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光は電界・磁界で曲がる?
semikumaの回答
- semikuma
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No.3&4です。最近忙しくて遅くなりすみません。 私も少し勘違いがありましたので修正しておきます。 先ず言葉の問題ですが、「コヒーレンシー」ではなくて「コヒーレンス」ですね。 コヒーレンスには2種類あり、「空間コヒーレンス」は1つの波面のどこをとっても位相が一致していること、「時間コヒーレンス」はどの時間でも位相が一致していることなので、レーザビーム同士の干渉は「時間コヒーレンス」が問題です。 電波では当たり前の技術であるヘテロダイン(コヒーレント)検波が光でできないのは、半導体レーザのスペクトル線幅が広い、つまり時間コヒーレンスがあまりよくないからだと聞いています。 (最近はできるようになりつつあるらしい。) フェムト秒レーザについては詳しくありませんが、(フーリエ変換を知っていればすぐ分かるように、)パルス幅が短くなるほどスペクトルが広くなるので、一般にはコヒーレンスは悪くなる方向だと思います。 但し、広いスペクトル全体にわたって位相が一致するよううまく調整された"白色レーザ"では、おっしゃるように空間的にも位相的にも高いコヒーレンスを持つようですが。 さて、光の伝わり方は、波面の各点を点光源とした新たな波面の合成で表されます。 レーザビームが一直線に伝わるのは、レンズにより平行光線とした平面に近い波面上の各点から位相の揃った波を出し、合成した波は直進方向が最も強くなるからです。 従って、自由空間で2つのレーザビームを交差させたくらいでは、おっしゃるように曲がりそうにありませんね。 No.4に書いたような強誘電体を使うとか、空気を電離させるような強大なレーザ光を使えば曲がりそうですが。 私が考えていたのは、AWG(Arrayed Waveguide Grating)のように、多数に分岐させた光を干渉させるタイプです。 AWGは下記URLの下の方の図にあるように、多数の光導波路が2箇所でスラブ導波路で結合されています。 左側のどれかのポートから入力した光は、真ん中の多数の光導波路に均等に分岐されますが、導波路が弓なりになっているので光路長が少しずつずれ、右側のスラブ導波路に出射されるときに位相が少しずつずれます。 位相のずれは波長により異なるので、スラブ導波路内を進む波面の向きも波長により異なるため、右側からは波長により別々のポートから光が取り出されます。 このポートは、途中の導波路が1本の場合とは多分別のポートとなるでしょう。 即ち、光の干渉により光の進む向きが変わります。 http://www.backsidekamei.com/optical.htm http://www2.noah-c.com/Apollo/apss/awg/awg.htm
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お礼
再びの回答ありがとうございます。 >従って、自由空間で2つのレーザビームを交差させたくらいでは、おっしゃるように曲がりそうにありませんね。 やはりそうなのですね。 >私が考えていたのは、AWG(Arrayed Waveguide Grating)のように、多数に分岐させた光を干渉させるタイプです。 実は、導波路やAWG、フォトニック結晶といった研究に急に携わることになりまして 今回このような質問をするに到った訳です。 ただこの分野では完全に素人ですので、 今後も光学に関する質問をすることになるかと思います。 毎回、急ぎの質問ではございませんので、またお時間のある時にでも ご回答頂ければ幸いです。 度々の回答ありがとうございました。