電子の行方

このQ&Aのポイント
  • 電子の行方について、ブルーバックス・山田克哉著「光と電気のからくり」には「電池は決して余分の自由電子を回路に供給したりしません。電池の働きはあくまでも外部回路にすでに存在している自由電子を循環させるだけ」とあります。
  • しかし、J.J.トムソンの陰極線の実験では、衝突した電子はどこに行くのか疑問です。陽極を越えて進む場合、循環しないと考えられます。
  • この電子の行く先については、詳しい解説を見つけることができませんでした。他の文献でも同様の記述や解説があるのか気になります。
回答を見る
  • ベストアンサー

電子の行方

ブルーバックス・山田克哉著「光と電気のからくり」の内容に「電池は決して余分の自由電子を回路に供給したりしません。電池の働きはあくまでも外部回路にすでに存在している自由電子を循環させるだけ」とあり、なるほどと思ったのです。ところが、19世紀末電子の発見につながった、J.J.トムソンの例の陰極線の実験で陰極線(電子)は真空管の末端のガラスに衝突し光りを発するわけですが、この衝突した電子はどこに行くのでしょうか?陽極を越えて進むとすれば、循環しないと思われます。この電子の行く先に関して教えてください。この本ばかりでなく、これを解説した本や記事をこれまで見たことがありません。(テレビのブラウン管の場合も同様です)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • veryyoung
  • ベストアンサー率75% (65/86)
回答No.4

#3回答者ですが、画像全体がうまく表示されていないかも知れません。 ブラウザに依存するようですが・・。IE6ですと右クリックから画像をダウンロードしないと全体が表示されないようです。念の為、枠内に収まる縮小画像をアップロードしておきます。二重になりますが、削除はできるがやり直せない旨が書かれておりまして。

junwest
質問者

お礼

掲示スペースに表示されたようにOKWaveで同様に貴回答欄を開き、ちゃんと画像を見ることができました。 全く懇切丁寧にご回答いただき、感謝申し上げると同時に驚きも感じております。 質問からお察しのように、この方面に詳しくないので、全文理解できたわけではありませんが、概ねブラウン管の電子の流れに関しての構造が納得できました。 それにしても関連特許をも詳しくお調べられたのには頭が下がる思いです。 今回、こういったサイトに質問を投稿し、回答を得たのは初めてなので、もともと期待半分でしたが、このすばらしさに感激もしております、これからも大いに活用させていただこうと思っております。 ほんとうにありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • veryyoung
  • ベストアンサー率75% (65/86)
回答No.3

テレビのブラウン管に関しては「メタルバック」という帰還路の工夫が存在したという記憶があり、検索してみたのですが、おっしゃるように、全貌を示すぴったりの図は見つかりませんでした。メタルバックとは蛍光面に蒸着したアルミ薄膜で、電子ビームは一旦透過して蛍光体を叩くものの、この導電膜に流入します。私はブラウン管に関してあまり知見はありませんが、イメージを添付しました。赤線が電子の流れる経路です。電子の加速は左端のカソード、アノード間で完了します。電子はその後、導電性の広いカゴの等電位(電界僅少)空間を、ほぼ等速運動して蛍光面に達するという感じでしょう。スクリーンは電源に対し導電性が確保されており電子流が流れ込むという意味の真の陽極と言えます。 青い点線の中は主題とは関係ないのですが、先のご回答に関連し描き込んでみました。管面が汚れる原因は、電子流による帯電というより、ガラス裏面に大きなアノード電圧がかかっているからではないでしょうか(TVでは、カソード側がほぼ接地電位になるよう設計されます)。また、ファンネル外面の導電コートに接触させてあるアース線は、ファンネル内外の導電コートで形成されるコンデンサの片極であり、電子の還流経路では無いと思います。このコンデンサは交流パルスから直流高電圧を得る回路方式において、平滑の役目を担っています。 上述ブラウン管構造と電流経路の根拠ですが、記述としては以下のものが見つかりました。 http://eclub.eizo.co.jp/lab/2005/11/crt2_1.html 「 2. 変調・集束 」のところに以下の記述があります。 ビームスポット形式のメカニズム。G1~G3は集束(フォーカス)電極。G4は加速電極(陽極)。G4とシャドウマスク及びアルミニウムのメダルパック(蛍光面の裏)は同電位である。 http://www.j-tokkyo.com/2004/H01J/JP2004-152538.shtml 【従来の技術】の【0003】に以下の記述があります。 この蛍光面の金属膜はメタルバック層と呼ばれ、電子源から放出された電子により蛍光体から発せられた光のうちで、電子源側に進む光をフェースプレート側へ反射して輝度を高めること、および蛍光面に導電性を付与しアノード電極の役割を果たすことを目的としたものである。また、真空外囲器内に残留するガスの電離により生じるイオンによって、蛍光体が損傷することを防ぐ機能をも有している。 http://www.j-tokkyo.com/1997/H01J/JP09306392.shtml 【従来の技術】に以下の記述があります。 一般にカラーブラウン管は、・・・パネル1の内面に設けられた蛍光体スクリーン2・・・に、ファンネル4に設けられた陽極端子を介して陽極電圧を供給するために、ファンネル4の内面に塗布形成された導電膜5に弾性的に導通接触するコネクター6が・・・

