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CO2が6.2%増加!?
みなさん、教えてください。 京都議定書で、日本は2012年までに温室効果ガスを1990年と比べて6%削減すると決まりました。 最近はハイブリッドカーやマイバッグなど“エコ”が流行ってるので「順調にCO2も減ってるんだろうなぁ」と思いきや、 6%削減どころか6.2%増えている(2006年度)とのこと!! 2006年度までが増加していて、現在は減少しているのでしょうか? また、目標値まであとどれくらいなのでしょうか?
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地球では、数億年前から植物や植物プランクトンが光合成(太陽エネルギー)によって大気中のCO2を吸収しながら、大繁殖しました。そして、植物などによって蓄えられた炭素(C)は地中に押し込められ、長い時間がかかって今の化石燃料(石油石炭)になったのです。 そのため、5億年前には5000ppmあった高濃度のCO2が徐々に減って1万年前ごろからは、250~280ppmに安定するようになりました。そのおかげで気候は安定し、人類は大繁栄したのです。 だから、化石燃料は、太陽エネルギーとCO2のぎっしり詰まった「缶詰」ということができます。 この「缶詰」を地下から掘り出して使えば、労せずして莫大なエネルギーを手に入れることができますが、同時に大気中に排出されたCO2によって、大気は太古の昔に戻ることになります。今は385ppmに達しており、このまま行けば100年後には800ppm程度に達するだろうと言われてきました。 現代は、数千万年かかった大気が200年足らずで逆行するほど大量に化石燃料を消費していますので、地球環境はたまったものではありません。DNAを変化させるひまもありませんので、気候や生態系は絶妙なバランスを崩し、人類は危機的状況に陥ることになります。 これが、温暖化問題の本質です。 このことは、1995年のIPCCという国連機関の報告によって警告され続けてきましたが、多くの人々は化石燃料の魔力に酔って、副作用を無視し続けてきました。副作用が発症し出してきて、ようやく気づきだしたのが現在の姿だと言えるでしょう。 もうお分かりでしょうが、CO2の削減目標は90~100%です。これをどれだけ早く達成するかによって人類の未来は決まるでしょう。 今、検討されているのは2050年までに世界全体で50%、先進国は今までに多く出した責任がありますので、80%削減で検討してされています。 京都議定書以来増加したのは、多少生活レベルの向上も原因ですが、主に石炭火力発電所を多く建てたからです。天然ガス火力だったら、増えませんでした。原子力発電所や自然エネルギー発電だったら、京都議定書は達成していたでしょう。国の政策がどんなに大切かということを示している明確な例です。 テレビや自動車の大きさはあまり関係ありません。CO2は生産時、維持利用時、廃棄処分時で出されるCO2の合計で判断しなければなりません。プリウスも長く乗っていれば、普通の軽よりCO2は少ないです。 今は不景気で大幅に落ち込んでいますが、体質が変わっていないと景気が回復すればまた増加するでしょう。 最後に、私たちは欲望の酔いから目覚め、いままで私を育んできた地球の大切さに気づき、地球を生んだ宇宙まで目を見開らけるすばらしい機会に恵まれたともいえると思います。 壊れることのない大きな宇宙のいのちの中に生かされているのだと言う実感を持つことが、これからを生きるエネルギーになるのではないでしょうか。
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他の方々が素晴らしい回答をしているので、小ネタを紹介します。 最近様々な建物に入ると寒く感じます。そこで店員などに冷房の温度を聞いて回りました。するととあるコンビニエンスストアではなんと冷房を24度にしていました。その一方で冷房を28度にしている大型量販店もあります。つまり、政府が環境対策を打ち出しても明らかにその政策に逆行するような冷房を使う会社・施設が意外と多いのです。個人的には冷房は30度にしてその分薄着になれば十分と思うのですが……。まあ、この場合薄着でいやな気分を味わう女性もいらっしゃるでしょうから一概に駄目とは言えませんが……。家の中の冷房は30度で十分と思います。 小ネタと書いたのに長くなってしまいました。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
- mat983
- ベストアンサー率39% (10264/25669)
http://www.nikkeibp.co.jp/news/eco08q2/571582/ 正しくは2005年度に比べ、約1.3減少していますが、 京都議定書の基準年である1990年の総排出量に比べ約6.2%増なのです。 また、6,2%増のうち、新潟の原子力発電所の事故による長期停止が大きく響いています。 原発が稼動していれば基準年比3.3%増に抑えられました。 これが増加した一番の原因ですが、前の年に比べては確実に減少しているものの、目標に届いていないという言い方の方が分かりやすいです。 また、下記サイトにありますが2010年も目標達成には無理な状況です。 今後は経済界の協力を取り付け削減を図る方向になると思います。 http://www.env.go.jp/council/toshin/t060-h1612/06.pdf
- nourider
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目標値までマイナス15パーセント 産業界は一貫して減少に努力していて、事実減少しています。問題は個人生活レベルでの省エネルギーが全く進んでいないどころか、産業界の努力を台無しにしてしまうくらい増えています。 ハイブリッドカーといっても燃費がちょっといいいだけの車ですから、それまで小さな車に乗っていたのに大きなハイブリッドカーにしてもエコであるはずがありません。 また自動車の鋼鈑は生産時にコークスを触媒として使いますので、新車をつくると結果的に大量のCO2を出すことになります。 エコポイント制度で省エネ家電の普及に補助金といっても、同クラス比で省エネだからとはいえ、ブラウン管テレビの時代には36インチ以上のテレビはありませんでしたから、比較対象が無いのにエコであるはずがありません。いくら液晶でも40インチや50インチがエコなわけはありません。 また日本人は個人レベルで出すCO2が非常に多いのですが、日本人にはあまり自覚が無いようです。おそらくアメリカ人に次いで多いです。 現代の日本人には「毎日風呂に入る」という世界的には例外的な贅沢をする習慣があり、ご承知だとは思いますが「お湯を沸かす」というのはいかにエネルギーを要するか、そのエネルギーが日本の家庭CO2排出量を押し上げる要因になっています。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 なるほど、ハイブリッド車や省エネ家電などを過大評価していました。 自覚の無さすら自覚していなかった…勉強になりました!!