日本は統合時代、朝鮮最初の大学、京城帝国大学を創立した

質問

この事実を韓国国民は知っているのでしょうか？
大多数が知らないのでしょうか？
それとも知識人は知っているが、言及することはタブーになっているのでしょうか？

回答No.6

Ganymede · ベストアンサー

〔答〕
若い人はともかく、年配の人なら知っているでしょう。

〔素人による解説〕

(1) 「大多数が知らない」と考える方が無理があるだろう。というのは、韓国は日本顔負けの学歴社会だからだ。「誰それは何大卒」というようなことに、とても関心がある。戦後、学歴ヒエラルキーの頂点は「ソウル大を出て米国留学で箔を付ける」だったらしい。それらの人は新聞で麗々しく発表されるという慣習まであったそうだ。
その前の世代の学歴エリートにあたるのが、京城帝大卒である。独立まで（正規の）大学といえば京城帝大しかなく、独立後もその出身者は各界で指導的地位に就くことがあった。したがって、「日帝」時代に大学があったこと、京城帝大が最初の本格的な大学だったことを、（人の学歴を詮索するのが好きな）韓国人が知らずにいるのも無理がありそうだ。
なお、日本統治時代に韓国人の間には私大設立の動きがあったが、日本はこれを認めず圧殺したという。

(2) 「植民地に大学を作ってやった国が、日本以外にあるでしょうか」などと書いているサイトを多数見かける。しかし、「あるでしょうか」って、植民地に（高等）教育機関を設立して植民地統治に役立てるのは、ありがちなパターンではないか。高等教育機関というのは高校のことではなく、大学などのことである。イギリスもインドやスリランカに大学を建てたのではなかったか。植民地経営には多数の役人や技術者を要するから、（教育した上で）植民地人からも登用するのである。
そんなことも知らないらしいゴミサイトのコピペの連鎖が、「日本に感謝しろ」と言いたげな噴飯物の論調を広めているようだ。

(3) 下記のpdfファイルは、専門家による研究である。

京城帝国大学予科について（稲葉継雄氏、教育学、九大教授）
https://qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/bitstream/2324/3667/1/KJ00004167264.pdf

「予科」は旧制高校に準ずる課程である。この資料により、京城帝大は京城（ソウル）にありながら、韓国人のための学校とは言い難かったことが分かる。「都落ち」受験生の受け皿というか、日本本土から日本人が大挙して入学し、韓国在住日本人と合わせて3分の2に及んだ。韓国人は約3分の1にとどまった（のちに微増）。これは、ある意味イギリス人より悪質ではなかろうか。

(4) 私なりの結論を言うと、京城帝大は功罪相半ばしている感じだ。ふと、インドネシアの歴史教科書の記述が思い出される。「日本は残忍でその行動は横暴であったけれども，占領時代はわれわれにとって利点もあった」。「これらすべては後日独立インドネシアを支えるためにわれわれが闘争した時，われわれにとって元手となった」。そうかも知れない。それが公平な見方というものかも知れない。
韓国人は3分の1に圧迫されていたけれども、それでも京城帝大は韓国人にとって利点もあったと思われる。今風にいえば、京城帝大は「ビミョー（微妙）」でほろ苦い存在だったのだ。これを手放しで誇る日本人がいるとしたら、愚劣である。

インドネシア小学校歴史教科書「日本の占領」（私の好きなインドネシア）
http://www.geocities.jp/indo_ka/buku_pelajaran/sd/index.html
（引用開始）
書名：全訳 世界の歴史教科書シリーズ32　インドネシア／その人々の歴史（1983）
出版：帝国書院
原本：SEJARAH TANAH AIR I, II （1977）
著者：SOEROTO
出版：PRADNYA PARAMITA
（中略）
上記書籍のp.133－p.135を引用いたします。
（中略）
日本はアジアの光・アジアの保護者・アジアの指導者であると自己宣伝した。彼らは共栄圏を創造することを願望しているといい，東アジアと東南アジアのすべての民族に大日本の指導のもとに協力するよう呼び掛けた。協力への日本の提言は概してわれわれの指導者の歓迎を受けた。スカルノ・ハッタを含むほとんどすべてのわが指導者は日本を支援した。
（中略）
日本軍政府は厳しく残酷に統治した。彼らはすべての種類の情報に対して厳しい検閲を行った。手紙・演説・新聞記事とラジオ報道文が事前に審査された。占領期間中わが国と外国との連絡は全面的に途絶した。その当時われらが見聞したのはまったく日本の宣伝にほかならなかった。
数百万《一説に30万》人のわが青年が捕らえられて，タイ・ビルマといった外国で労務者（苦力）としてこき使われた。わが青年の大部分《一説に23万人》は再び祖国を見ることがなかった《後日，これらの人的被害は賠償請求の算定基準となる》。
日本は残忍でその行動は横暴であったけれども，占領時代はわれわれにとって利点もあった。
１．オランダ人が逮捕されたので，これまでオランダ人がにぎっていた職務がわれわれに任せられ，こうしてわれわれは高度の職務に経験を積んだ。
２．オランダ語が禁止されたので，インドネシア語が比類のない発展を経験した。
３．日本は青年団・警防団そして祖国防衛義勇軍（PETA）の隊列に加わったわが青年に軍事教練をほどこした。

これらすべては後日独立インドネシアを支えるためにわれわれが闘争した時，われわれにとって元手となった。
（引用終り）

愚劣の例として、
自由主義史観研究会（特集）
http://www.jiyuu-shikan.org/tokushu_e_2.html
（引用開始）
アジアにおける日本と大東亜戦争
インドネシア編
日本は本当にアジア諸国に嫌われているのか？
（中略）
現地の人々に大歓迎された日本軍は、
（中略）
ここではインドネシアの中学３年用の歴史教科書から引用してみましょう。
「日本の占領は、後に大きな影響を及ぼすような利点を残した。第一に、オランダ語と英語が禁止されたので、インドネシア語が成長し、使用が広まった。日本軍政の３年半に培われたインドネシア語は驚異的発展をとげた。第二に、日本は青年達に軍事教練を課して、竹槍、木銃によるものだったとはいえ、きびしい規律を教え込み、勇敢に戦うことや耐え忍ぶことを訓練した。第三に、職場からオランダ人がすべていなくなり、日本はインドネシア人に高い地位を与えて、われわれに高い能力や大きい責任を要求する、重要な仕事をまかせた。…」
（引用終り）

お礼

ご回答ありがとうございました。
かなりこの問題に精通された識者の方のようですので敬意を表したいと思います。
私は日本が統合時代にしたことを正しかったとは思っておりません。日韓併合そのものが間違っていたと考えております。しかしながら韓国は「日本は統合時代、略奪のみを行なった」と国民に教えているのです。そしてそれを真に受けた日本人が謝罪しているのです。これはおかしい。「日本統治は功罪半ばであった」が正しいと考えます。