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抗精神病薬の治療薬として、なぜナウゼリンを用いないのか?
以前からの疑問です。 ナウゼリンは、胃腸と、脳内のドパミンD2受容体、この二つを遮断することによって制吐作用を起こしています。 また、抗精神病薬として有名なドグマチールは、もともと胃潰瘍などの薬として古くから用いられていましたが、精神にも作用するとのことで、うつ病や統合失調症の治療薬として用いられるようになりました。ドグマチールの薬理も、ナウゼリンと同様、胃腸と、脳のドパミン遮断です。 ではなぜ、薬価の安いナウゼリンの方を、抗精神病薬として用いないのでしょうか? http://www.nihongeneric.co.jp/medical/search/files/SULPI_IF_0712.pdf http://yama-yaku.or.jp/guest/soudan/078235.htm
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No1さんのおっしゃるとおり、薬を使うにあたって、適用の問題は大きいですが(保険が通らないので)、効能効果に記載がなくとも、効果があれば広く使われている薬もあります。一昔前は、小児用バファリンも、小児にアスピリンが禁忌となってからも、血栓予防の目的で製造され、処方されていましたよね。今は名前も変わり、適用も抗血小板作用の薬として発売しなおされましたが。最近は皮膚科などでも似たケースは多いです。 しかし、そもそも質問者さんはとても大きな勘違いをしています。 ナウゼリンが抗精神病薬として使われていないのは、「その目的で使っても、効かないから」という単純な理由です 通常量のナウゼリンが作用するのは、脳は脳でもCTZというところのドパミン受容体です。これは嘔吐中枢に刺激をおくるところです。 ナウゼリンは精神症状に関わることを司る部分にはほとんど移行しません。(=嘔吐抑制目的と、抗精神症状目的では有効量に多大な差があり、その量を飲んだ場合、副作用の起こる可能性も高い) 移行しないというのはナウゼリンの利点でもあります。 副作用として精神症状が現れる危険が少ないので。 ドパミンに限ったことではなく、β遮断薬でもα遮断薬でもそうですが、『どこにある』受容体に効くのか?を考えないと大変なことになりますよ。 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C9%A5%F3%A5%DA%A5%EA%A5%C9%A5%F3 精神科でもナウゼリン自体はよく使われています。ですが、それは精神症状やほかの薬による吐き気などを抑える目的で使われています。
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- simakawa
- ベストアンサー率20% (2834/13884)
薬価の安い薬の新適応の臨床を取るには莫大な費用が掛かります.採算が合わないのでしょう.
お礼
ご回答ありがとうございます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど。 リンク先のHPは、参考になりました。これが知りたかったのです。