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理系の博士論文、英語で書くのが普通なのですか?
小保方さんの博士論文、内容のことはおくとして、英文で書かれていました。 現在、理系の博士論文、英文で書くのが普通なのでしょうか? 生化学、化学などの分野での話です。 学術雑誌は、英文のものがほとんどでしょうが、博士論文での話です。 もしそうなら、いつ頃からそうナタのでしょうか?それとも、大学によって異なるのでしょうか?
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私自身は論文博士で、しかも自分の出身大学ではないところ(旧帝大)に出しています。すでに英文査読論文を10報書いた後で、当時私大の助教授(現在の准教授)で40台でした。その際、提出先の教授に日本語が良いか英語が良いか尋ねて、審査する上で日本語のほうがよいと言われ日本語で提出しました。 その上で、その大學(旧帝大、工業化学系)の院生の博士論文は基本英語とのことでした。 その理由は、博士課程の院生が在学中に査読論文の原稿を英語で書くが、実質的にはほとんど教官が修正と言う名の書き直しをやっているので原文はほとんど残らない。従って最後の締めとして英語で書かせているとのこと。それも実質的には教官が修正指導しているのはもちろんとのこと。 したがって理系の博士論文を英文で書くのは普通です。 小保方さんのものはネットで公開されているいわゆるIntroductionの部分しか見ていませんが正直驚いています。NIHのネットのコピーがほとんどのようですが、仮にそういうことを知らないとしても、一見して引用を一箇所も付していません。 論文の中で一番他の論文を参照するのがIntroductionであり、仮にあの文章が原稿として提出されたら最初の数行読んだところで、引用は?とたずねるのが普通です(学部の日本語の卒論レベルでも)。 したがって、あの文章を原稿として出す時点で、指導教員がチェックしないことを確信していないと、あのような博士論文は書けないしあのようなものは出せないと私は思います。 と言うことは卒論、修論はどうだったのか、あるいは学部での実験レポートはとかんぐりたくなるレベルです。
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- doc_somday
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私の場合、大昔の話しですから、当然パソコンなどありません。ワープロ専用機だってバカでかい時代です。すると「書き直すのが死ぬ思い」になっちゃいます。 私は課程博士ですから中身は薄いです。 東大だから、京都などとは違い、たった一人でやった仕事ですから、「冗談か」程度の内容です。 しかも、修士課程は、死屍累累、指導教官は人物は温厚だが仕事には厳しい人なので、修士論文は「良」。 普通は無い。色々お世話になった物理化学の教授が、修士論文に「良」は無いんじゃないかと言って呉れた程内容が無い。 結局、居直って普通なら絶対誰だって嫌がる、高温高圧の条件にチャレンジしたら、やっと死屍累累の中に生き残った奴が居た。 あとは、それを拡げるだけ、それも一人でやるしか無い。 これと、英文とどういう関係があるか、終わりまで読まないと分かりません。 それでも何とか突破口が出来たから、今度はそこから穴をグイグイ拡げて、漸く論文が書けるだけのデータが集まった。でも、D論は出版論文3報が基準だから、自宅通学の私は朝弱いので、地下鉄の終電までしか実験が出来ない。データは血の涙で集めたが、和文で書いたら悪筆の上遅筆だから、直上の助手が読めない。 仕方が無いので、英語なんか捨てて何とか理IIに潜り込んだ過去はあるが、生協で売っていた電動タイプライターを、「博士」という言葉に弱い親にすがりついて買って貰い、書きに書きました、が、他の方がおっしゃる通り「これ英語?」の世界。真っ赤っ赤、の分を受け取り代わりに次の、章を押付ける。結局、家で打ちに打ちまくり、これで許してやるまで三ヶ月、体重が三キロ「減りました」、提出用も間に合わないので、三人に頼んで、清書して貰いました。受付ギリギリ。内容は既に主査がOKして呉れていましたが、事務で受領印を貰った時の喜びは、もう泣くしかない。あとはさすがにゼロックスはあったので、複製して、東大だと理学部事務棟前の弥生門前に、個人商店の「学位論文製本専門」の印刷屋さんがあるので、予約して正月三が日に製本、金箔いりにして貰いました。その正月は親戚中廻ってウイスキーとブランデー飲みまくり、本家の玄関を汚して、以後本家に頭が上がらなくなりました。(爆) で、ヒドイ英文でした。副査からひどいなーと言われました。御免なさい。 早い話、ワープロの無かった時代は、ヒドイ英文にするしか無かったのです。
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ありがとうございました。 なるほど、英文だとタイプができたわけですね。 私は、論文博士で結婚していたので、悪筆の私は、清書は家内にやってもらいました。 肉筆を出すわけにはいきませんでしたが、英語というのは考えませんでしたので。
特定の分野についてではありませんが,一般にぼくが専攻会議などで見聞するかぎりは英文でしょう。科学英文は構文が簡素ですし,専門用語を拾い読みして大意がとれる(逆にいうと門外漢で用語を知らないとわからない)ようなところもありますから,英文としてはそんなに難しくはありません。 もっとも,慣れない院生が投稿論文を書くと,ネイティヴ校閲で”What do you mean?”(何が言いたいねん?)というコメントしかつきません。だから,先輩や指導教員が「ネイティヴに意味がとれる英文」に直し,そのうえで「英文としてまずいところ」を直してもらいます。そのままネイティヴに見せられる人は,相当な書き手です。 おおむかしに聞いたはなしですが,D論が日本語の場合は英語(外国語)の能力試験が課されることがあったようです。そのため,公開の最終審査は英語で発表・質疑応答したそうです。 ぼくもNo.2の方と同様に論文博士(複合領域)ですが,やはり主査からは「日本語のほうが読みやすなあ」と言われ,既存の英文論文を日本語に訳して組み入れました。そのやりとりで,主査から「この論文,君が書いたの?」と質問され,「はあ・・・知り合いのネイティヴのおばちゃん(アメリカの文学部卒)に直してもらってますが」と答えたところ,「これだけ書けりゃ,ご立派」。いまにして思えば,あれが「英語の能力試験」に相当したのかもしれん 笑。
お礼
ありがとうございました。かなりが英文とは驚きました。 やはり、かなり国際化されているのですね。 割と年配の、特に私立出身の方の英語はかなり怪しいような気がしていましたが、若い人たちは違っているのかもしれません。
- tanuki4u
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http://www.chem.s.u-tokyo.ac.jp/users/chemlib/dissertation1997-2013.pdf 化学だと日本語のほうが少ない http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/handle/2261/105/browse?type=title&sort_by=1&order=ASC&rpp=20&etal=-1&starts_with=bio 東大のリポジトリーで BIO をキーワードにすると英文だらけだけど、中身までは確認していない。
お礼
ありがとうございました。 そういう時代なんですね。 投稿論文とは、長さも違うし、あまり、外国人が見ることはなさそうな気がするので、日本語の方がよさそうに思いますが。
お礼
ありがとうございました。 博士論文を英語で書かせる理由も書いてあり、納得できました。 私の時代は、博士論文を英語で書く人なんて旧帝でもどこの大学でも(ICUは知りませんが)いませんでしたので、雑誌投稿は英語でしたが、20ページくらいなのに、博士論文は100ページを超えますから) 小保方さんのを見て、「そういう時代なのかな?」と思って質問した次第です。