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物理問題:摩擦力とモーメント
- 質量mの小球1と質量2mの小球2が不透明なパイプに埋め込まれ、摩擦力とモーメントについての実験が行われた。
- 支点a,bに力をかけてパイプを近づけた結果、bがCで止まり、次にaがDで止まった。
- 問いに答えると、パイプに沿った力のつり合いを示す式、重心の位置や摩擦係数の比を表す式が求められる。
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こんにちは。 面白い問題ですね。 >しかし、3の解答では支点bでは最大摩擦力が働くと書かれています。 >なぜ支点bでも最大摩擦力が働くとわかるのですか? それは支点bが止まっているからですよね。 どうして止まってしまうのか? それを理解するには、仮想的に、支点a,bが両方とも動いている状況を考えたら良いと思います。 両方とも動いていたら、パイプを支えている力Nの大小関係(比)がそのまま摩擦力の大小関係になって、重心に近い方の支点にかかる摩擦力の方が大きいことになります。 摩擦力はそのままパイプにかかる力になりますから、その合力の向きは、重心に近い支点から重心に向かう向きになります。 それで、重心は重心に近い支点から遠ざかろうとします。 それがひとつ。 また、重心に近づけば近づくほど、支点がすこし動いただけでその支点にかかる力が大きく変化します。 (重心からの距離rと摩擦力Fの関係からdF/drを計算してみてください。) それで、重心に近い支点は少し動いただけでどんどん大きな摩擦力をうけることになって、結局止まってしまのでしょう。 それがもうひとつ。 というわけで、両方の支点が動いている状況が不安定だからなのでしょうね。 >またもう一つだけ簡単な質問をしたいのですが、例えば長さLの棒をA,Bの二人で支えるとします。重心が棒の左端からL/2の位置にあるとします。 >Aが棒の左端を、Bが左端から101L/200の位置を持ったとすれば、Bのほうがより重い力で持たなければなりませんよね? そのとおりだと思います。
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- rabbit_cat
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すいません。「ゆっくり」の意味ですが、 >加速度0 ではなくて、 速度0 の間違いでした。 「速度0」じゃ動いてないじゃん、と思いそうそうですが、物理では、「準静的過程」といって、常につりあいを保ちなが速度0のまま(無限の時間をかけて)「ゆっくり」動かすということをよく考えます。
- rabbit_cat
- ベストアンサー率40% (829/2062)
よく考えると、 ・支点aと支点bにかける力の大きさは、常に同じ ていう前提は不要でした。これは前提ではなくて、以下のように、加速度0の状態を維持すれば、必然的にそうなりますね。 問題文の肝は、 「両方の支点を近づけるような力をゆっくりかけていったところ」 ですね。 「ゆっくり」というのは、物理での慣用句でして、正確な意味は、 「加速度0」ということです。 この場合だと パイプ本体、支点a、支点b、ともに常に加速度0の状態を維持する ということです。
- cfv21
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どうして支点bが静止してしまうのでしょう?確かに不思議ですね。出題者に聞いてみないとわかりませんが、「パイプを動かすほどの力をかけない」とか「静止摩擦になったら支点を動かすほどの力をかけない」というような前提が必要なのかも知れません。 支点bがパイプに及ぼす動摩擦力μ'Nbは、支点bが重心に近づく間に、支点bにかかる荷重が増すので、次第に大きくなり、支点aが滑り出す瞬間に支点aでの最大静止摩擦力μNaに達して、その後ちょっとでも支点bが重心に近づく方向に動けば、支点bの動摩擦力μ'Nbは、μNaを上回ってしまいます。 支点aが滑り出してしまうと、支点aがパイプに及ぼす摩擦力は動摩擦力μ'Naに変わりますが、μ>μ'なので、μNa>μ'Naであって、滑り出した瞬間に支点aがパイプに及ぼす摩擦力は小さくなってしまいます。 支点bが動摩擦力のままだとすると、支点bが左向きにパイプを押す力はμNaよりも大きく、支点aが右向きにパイプを押す力はμNaよりも小さい、ということになり、パイプに水平方向に働く力がつり合いようがなくなってしまいます。「力をゆっくりとかける」という問題文の指定は、この時点で支点bの力を弱めて支点aがパイプに及ぼす動摩擦力につり合う力を加える(つまり支点bは静止摩擦)、と考えるべき、ということになるのでしょうか? そもそも、最初の時点で、垂直抗力の小さい方の支点だけが動く、としているということは、支点aが滑り出すときには、支点aでの垂直抗力Naの方が小さいので、支点bは静止していると考えよ、ということでしょうか?
