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「放射性炭素年代測定法」と「年輪年代法」

箸墓古墳の周濠から見つかった「布留0式」土器を「放射性炭素年代測定法」で調査したところ、西暦200~300年代との測定結果が出た。 そうですが、 「放射性炭素年代測定法」と「年輪年代法」を統合した結果、 箸墓古墳の築造年を3世紀半ばとはじき出されたようです。 なぜ「年輪年代法」と「放射性炭素年代測定法」を重ねるのかが よくわかりませんでした。 友人に聞いてみたらこう言ってました。 放射性炭素年代測定法は誤差が大きい。 年輪年代法のほうが正確。 しかし、箸墓から木材は発掘されていない。 そこで 【A.箸墓から発見された土器に付着していた煤を放射性炭素年代測定法で計測したもの】 【B.年輪年代法のもととなった木材を放射性炭素年代測定法で計測したもの】 をつきあわせた。 その結果、Aで得られたパターンが Bのパターンの3世紀半ばのものと一致した。 ということではないかと。 友人の言っていることは正しいのでしょうか?

noname#89501
noname#89501
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  • isa-98
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回答No.3

>箸墓から木材は発掘されていない。 やり方はこうです。 他の数種の遺跡の弥生式土器の年代を 放射性炭素年代測定法で測定。 ここで出土された木材より 「年輪年代法」を使用し年代を決定。 (1/100ミリ単位でサンプルを測定したデータ「年表」と比較) この年表より、 「布留0式」土器に付着した炭素の放射性炭素年代測定法 で出た結果の年代を決定した。 つまり、単純な土器の炭素年代「のみの比較」に帰結します。 問題は間接的である(箸墓古墳の木材の結果ではない) と言う点で質問が続出したのです。 質問があったと言う事は、 非常に興味があると言う意味(意義が大きい) と判断しているのです。 確実に言える事は、 「布留0式」が出土している。(出現期の古墳である。) 魏志倭人伝では卑弥呼の墓は円墳と記載されている。 (前方後円墳である) と言う事です。 実際には、 歴史はまるで進歩していないと言う意見もあります。 年代だけが一人歩きするとは、 卑弥呼の墓だと言い張る人間を懸念しています。 ^^;) しかし、可能性が高くなったのは紛れもない事実です。

noname#89501
質問者

お礼

おーっ! なんてわかりやすい説明!ありがとうございます。 友人が言っていたことは、当たらずとも遠からじ、ということですね。 ニュースの記事もisa-98さんくらいわかりやすく書いてくれればいいのに・・・ (ひょっとして記者も分らずに書いてるんじゃ・・・と思ってしまいました。) 確かに、魏志倭人伝は卑弥呼の墓を円墳と記していますね。 ただ、真偽のほどはわかりませんが、 橿原考古学研究所の河上邦彦氏は 箸墓は最初は円墳だったのが、のちに前方後円墳に変えられた、と言っておられます。 何でも、石の葺き方が違うんだとか。 年代だけが一人歩きするのは確かによくありませんね。 総合的に判断するべきと思います。 あなたのおかげで今日はぐっすり眠れそうです。

その他の回答 (2)

回答No.2

ここで説明するには少し込み入っているので、 もう少し詳しく書いてあるところとして、 http://www.geocities.jp/thirdcenturyjapan/doki/rekihaku.html#c14 をあげておきます。 一般サイトなので書いてあることの真偽については無保証です。 ご友人が言われていることは微妙に違っている気もしますが、 それだけの文章だと間違っているとはいいかねるというところでしょうか。 “パターン”の一致をみているわけではないことは確かなのですが。

noname#89501
質問者

お礼

一言主さん、一言ならず二言も回答を下さってありがとうございます。 前回の質問のお礼を読んでくださったのですね~。 訳にたつサイトを紹介くださってありがとうございます。 何度も読みました。 その結果、私が知りたいのは「較正曲線の出し方」なのだということがわかりました。 しかし、いろいろ調べても詳しく書かれたサイトはないようです。 専門書などを読まない限りわからないかも・・・ でも、一言主さんのおかげで一歩、いや二歩前進しました。 感謝します!

noname#160321
noname#160321
回答No.1

>放射性炭素年代測定法は誤差が大きい。 >年輪年代法のほうが正確。 日本では年輪年代法は導入が遅れましたが、欧州では紀元前五百年位まで一年単位で確定します。 ただサンプルに年輪が少ないとつらい。

noname#89501
質問者

お礼

早速の回答をありがとうございます! >欧州では紀元前五百年位まで一年単位で確定します。 すごいですね。恐るべし、年輪年代法! 放射性炭素年代測定法と年輪年代法をつきあわせる という意味がよくわからないのです。 友人が言うように 【A.箸墓から発見された土器に付着していた煤を放射性炭素年代測定法で計測したもの】に 【B.年輪年代法のもととなった木材を放射性炭素年代測定法で計測したもの】 をつきあわせた。 ということで、あってるのでしょうか? 特に 【B.年輪年代法のもととなった木材を放射性炭素年代測定法で計測したもの】 の部分です。 いろいろなニュースを調べましたが、はっきりと 【B.年輪年代法のもととなった木材を放射性炭素年代測定法で計測したもの】 と報じているものはありません。 きっと難しい専門用語で説明されているのでしょう。 (較正年代かな?) ただし、友人の言うような意味でなければ 「放射性炭素年代測定法と年輪年代法をつきあわせる」 ということが理解できません。 なので、友人の言っていることはあってるのかな、と思っているのですが。

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