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京都議定書と中国
中国は京都議定書の温室効果ガス削減義務国ではないと聞きましたが,京都議定書には批准していますか?また、もししているとすれば、どのようなことを守らなければならないのでしょうか?
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#2です。 自信が無かったのでもう一度調べてみましたがやはり批准はしています。 中国は『気候変動枠組み条約』や『京都議定書』で温室効果ガスの削減目標が科されている国ではないので、削減義務が無いだけです。 ちなみに#2で紹介した批准国リストは『気候変動枠組み条約』のもので、京都議定書のものではありませんでした。失礼しました。京都議定書の方はこっちです→http://unfccc.int/files/essential_background/kyoto_protocol/application/pdf/kpstats.pdf このリストでもちゃんと(R)《Ratification=批准》となっています。 ちなみに批准をしていないのは米国やオーストラリアなどで、中国が削減義務を負わないのを拒否の理由にしているようです。その為、中国に対しての削減参加への圧力も強まっているようです(中国の削減参加は米国やオーストラリアにたいしての圧力になるから)。 ちなみに、中国は世界第2位の排出国であり、近いうちにアメリカを追い抜くと言われていますが、温暖化ガスの排出と経済発展の度合いは必ずしも比例しません。 経済の発展は環境経済的にみるといくつかの段階があって、 (1)生産活動も温暖化ガスの排出も少ない。 (2)生産活動が活発になってきて温室効果ガスの排出が漸進的に増加する (3)急速に(汚染対策が不十分でエネルギー効率が低いまま)経済成長をとげ、温室効果ガスの排出も爆発的に増加する (4)市民の生活レベルの向上により、住民がより良い環境を求めめるようになり、環境対策やエネルギー効率の向上の取り組みも盛んになり始め、温室効果ガスの排出が下げ止まり始める。 (5)環境対策とエネルギー効率の向上が進み、「経済発展を遂げながらでも汚染が減少していく」段階に入る。 (6)環境対策やエネルギー効率もかなりのレベルまで到達し、「汚染の減少」が下げ止まり始める。 以下省略・・・ というような段階があると考える事が出来ます。 中国は多分(4)に入り始めるかどうかという段階で、中国が近代化を成し遂げたのも沿海部と内陸の主要都市だけで、貧困層もまだかなりの部分いますから、まだまだ途上国の仲間だと言えると思います(他の途上国とは大分様子が違う気がするけど・・・^^;)。 「先進国だけ先に発展して後は"締め切り"ではズルイ」「先進国側の一方的な言い分で途上国に負担を強いるのはおかしい」というのが発展途上国側の言い分で(日本やアメリカ、イギリスなども先に述べたような段階を経て今その先にいる)、 気候枠組変動条約と京都議定書はその言い分が取り入れられる形となったわけです(国連加盟国の大半が途上国)。 ですが経済発展の段階うんぬんに関わらず、世界第2位の排出国であるのは間違いないわけですから、中国が相当な大きさ責任を負っているのは間違い無いでしょう。また環境問題に対する人類の知恵も大分増えたわけですから、昔と今では大分状況が違います。そして「環境対策や社会・経済開発以外にも、軍事費などに莫大なお金を使っているぢゃないか。」という批判もあると思います。ですから中国もうかうかしてはいられないのです。 >もししているとすれば、どのようなことを守らなければならないのでしょうか (a)締約国会議が合意する比較可能な方法を用い、また、締約国会議が採択する各国の情報の作成のための指針に従い、温室効果ガス(モントリオール議定書によって規制されているものを除く。)の発生源による人為的な排出及び吸収源による除去に関する自国の目録を作成し及び定期的に更新するため、締約国の社会経済状況を反映する国内の排出係数、活動データ又はモデルの質を向上させる費用対効果の大きい自国(適当な場合には地域)の計画を適当な場合において可能な範囲で作成すること。 (b)気候変動を緩和するための措置及び気候変動に対する適応を容易にするための措置を含む自国(適当な場合には地域)の計画を作成し、実施し、公表し及び定期的に更新すること。 (以上、外務省による『気候変動枠組条約京都議定書』和文テキスト(訳文)より抜粋) 等、京都議定書の第10条に(a)~(g)まで7項目にわたって書いてあります。 詳しくは議定書の第10条をご覧になってください↓↓↓http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/treaty_020413.html かなり大雑把なので不正確な部分もあるかもしれませんが、ご参考までに。
その他の回答 (3)
批准はしていません。 理由は発展途上国だから削減しなくても良いからです。 しかし、世界第2位の二酸化炭素排出国であり、国連常任理事国である中国が本当に発展途上国と言えるのでしょうか・・・
- bigskull
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うろ覚えなのではっきりしないのですが、 批准はしていたんじゃないでしょうか? 中国は発展途上国だから削減義務は無いのでは・・・ 削減義務は無いけれど自主的にいろいろ取り組んでいる、みたいな事を言っていました。(By CCTV) ちなみに以下のページから批准国リストが見れます。
批准はしていません。 巷にあふれる「made in china」や、中国に依存した他国の企業の工場などが、中国の温暖化効果ガスの排出量の、少なからぬ部分を占めているのは明白で・・中国のみの問題、とは言い切れないと思います。
お礼
ありがとうございました!! 助かりました!