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USBフラッシュメモリーの特性
HDに溜まった画像をバックアップして長期保存のため DVDディスク(4.7GB)に焼き付けて保存していました。 近ごろUSBフラッシュメモリーが、高容量で安価になってのを機会に 扱いが簡単なので、DVDから換えようかと思っています。 フラッシュメモリーは、データー長期保存用には何か難点がありますか?
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Q/フラッシュメモリーは、データー長期保存用には何か難点がありますか? A/製品によりますね。フラッシュメモリと呼ばれる媒体は、NAND型の半導体記憶デバイスですから、静電気など高電圧に弱いという点がまず一つ。もう一つは他ビットセル記録を行うMLCタイプの媒体は、エラーレートが高く記録信頼性が低いということこの2点をまず頭に入れておきましょう。 その上で、信頼性を求めるならデータの記録が何によって行われ何によって守られているかを知っておく必要があるでしょう。今ではSSD(Solid State Disk/HDDの代わりに使われるようになったNANDフラッシュのこと)やUSBメモリ、SDカード、メモリースティックなど多様な媒体に使われているNANDですが、その昔はコンパクトフラッシュやSSFDC(Solid State Floppy Disk Cand/スマートメディア)などの製品に主に使われてきました。 これらのメディアを長年使ってきた人は、1度ぐらい経験したことがあるかもしれません。記録していたデータが読めなくなったということが・・・。NANDはデータとなる電荷を絶縁素材で覆われた包み(Cell)に収めその電荷の違いによってデータを識別しています。データを収める入り口は、浮遊ゲートと呼ばれそこを閉めることで電荷を逃がさず閉じこめるのです。 しかし、長年放置しておくといくら丈夫な絶縁素材やゲートを使っていても電荷が逃げてしまうことがあります。また、繰り返し読み書きをするとゲートが壊れてしまい電荷が徐々に抜けるという障害も発生するようになります。これが発生すればデータは復元もできないようにしっかりと消えてくれます。ハードディスクならお金を惜しまなければ業者に出せば、一部のデータが戻ることもありますが、電荷が抜けたNANDフラッシュはデータの復元はほぼ無理です。 このデータ保持期間は東芝など一部のメーカーが公開していますが、大半のメーカーは非公開または不明としています。即ち、質の悪いものは短期間で壊れ消えてしまうこともあるのです。 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0507/irps04.htm また、NANDフラッシュでWeb検索をすれば分かりますが、このフラッシュメモリは最初からエラーが発生しやすいという特性がありそれを補正する技術が搭載されています。特にMLC(マルチレベルセル)と呼ばれるタイプでは、一つのセルに他ビットのデータを記録するため、安価に大容量化がし易い反面、データを失う確率も大幅に高くなります。 長期を何年というビジョンで持たれているのかは分かりませんが、DVDなどのメディアとは異なり、明確にこれをすれば何年ぐらいは持つだろうという基準はありません。そのため、長期保存専用として1つのUSBメディアに保存するのは得策とは言えないというのが回答になります。 ただ、品質のよいUSBメモリなら10年ぐらいは持ちますし、これから2年ぐらいの間に既存のSLCよりさらに信頼性の高く大容量なSLCタイプのNANDフラッシュが複数製品化される予定ですが・・・(景気の影響を受けないならば・・・) ちなみに、極端に容量が多く安い格安フラッシュは、MLCであることは間違いなく安かろう悪かろうのケースがあるのでお気を付けください。
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- violet430
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フラッシュメモリは、突然認識しなくなるトラブルがあるのでDVDよりも信頼性に欠けると思います。
お礼
ご回答を有り難うございます。 やっぱり、少し手間がかかっても今まで通りDVDに保存します。
お礼
とても親切に、且つ詳しく教えていただき有り難うございました。 本当に勉強になりました。