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遺伝子操作について教えてください
DH5αとM15の違いは何ですか? タンパク質を発現させる操作で、pQEベクターにライゲーション後DH5αに形質転換し、プラスミドを抽出してM15に形質転換したのですが、どうして最初からM15に形質転換させないのでしょうか? より効率よく発現させることができるのでしょうか? 教えてください、よろしくお願いいたします。
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遺伝子型が違い、そのためにいろいろ性質が違うところがあります。 詳しくは、資料を探して調べてください。 DH5alphaは、プラスミドでクローニングするときによく使われる宿主のひとつです。 形質転換効率(外来プラスミドを取り込む能力)が高いです。新規にクローニングするときはなるべくたくさんの形質転換体がでる条件で、目的のものをスクリーニングしたいですから、形質転換効率の高いものが好まれます。 組換えに関係する遺伝子の一つが欠損(rec A)しているために、組換えによってプラスミドの構造が変化するのが抑えられます。ヌクレアーゼの遺伝子の一つが欠損しているため、プラスミドを精製するときの分解の危険性を下げます。これらの性質は、プラスミドを安定に維持したり精製したりするのに適しています。 M15はpQEからタンパク質を発現させるのには適していますが、クローニングやプラスミドの維持、増殖には向きません(たとえば組換え関連の遺伝子に欠損がなかったり)。タンパク質発現に適した宿主は、ベクターの種類によって異なりますが、発現系に採用されているプロモータが、誘導をかけていないときは出来る限り働かせず、誘導をかけると活発に転写を起こさせるような性質を与える遺伝子が必要です(ベクターとは別に、そういう性質を与えるプラスミドが入っているM15を使うと思います)。
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