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法学教授の日々の研究
私は,司法試験の受験勉強をしておりますが,かねがね不思議なのは,憲法・法律を研究する大学教授がたは,どのような研究活動をして日々をすごされているのかということです。 特に,憲法などは,わずか百条あまりの条文です。あの百条ばかりとにらめっこしているわけではありますまい。 法学教授の日々の研究活動について,お知りの方がおられたら,教えてください。
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私は憲法の研究者ではありませんが、多少わかることを書きます。 憲法の研究者の方の研究対象としては、 1.日本国憲法 2.憲法に関係する判例 3.憲法に関係のある法律(情報公開法など) 4.海外の憲法(ドイツ、アメリカ) 5.法哲学 があると思います。 憲法の条文はわずか百条余ですが、憲法が法の根本原理と密接に係わることから法哲学、法原理の研究が必要といわれます。 また日本の法学は海外の影響を強く受けているので、その研究、特に日本では起きていない事例の判例等が研究対象です。 憲法関連法令は当然憲法の各条項の影響が現れるからです。 参考になったでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 たしかに, ○日本の憲法を理解するためには,法哲学を理解するとともに,他国の憲法と比較しつつ考えることが有効ですね。 ○また,憲法は,実社会の歴史的変動の中で条文を解釈すべきであると思いますので,憲法に関係する判例や情報公開法等の関係法の研究は不可欠でしょうね。 ※自分が通う予備校の講師が「行政法がわかってこそ憲法が分かり,憲法が分かってこそ行政法が分かる」とおっしゃっていました。 ※憲法学者の奥平康弘先生は,憲法の意義は,歴史の中で条文から「染み出してくる」とおっしゃていましたが,それは,判例や関連法令の展開を分析する中で見えてくると思います。 ○憲法は総司令部が起案したのだし,現行会社法もアメリカの要求を受けて制定されたと聞きますから,アメリカの法令の研究は不可欠でしょうね。 なるほど,考えてみると,くらでもやるべき研究がありますね。 大変参考になりました。