731部隊 資料や証拠は全部消滅したわけではない？

質問

「731部隊のおかげで医療が100年進歩した」
と聞いたことがありますが
資料などは終戦時に証拠隠滅のため抹消したのですよね？
それなのにどうやって医療を進歩させたのでしょうか？
元部隊の証言でしょうか？
それともすべて資料や証拠を爆破しきれたわけではないのでしょうか？

よろしくお願いします。

回答No.1

misa-on28 · ベストアンサー

終戦時の証拠隠滅は行なわれましたが、重要なデータや標本はそれらが得られるたびに当然上級組織に報告という形でおくられます。
また論文で「ひと」を「猿］と言い換えて症例報告されたケースもあきらかになっています。

戦後アメリカの調査をまとめたサンダースレポートには、731部隊関係の資料が新潟の軍医学校分室に保管されていることを確認したという記述もあります。
終戦以前には当然中央の軍医学校の防疫研究室にデータ送付が行なわれているので、仮にデータ自体は隠滅されてもそれを読んで理解した人の脳の中身は消せません。
研究に携わった医師たちは多くが戦後医学大学の指導者として第一線に立ちました。
満州から一時帰国する時にある程度の資料を持ち帰った人が、敗戦を迎えるならもっともって帰っておくのだったと後悔しているということもあるそうです。

またアメリカは人体実験のデータを収集しています。（1947「フェルレポート」「ヒル＆ビクターレポート」）
つまりデータはアメリカに免責と引き換えに渡ったものや
実験に携わった医師たちの頭と経験、あるいは論文という形で残ったものもある、
といっていいと思います。

お礼

元データを爆破しても報告データは残っていたのですね。
頭のデータは貴重ですね。
ありがとうございます。

回答No.5

zep19

医療自体が100年進歩したわけではありません

731部隊とは関係あるかどうかわかりませんが
脳外科手術の技術は上がったのは間違いないようです
旧日本軍は戦後戦争犯罪と訴追されそうな事案はことごとく証拠隠滅しようとしましたが
隠滅しきれかったものもあります
旧日本軍は731部隊含め軍医指揮下で衛生部隊が捕虜や外国民間人を生きたまま手術を行う手術演習を行っていましたが
九州大学医学部で軍医を含む大学関係者が
健康体の米兵捕虜を生体のまま内臓摘出など手術演習を行っていたことが連合軍の調査で発覚

また1989年には東京新宿の旧陸軍軍医学校跡地から異常な人骨が100体以上発見されました
頭蓋骨をＬ字形に医療用鋸で切断されたものや頭蓋骨に医療用ドリルで穴を開けられたもの等を発掘
調査の結果、拳銃で頭を撃ち、脳に残った銃弾の摘出手術等行われたようです
幾つかの人骨はホルマリン漬けで標本として残した形跡がありました

お礼

興味あるお話です！
ありがとうございます。参考になりました。

回答No.4

aburakuni

私の聞いている旧731部隊所属者は、ミドリ十字という会社に集っていました。同社は自衛隊と係わりが深く、駐屯地から出される尿を一手に引きうけ、そこから薬剤成分を抽出していました。日本では自衛隊以外に小だけを貯める構造の施設が殆ど無いため、国内で競合を目論んだ製薬会社が、台湾からの小便輸入を考えたが、保険が成立せず断念したとのエピソードがあります。
同社はご存知の様に「薬害エイズ」の当事者として脚光を浴びましたが、両方のエピソードから、軍に強く人命を軽んじる体質が透けて見えます。

お礼

ありがとうございます。参考になりました。

回答No.3

m-tahara

特に７３１部隊について詳しいわけではないことをまずお断りしておきます。

　ただ、７３１部隊に所属した人々が戦後の医学界の中枢に位置するようになった、ということは最近の雑誌記事で読みました。
　それを信じますと、例えその実験レポートが存在しなくとも、それを行なった人間そのものが残っているわけですから、その知識や経験はそのまま医療に応用できたはずです。

　さらに、結果が分かっていることであれば、それを合法的に追実験を行なって確認していくことは、最初から研究をスタートさせるよりもずっと容易に行えたと思われます。

お礼

やはり人間の記憶は消しきれてなかったのですね。ありがとうございます。

回答No.2

pri_tama

正直な所、731部隊の実態に関しては、巷に出回った噂を真実と確定できるような証拠は何も有りません。

　少し前に、米国で機密情報(731部隊が免責の為に手渡したとされる資料が含まれていると目されていた)が公開されましたが、そこからは噂の真実を肯定するような新情報は何も含まれていませんでした…。

　>"To be honest, I'd hoped we'd find something," Mr. Drea says. "That's the historian's dream: fresh information that illuminates a dark problem. It just wasn't there."
　「正直なところ、私たちは何かが見つかることを願っていました。」と、Dreaさんは言います。
　「それは歴史家の夢です」 暗い問題を照らす新鮮な情報。 「それはそこにありませんでした。」
　　　http://chronicle.com/free/v53/i20/20a00901.htm

　まあ、戦時ですからそういった悲劇が起こる余地は有りますが、歴史を考える上では、ちゃんと資料に裏打ちされた事項を語るべきでしょうね。

　ちなみに、731部隊などに配属される人と言うのは、極めて優秀な人ですから、そういった人がしがらみの無い民間(軍に所属していれば、軍事に関連した狭い範囲でしか研究できない)で自信の能力をフルに発揮すれば、100年程度でない成果を医学会に残せるでしょうね…。

お礼

裏づけはできていないのですね。
たしかにフルに発揮できればよい成果が得られますね。
ありがとうございます。