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フランス革命で殺戮はなぜ起こったのですか?

sudacyuの回答

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  • sudacyu
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回答No.6

 No2です。 <理論と現実には大きなかい離があるということでしょうか。>  理論と現実には、当然乖離がありますが、その大きさの違いではなく、現実を踏まえた上で判断する現実主義者と、理論を第一に考える理想主義者との違いです。  「改革」自体は現実の行為ですから、一度に全部行われるのではなく、いくつかの段階を経て行われます。その過程で現実が変化していきます。  例えば、フランス革命では、都市では手工業が始まり、貴族や教会が大地主である社会で革命が起きました。  都市の自由業者・貧しい工場制手工業従事者や貧農が革命の支持母体になりましたが、貧農に対して土地を分配すると、今度は土地の所有者となった農民がそれ以上の社会改革が進展するのを望まなくなる状況が生まれました。  当時のフランスでは、農業経済に対する依存度が相当高く、土地を手に入れた自作農が国家財政を支える形になって、財産を所有しない都市労働者との間に政治的立場の違いが生まれたのです。  理論通りに更なる改革を求める都市労働者と、既に欲しいものは手に入れたので現実的となり、改革の進展に消極的な農民・都市の自由業者との間の対立が発生しました。  全国的には、革命の進展を望まない者が多くなったものの、政治の中心となる都市では、一層の革命進展を望む労働者が多いというアンバランスが発生し、理論通りの革命をしようとする政治家と国民の多数派が革命の収束を望んでいる現実を優先しようとする政治家との対立が、政治の中心地で激化したのです。  似たようなことは、ロシア帝政の崩壊でも起こっています。自由主義者・共産主義者が協力して帝政を倒したものの、その後両者の対立が激化しました。

kateliz
質問者

お礼

ありがとうございます。 王妃をはじめ、王室や貴族の浪費と放蕩が原因で革命が起こったという説しか知りませんでした。 それ以前に、農村や都市の状況から革命への下地は十分にできていたんですね。

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