? おねがいします^^

  • 教えてください!

    教えてください! 課題のレポートで、 ・フランス革命期の貴族と一般庶民の暮らしの違い ・日本文化がなぜフランスで高く評価されているのか ・フランスでの女性の地位の変化の過程 のうちどれかについて書こうと思っているのですが、それぞれ参考になりそうな本はありますか?

  • 日本の死刑はなぜ残酷な絞首刑なのですか?

    絞首刑では、20分以内には死ぬようですが。 ギロチンがなぜ発明されたかというと、フランス革命の時、貴族なら、苦痛の少ない斬首刑、平民なら、絞首刑・八つ裂き・車裂き、と、残酷な刑罰だったそうです。ギヨタンさんが、始めは、平民も貴族同様に苦痛の少ない斬首刑にするべきだ、と主張、しかし、斬首刑でも失敗すると苦しむので、やがてギロチンが生まれたそうです。 18世紀のフランスで残酷とされた絞首刑が、なぜ日本で採用されているのですか?

  • 藤本ひとみ先生がコバルト文庫内で例えた古典悲劇

    もう10年以上前に読んでいたコバルト文庫の中で、思い出して気になっている箇所があります。 藤本ひとみ先生が書いた本で、たぶんまんが家マリナシリーズだったと思うのですが、古典悲劇についての話が出てきました。 「その侍女は、自分の事をしらない貴族を愛し、彼の知らないところで命をはって救おうとするのよっ!」みたいな事をマリナちゃんが言っていたと思うのですが、これってどの話に出てきたのでしょう。何の悲劇の事を言っているのか知りたいのです。思い出したいけれど、思い出せません… 知っている方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください。 全てがあいまいな記憶ですけど…よろしくお願いします!

  • 保守主義

    日本で共産主義的とよばれたりしたことがありました。確かに外国にくらべると身分などあまりないように思えます。かつてフランス革命で左翼が政権とったときに、イギリス人が保守主義を提案しました。1790年に本がだされました。今、民主主義的な脅迫観念が自分にあるのですが、それをなおしたいとおもってます。保守主義とはどういう意味があるでしょうか。民主主義には理屈があるとおもうのですが。

  • 西洋絵画における近代化とはどのようなことであったか、についてのレポートを書いています

    40歳を過ぎたおばさんですが、若い子たちと一緒に通信教育の大学で勉強しています。 西洋美術史のレポート課題に取り組んでいるのですが、どなたかお知恵を拝借くださいませんか。 いろいろ調べて、自分なりに漠然と分かったことは、、、 ・近代とは、フランス革命ごろ以降をいう。 ・ロココ美術とは、古典主義から脱しようとしていたもの。 ・それまでは、貴族や上流階級のものであった。 ・芸術家は、サロンに招かれたりして、パトロンがつき、生計をなしていた。 ・革命以降、新古典主義がでてきた。 ・新古典主義とは、古代に完成された美術がまた見直されてきたもの。 これらの事象をまとめ、自分なりの考察として、、、 革命を経験した芸術家たちはきっと新しい何かを見出したに違いない、と講釈をつけたいと思っています。 (本当はそんなエラそう言えた立場ではありませんが・・・) ただそのためには、具体的な作品が必要なのですが、数ある作品の中から革命の影響を受けたであろう、または革命前にはこんな作品はなかったであろう、という作品を見つけることができません。 やみくもに「西洋美術館(小学館)」を借りてはきたものの、あまりにも膨大な作品数で、途方に暮れています。 教科書(カラー版西洋美術史/美術出版社)にはジャック・ルイ・ダヴィッドのホラティウス兄弟の誓いが出ているので使おうかとも思いますが、この作品のどこがどう新古典主義宣言なのかが分かっておりません・・・・。 ミレーの落ち穂拾いのような市民生活に密着した作品は、革命前はなかったんじゃないかな~とも考察しますが、単に私の探し方が足りないだけかもしれないし・・・・ そこで本題なのですが、フランス革命の前後で、革命の影響が顕著に分かる具体的な作品をご存じでしたら教えていただけませんか。 私は専門家ではありませんから(ただのおばさんですから)、小難しいことを書くつもりもありませんし、マニアックな作品も取り上げようとはしておりません。分かりやすいメジャーな作品を教えてくださると助かります。 よろしくお願いします。

  • 世界史、わかりません。

    高校の世界史がわかりません。 時代はフランス革命のところです。 アメリカ独立がフランスに与えた2つの影響は何か。 フランスの旧制度で第1・第2身分とされていた人達はどんな特権を持っていたか。 ジャコバン派が都市の下層市民のために実施した政策は何か。 ジャコバン派が人口の大多数の農民のために実施したことは何か。 絶対主義や教会の支配を批評する思想 ↑これは啓蒙思想でいいのでしょうか? 1789年、特権階級への課税に反対する貴族たちの要請で174年ぶりに開催された会議 ↑三部会でいいのでしょうか? わからない所が多くすいません。 回答お願いします。

  • マリーアントワネット

    以前から違和感があったのですが、フランス革命前夜にマリーアントワネットが 「パンが無ければお菓子を食べればよい」という発言が反感を買ったとあります。 原文では「Qu'ils mangent de la brioche」で、本当は別の人物の発言という説もありますが、この発言自体は当時のフランスの法律で規定された、食糧難の時はブリオッシュ(高級パン)を普通のパンと同じ値段で売れという、徳政令を出したらどうかという意味かと理解しました。 ただ常識的に考えれば、普通のパンが無いのに高級パンがあるとも思えませんし、当時のパン職人の収入は労働者の一般水準から見ても低いレベルですから、そもそもパン屋に普通のパンもお菓子も何も無いと予想できます。 つまり彼女の発言は法律だけを念頭に起き、実情が分かっていないということで、庶民からは反感をもたれた訳ですが、そもそもこの法律の意味するところはなんなのでしょうか。 私なりに、飢饉の時は貴族も庶民と同じ安物のパンを食べろ、という意味かなとも思いますがいかがでしょうか。 パン屋も高級なものを作っても、値段は統制されますから赤字になることは必然で作らなくなり、貴族もお金があっても市場に無い以上、安物のパンで我慢せざる得ない、ということかな? この法律の背景は何か、誰か分かりませんか。