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27AlNMRについて...

はじめまして、現在化学系の大学4年です。 論文中に27AlNMRのスペクトルが出てきて、目的物質の対称性について言及していたのですが、一体何をもって対称性が分かるのでしょうか? どうやらW1/2というのが決め手らしいのですが、さっぱりわかりません。どなたか教えてください。よろしくお願いします。

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回答No.1

W1/2というのは、シグナルの線幅(半値幅, half width)です。27Alの緩和速度が速くなると、W1/2は大きくなります。27Alの緩和速度は、Alの周りの対称性に大きく依存します。というのは、27Alは核スピンが1/2より大きい核(四極子核)なので、核の周りの対称性が低いと四極子緩和速度が大きくなるためです。 おおざっぱには、配位数が3<5<6~4の順でAlの周りの対称性が高くなりますので、4~6<5<3の順でW1/2が大きくなります。また、ヘテロレプティック(heteroleptic)な錯体は、ホモレプティック(homoleptic)な錯体よりもW1/2が大きくなります。 ただし、シグナルの線幅は、核の周りの対称性だけでなく、配位子交換の有無や分子量にも影響されますので、「W1/2が決め手になる」ことは少ないです。論文では、目的物質に似た他の物質と比較したり、1H-NMRなどの他のデータを参考にしながら、対称性を議論しているのではないでしょうか。

sksksk32
質問者

お礼

確かに目的物質に似た他の物質と比較していました。 Alの配位数がポイントだったみたいです。 どうもありがとうございました m(__)m

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