- cfv21
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>まずお聞きしたいのが、支点bが動いて静止した後はもう支点bに力は加えていないのですよね? 支点bが動いて静止した後に、bに支点を近づける方向に力を加えるのをやめてしまうと、支点aからパイプに右方向の動摩擦力が加わるので、支点bで静止摩擦の状況にあるなら支点bごとパイプが右に動いてしまうことになります。つまり、支点bが動かないように、bにも左方向に力を加え続けているのです。支点bに加えているこの力が、支点aが近づくにつれて次第に大きくなり、支点aが止まる直前に最大静止摩擦力に達します。 >問題文にはaが動いて静止した直後にbが動き出すとは書かれていません。 しかし、3の解答では支点bでは最大摩擦力が働くと書かれています。 なぜ支点bでも最大摩擦力が働くとわかるのですか? 問題文に、aが静止した後でbが動きだす、とは書かれていませんが、支点bで最大静止摩擦力に達してしまうと、支点bのところでパイプと支点bの間が滑り始めてしまうので、支点bが(左向きの力を加えているので)動きだします。 また、支点bで最大静止摩擦力に達していなければ、支点bでは滑り出さずに静止したままなので、支点aはどんどん右に動き続けます。支点aが止まった、ということは、支点bで最大静止摩擦力に達して支点bが滑り出す、ということなのです。 この問題は、簡単に実験して再現させることができます。割り箸か鉛筆2本で、消しゴムなどを乗せた物差しを支えて、近づく方向に力をかけてみてください。かわるがわる割り箸が動きます。 >Aが棒の左端を、Bが左端から101L/200の位置を持ったとすれば、Bのほうがより重い力で持たなければなりませんよね? Bが左端から101L/200の位置をもったとすればBの方が大きな力で支えなければいけません。重心に近い方が滑りにくい、ということになります。
- rabbit_cat
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>まずお聞きしたいのが、支点bが動いて静止した後はもう支点bに力は加えていないのですよね? 違います。支点bにも支点aに加えている力(具体的には動摩擦力と同じ大きさの力)を加えています。 「パイプの両端A,Bを支点a,bで水平に支え、両方の支点を近づけるような力をゆっくりかけていったところ」 ていう、問題文には、たしかにどう力をかけているか、ちゃんと書いてはありませんが、 ・支点aと支点bにかける力の大きさは、常に同じ っていう前提が隠れている、っていうのは、物理の問題としても、日常的な日本語の感覚としても、まあ妥当だと思いますが。 その問題文を、好き勝手に自由に支点aと支点bにかける力を変えていたら、そもそも問題になりませんし。 極端な話、支点aが動いている途中のどっかで、支点aにかける力を0にすれば、支点aはその場で(重心の位置とは無関係に)止まってしまいますね。
補足
回答をしていただきありがとうございます。 お尋ねしたいのが、最初の操作で、支点bを動かし地点Cまで動いた。 このときμN(a)=μ'N(b)が成立しますよね。 さらに力を強くすれば、最大摩擦力より力が大きくなりaが動き出しますよね。 なぜこのときbが静止するのでしょうか? bが静止してしまうのがいまいち理解できません。