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- burahuman
- ベストアンサー率27% (167/604)
トランジスタとツェナーダイオードの動作を理解していると言う前提で非常に簡単に説明すると a、例えばこの回路でツェナーのマイナス側に常に12Vが掛かっていると仮定します。 b、トランジスタBE間の電圧はいついかなる時でも0.6Vであるとする。 これでお分かりでしょう、エミッタ電圧つまり出力はツェナーの12V-0.6V=11.4Vとなり常に安定しているのです。 ツェナーからBへ流すわずかな電流によってE電流を制御出来るので大きな容量の電源が作れるのです。
- ruto
- ベストアンサー率34% (226/663)
ツェナーの定格が250mW、6Vとすればツェナーには最大41.6mAしか流せません。負荷電流としては最大36.6mA程度しか定電圧を維持できません。 一方TRを使うと負荷電流は3.66Aまで定電圧を保てます。(但しhfe=100として) ただTRを使うと電圧は6+0.7=6.7V程度の定電圧になります。
- aokisika
- ベストアンサー率57% (1042/1811)
どの程度のレベルでお答えしたら良いのかわからないので、トランジスタの機能がまったくわからない、という前提で説明します。 まず、オームの法則を思い出してください。 V=I・R ですね。 Rという抵抗にIという電流を流すとVという電圧降下が生じます。 電源には必ず内部抵抗がありますから、電流を沢山流すと内部抵抗による電圧降下が大きくなり、出力電圧が低下してしまいます。また、交流電源を整流した場合にはリップル分があり電源電圧自体が変動してしまいます。こういったことを防ぐために安定化電源を使います。 さて、ツェナーダイオードは、加える電圧がある電圧(ツェナー電圧)を超えると、ダイオードを流れる電流が急激に増加します。そこでこの性質を利用して、電源に含まれるリップル分により電圧がツェナー電圧を超えるとダイオードに流れる電流が急激に増加し、これによって内部抵抗による電圧降下が増加し、出力の電圧が増加するのを抑えるわけです。 ところで、リップル分が10%含まれていたとします。この場合、内部抵抗による電圧降下を10%増加させれば、差し引きで出力の電圧変動はなくなるはずです。そのためには内部抵抗を流れる電流を10%増加させれば良いわけです。 この安定化電源から1Aの電流を取り出したいとすると、その10%にあたる0.1Aをツェナーダイオードに流すことになります。もし電圧が5Vであったとすると、ツェナーダイオードで消費される電力は、 5(V)×0.1(A)=0・5(W) となります。 電力1Wで1秒当たり0.24カロリーの熱がでますから、0.5Wで1時間では、 0.5×0.24×3600=432(カロリー) これは1mlの水の温度を432度上昇させる熱量です。 1時間かけてこれだけの熱がでるわけですから熱はもちろん逃げて行きますので、こんなに温度が上昇することはありませんが、かなりの熱がでることは間違いありません。 トランジスタを使うことで、すくないツェナー電流で大きな電源電流を安定化できるようになります。 トランジスタのベース・エミッタ間は、ツェナーダイオードと似た性質があります。トランジスタの場合はVBEが約0.6Vになるように抵抗が変化します。 この回路ですと、ツェナー電圧からVBEを引いた電圧が出力の電圧になるように、トランジスタのBE間の抵抗が変化します。 先ほどと同じように、リップル分が10%あるときに、トランジスタのベース・エミッタ間に、先ほどの10分の1の0.1A流したとすると、ツェナーダイオードにはその10%の0.01A流せば良いことになります。発生する熱量も10分の1になります。 トランジスタの電流増幅率が100であったとすると、出力側に取り出せる電流は101倍の10.1Aになります。 つまり、10分の1の発熱量で10倍の電流が取り出せるわけです。 これがトランジスタを使う理由です。
- P-mann
- ベストアンサー率62% (56/89)
まぁ、すでに回答は書かれていますのでご参考までに。 お時間があるのであれば、こちらのページのPDFを読んでいくと よく分かるかと思います。 http://www.asahi-net.or.jp/~bz9s-wtb/power.htm ご質問にある回路は第2章に出てくるでしょうか。 なぜトランジスタを用いるのか。 確かにツェナーダイオードのみでも定電圧を作ることはできますが、 それだと負荷に流す電流が無視できるように、常に大きな電流を 流してやる必要が出てきます。 トランジスタを使うと負荷電流の変化をやわらげることができるので、 ツェナーダイオードに流す電流を少なくすることができます。
- 86tarou
- ベストアンサー率40% (5093/12700)
(ツェナーダイオードの電圧-トランジスタのVBE)V出力の安定化電源回路ですね。トランジスタを無くして、ベースとエミッタの配線を接続しても簡易的な電源になるのですが、負荷が変動すると電圧が変わってしまうのと、流せる電流が少ないのでトランジスタで増やしています。こうすると、ツェナーダイオードに流れる電流も一定になるという利点があります(ツェナーダイオードに流す電流が変動するとツェナー電圧が変わります)。 http://wgz.sub.jp/cont/dengen/dengen2.htm http://www.gxk.jp/elec/musen/1ama/H14/html/H1412A17_.html http://bbradio.hp.infoseek.co.jp/psupply12/psupply12.html
お礼
わざわざ、親切にありがとうございました。おかげで分かるようになりました。