  • debukuro
  • ベストアンサー率19% (3635/18948)
回答No.2

ガラスに衝突して跳ね返ります それから陽極に回収されてリサイクルされるのです ブラウン管のコーンはなぜアースされているのでしょうか? ここを考えてください

junwest
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 あなた様のご説明では「跳ね返る」ということで、この場合は「ガラスの表面を流れる」のとは結果的には変わりはないでしょうが、現象(表現?)としてはかなり違いががあるような気がします。もしこの点で明確な解説があれば、幸いに存じます。

noname#160321
noname#160321
回答No.1

>テレビのブラウン管の場合も同様です 最近テレビのブラウン管を見なくなりましたので分からないでしょうか、ブラウン管の漏斗型の脇の方に電子の逃げ口が貼り付けてあります。 電子はガラス面上を流れこの逃げ口から放電管回路に戻ります。 多少静電気として残るためにブラウン管上は分極しており黒いスス上のゴミを引きつけます。 ですので、昔はブラウン管をぞうきんで拭きました。

junwest
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございました。「電子はガラス面上を流れこの逃げ口から放電管回路に戻ります」、なるほどそうだったんですね。長年の疑問が解消しました。重ねて感謝申し上げます。

関連するQ&A

  • 「蛍光灯」内の電子移動について

    蛍光灯の発光は、  『点灯することで電子が豊富に放出され、  その電子が陰極から陽極へと移動(放電)する時に 水銀原子と衝突して紫外線を発生し、  その紫外線が蛍光物質を通ることで可視光線を発し、』 ということのようですが、 普通の家庭用の蛍光灯だと、 陰極、陽極が 50 サイクルとか 60 サイクルで入れ替わって、 そのため、電子も行ったり来たりしていて、 というような理解でいいでしょうか? それと、直流電源での蛍光灯というのもあるんでしょうか? --

  • 高校物理IIの問題・・・

    銅を陽極、フィラメントを陰極とするX線発生装置がある。 陽極と陰極間にEの電圧をかけ、陰極で発生した熱電子を加速し、銅の陽極に衝突させてX線を発生させた。 そのとき回路に流れた電流はIであった。 (図・文の一部省略) ※電子の質量をm 電気素量をe プランク定数をh 真空中の高速をc 【問題】陽極に達する電子数は毎秒何個か? の答えが I/e でした。 全く意味がわかりません・・・ どなたか教えてください><

  • 化学電池、陰極に電子がたまる→ ありえますか?

    化学電池についての、ふとした疑問です。 塩酸。 陰極に亜鉛。 陽極に銅を使うとします。 ただし、銅だけは、塩酸につけないものとします。 亜鉛は、塩酸に溶け続けます。 とけた亜鉛は、イオンとなり、電子を陰極に残していきます。 本来ならば、その電子は正極である銅の方へと移動します。 ところが、銅は、今回は塩酸につながれて(?)いない。 なので、、、亜鉛は溶け続け、陰極には電子がたまり続ける・・・。 この理解は、間違っていますでしょうか? よろしくお願いします!!

