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リン酸緩衝液の調整。緩衝作用を失う?

リン酸緩衝液のpHをNaOHとHClを使って調整した場合、調整後の緩衝液って、緩衝作用がなくなっているのでは?と心配になるのですが、どうなんでしょうか?緩衝液なので、本来NaOHやHClを入れても緩衝されてpHが変化しないはずで、pHが変化する程入れた場合は、もはや緩衝能力を失っているのではないでしょうか?それとも調整された新たなpHレベルを維持するように緩衝作用が働くのでしょうか? 具体的には、0.5M、pH7.4のリン酸緩衝液をレシピに従って作るのですが、出来た溶液のpHが7.4でない場合は(時によっては、pH7.5とかになります)、NaOHとHClを使ってph7.4にしています。

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  • htms42
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回答No.2

>ph6の緩衝液は酸性側、ph8の緩衝液はアルカリ性側に余裕の無い緩衝液ということになるのでしょうか? 燐酸の滴定曲線を見る限り、pH=6とかpH=8というのはpHの変化が穏やかな部分からは外れています。 外部から加えられた物質によるpHの変化を抑えるという緩衝液の役割からすると疑問があります。 実際こういう溶液を使った経験がありませんので詳しいことは分かりません。

raphe
質問者

お礼

自分でもう少し調べて、そして緩衝液の基礎を勉強してみます。 回答ありがとございました。

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  • htms42
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回答No.1

燐酸のpK2は7.2です。 第1中和点と第2中和点の中間点(3/2中和点)でのpHは7.2であるということです。 この付近でpHの変化がなだらかであるということを使って緩衝液として利用しています。pH=7.4の緩衝液であるということはすでにアルカリ性側にずれた位置で利用しようとしている事になります。 燐酸のpHの変化の図を引用しておきます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%92%8C%E6%BB%B4%E5%AE%9A%E6%9B%B2%E7%B7%9A#.E5.A4.9A.E4.BE.A1.E3.81.AE.E9.85.B8.E3.82.921.E4.BE.A1.E3.81.AE.E5.A1.A9.E5.9F.BA.E3.81.A7.E6.BB.B4.E5.AE.9A 図では第1中和点から第二中和点までの水酸化ナトリウムの滴下量が10mlになっています。その中点の両側3mlほどの区間でほぼ直線とみなすことが出来ます。±0.5ほどpHが変化します。この範囲の外側に行くとpHの変化が大きくなってしまいます。7.4に調整しているということですのですでにpHが0.2動いています。酸性側には余裕がありますがアルカリ性側にはあまり余裕がありません。緩衝能が非対称になっています。 NaOHとHClを使って調整すること自体は問題になりません。利用する領域でのpHの値が問題になります。 緩衝液の液量と試料液の量との割合に注意が必要です。 緩衝液の液量を増やすと緩衝能を大きくすることができます。 緩衝液、緩衝能については http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5044492.html も参考にしてください。

raphe
質問者

補足

NaOHとHClを使って調整すること自体は問題にならないとこと、 安心しました。 ちなみに、手元にあるレシピですと、 0.1 mole NaH2PO4.H2O + 0.4 moles Na2HPO4を混ぜ合わせると, pH7.35の0.5MのPhosphate Buffer が出来る..となっています。 この時点で、すでにアルカリに傾いていたのですね。 NaH2PO4.H2O + Na2HPO4の組み合わせの分量を変えることで、異なったpHの緩衝液を作ることが出来ますが、この場合は、 ph6の緩衝液は酸性側、ph8の緩衝液はアルカリ性側に余裕の無い緩衝液ということになるのでしょうか?

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このQ&Aのポイント
  • 過塩素酸の流出事故時には、水酸化ナトリウムは大量の熱を発生するため使用できません。一方、消石灰は使用可能とされています。
  • 水酸化ナトリウムが流出事故に適さない理由は、その強塩基性と大量の熱を発生する特性にあります。しかし、水酸化カルシウムは使用可とのことです。
  • 過塩素酸流出時の対処法として消石灰が推奨される理由について、水酸化ナトリウムが高熱を発生するため使えないという点と比較して説明が求められています。
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