- ベストアンサー
微分積分の証明問題です。(再掲)
こちらで質問させていただいた微分積分の証明問題ですが、 みなさんのアドバイスを参考に、自分なりに再度、解いてみました。 これで正しい証明になっているか、ご指導おねがいします。 【問題】 各自然数に対して、an=(n!/n^n)とおく。このとき、次の問に答えよ。 (1) 0 < an <= (1/n) (n=1,2,3,…)を示せ。 (2) 数列{an}の極限値を求めよ。 【(1)の回答】 n=1のとき、an=1, n=2のとき、an=(1/2), n=3のとき、an=(2/3)が成り立つ。 次に、n=kのときに成り立つと仮定する。即ち、 ak = k!/k^k <= (1/k)とする。 n=k+1のとき a(a+1) = ((k+1)!/(k+1)^(k+1)) = (k!/ (k+1)^k) < (k!/k^k) < (1/k) よって、k+1のときにも成り立つ。 以上から、数学的帰納法により、任意の自然数nについて 命題が成立することが示せる。 【(2)の回答】 はさみうちの原理により、 0 < lim{n→∞} an < lim{n→∞} (1/n) →0 ∴lim{n→∞} an = 0 以上、よろしくお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
(1) n = 3 のとき a_n = 2/3 は、計算違い。a_3 = 2/9 です。 そうでないと、a_3 < 1/3 が成り立ちませんね。 a_n を n = 3 まで求める必要は無いので、薮蛇です。 それよりも、a_1 = 1 であることによって、 「n = 1 のとき 0 < a_n ≦ 1/n が成立している」ことを ハッキリ書いておかないと、帰納法の体裁が整いません。 「n = k のときに成立すると仮定すれば、n = k+1 でも成立する」 を示す部分で、示すべき式は、 0 < a_n ≦ 1/n に n = k+1 を代入した 0 < a_(k+1) ≦ 1/(k+1) です。 a_(k+1) ≦ 1/k を示しても、しかたありません。 1/k < 1/(k+1) ですから、もう少しタイトな評価が必要です。 (2) その書き方で、lim{n→∞}a_n の収束性に関する議論が十分か どうかは微妙です。 「挟み撃ちの原理」は、三つの数列が b_n ≦ a_n ≦ c_n を満たすとき、 lim{n→∞}b_n と lim{n→∞}c_n が同じ値に収束するならば、 「lim{n→∞}a_n も収束して」同じ値を持つ… という定理ですから、 lim{n→∞}a_n の収束性は、当然含まれるのですが、 答案上、それがわかっているとみなされる書き方になっているか否か。 0 < a_n ≦ 1/n が成り立つ。lim{n→∞}(1/n) = 0 であるから、 挟み撃ちの原理により、lim{n→∞}a_n は収束して、 0 ≦ lim{n→∞} an ≦ lim{n→∞} (1/n) = 0。 くらいの書き方が、穏便かと思います。
その他の回答 (2)
- endlessriver
- ベストアンサー率31% (218/696)
明確な?数学的帰納法を使わずとも簡単にできます。 an=(1/n)(2/n)・・・((n-1)/n)(n/n) k/n<=1(k<=n)だから、これをk>=2に適用して an<=1/n
お礼
アドバイスありがとうございます。 数学的帰納法をつかわなくても シンプルに書く方法があるんですね。 大変勉強になりました。
- orcus0930
- ベストアンサー率41% (62/149)
大筋ではあってる。若干の計算ミスは注意すれば直せるので、(具体的にはa[3]) (1)の帰納法が間違ってますね n=k+1で示すべきは a[k+1] <= 1/(k+1)であるから間違い。 a[k]>0であるからa[k]で割るという作業が許されるので、 a[k+1]/a[k] = (k+1)!/(k+1)^(k+1) * k^k/k! = (k/k+1)^k より a[k+1] = (k/k+1)^k a[k] <= (k/k+1)^k *1/k = (k/k+1)^(k-1)*1/k+1 <= 1/k+1 とすればよい
お礼
ご指摘ありがとうございます。 大変参考になりました。
お礼
大変丁寧なご指導、ありがとうございます。 非常にわかりやすい説明で、自分でもよくわかりました。 見ず知らずの自分に、これほど親切に教えていただき、 本当に感謝感激してます。 これからも、ご指導を仰ぐことがあると思いますが、 よろしくお願いします。