  • 高校物理、陰極線の進みかた(直進性)

    図のようなガラス管において、陰極線は電子の流れのことで、陰極から出て、陽極へと向かう。また、直進性があるそうです。 陰極から出て、陽極へと入るのですから、上の図(自筆の方、下手ですみません)の緑のラインのような線を考えます。 しかし、上で書かれているように、陰極線は陰極から出て、まっすぐ進んでいくようです。 (疑問) しかしながら、まっすぐ進んだところで、陽極へと入っていけるのでしょうか? 私の考えた緑の線でなくとも、陽極へ入っていけるのはどういう仕組みがあるからでしょうか? 下の図において、直進した陰極線が陽極へと入っていく仕組みを教えてください。 (教科書には書かれていなく、いくつかサイトを調べましたが、わかりませんでした。)

  • 負極、正極、陽極、陰極について(電気浸透流)

    薬剤師国家試験の虹本という本に、「電子の流れる方向と電流の流れる方向は逆であるため、電流は正極(陰極)から負極(陽極)に流れる」とありました。これから判断すると、正極=陰極、負極=陽極となります。…(1) しかし、薬剤師国家試験の89回問29に「フューズドシリカ製の毛細管にpH7の電解質溶液を満たしてキャピラリー電気泳動を行った場合、正極から負極に向かう電気浸透流が発生する。】という問題がこの文章が正解となっていました。しかし、同じく薬剤師国家試験の92回問27では 「pH7の電解質溶液を満たしたフューズドシリカ製の毛細管を用いて泳動を行う場合、毛細管内部の溶液は陰極から陽極へ向かって移動する。」という文章があり、この文章は間違いで正しくは「陰極から陽極へ→陽極から陰極へ」でした。つまり、ここから判断すると、正極=陽極、負極=陰極となります。・・・(2) ところが、この(2)で述べた事は(1)で述べたことと矛盾すると思います。 いったい、どちらの方が正しいのかご存知のかたがおられましたら、お手数をかけますが どうぞよろしくお願いいたします。

  • 果汁電池

    銅板・亜鉛板でレモン電池を作ったのですが、陰極では電子を2個捨てた亜鉛イオンがレモンの中に溶け出しますが、陽極では電子を受け取った銅板から何か発生するのでしょうか? 子供に聞かれて困っています。宜しくお願いします。

  • 光電効果について

    1.金属面に、紫外線等のエネルギーの高い電磁波を当てると、自由電子が飛び出しますが、どんどん当てていくと、その金属の自由電子の数が減って、イオン化というか?プラスに帯電するのでしょうか? 2.ブラウン管は、確か電子銃が使用されていると思うのですが、電子銃というのは、どんどん電子を生産しているのでしょうか?それとも、金属中の自由電子を飛び出させて、テレビの画面に衝突させて、また、その電子を回収して使用しているのでしょうか?すなわち、温泉の水みたいに循環させて利用しているのでしょうか? 3.コイルの中に磁石を通すと、電磁誘導により電流が流れますが、回路の途中を、切断して真空にすると、その間は、電子が飛んで放電するのでしょうか?

  • X線装置の熱電子のエネルギーについて

    文献に「熱電子がターゲット(タングステン)に衝突する時に毎秒400Jの熱が発生している」と書かれていました。 本当に400Jの熱が発生するのでしょうか? X線装置の加速電圧を40kVとした時、電子1個が持つ運動エネルギーKは、 K=1eV*(40*10^3V)=40*10^3eV 1eV=1.60*10^-19Jなので ∴K=(40*10^3)*(1.60*10^-19J)=6.4*10^-15J になると思います。 すると、400Jの熱になるためには 400J/(6.4*10^-15J)=6.25*10^16個の熱電子が必要。 つまり1s間にこれだけもの熱電子が陰極から飛び出していると考えればよいのでしょうか? ご存知の方、数値を用いて理論的に教えてください。よろしくお願いします。

  • 電気分解について

    高校化学を勉強している者です。電気分解の原理について教えてください。 電気分解の時に、電源に電池を使っているとします。負極の電極では酸化反応が起きて陰極の電極に電子が流れこむとの説明が参考書にあって、これは負極と陰極の電位差から電子が流れ込むのだとわかるのですが、わからないのは陽極から正極への電子の流れです。これはどのような理由から流れるのでしょうか?教えてください。よろしくお願いします。

  • 電気分解の直列回路

    正極が繋いである方が陽極、負極が繋いである方が陰極というのはわかるのですが、同じ水溶液に浸してある方の極板は勝手に電池と繋いである方の極板と異なる極と見なしていいのでしょうか?電子の流れからそうなりそうな気もするのですが、いまいちしっくりきません。どなたか教えてください。