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「憲法9条」と呪文のように流布される
日本国憲法は第103条まであります。 なぜ、一般に概要を認知させることもできないのでしょうか。 国民が、憲法の全容を8割方暗記する義務というのを作ろうとする考えはおかしいでしょうか。 また、国会議員の中で、103条中何条くらいを知っているのが普通なのでしょうか?
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これはあくまで、私の個人的見解としてお聞きください。 何故日本では、日本国憲法を真剣に積極的に教えようとしないのか? 答えは、日本は封建社会の考え方を今だに引きずっている社会であることと、後述するように、権力者達と国民との利害が一致しているからだと思います。 ご存知のように、封建制度社会(江戸時代)では、武士階級が絶対的権力を掌握しており、民衆が国政に関与することは一切許されませんでした(幕末期、町民が黒船襲来に備えて「あの岬に砲台を作るべきだ」と主張しただけで打首となったとのこと)。 つまり政治は武士と云う一部の特権階級者が行うものであるという考えだったのですが、その考えは明治以降も続きました。 さすがに武士制度はなくなりましたが、その精神は『武士道』として、脈々と受け継がれてきたのです。ですから一般庶民が国政を真っ向から非難するなど、江戸時代と比べれば緩和はされたものの、それでも敗戦以降と比べればはるかに強固だったようです。 そういう歴史がある為、今だに権力者達(特に行政や立法府)には、お上意識(官尊民卑)が残存しているのです。 さてここからが、戦後の日本国憲法についてです。 あなたもご存知のように、本来の近代憲法(日本に限らず世界先進国の)は、お上(国家=行政・立法=権力者達)が、国民の生活に関して、闇雲に干渉してくるのを規制する目的があるのですが、どうもその点がそうした権力者達には邪魔なのでしょう。しかもそうした先進諸外国と、日本の憲法の成立過程で大きく異なるのは、日本の場合、革命等によって民衆が時の権力者から、そうした権利を奪取したものではないと言うことです(でも日本国憲法は、改憲論者達の言う米国から押し付けられた憲法ではありませんよ。日本国憲法は確かに米国から、日本を民主化させるという道筋は付けられましたが、列記とした日本人が作った憲法です。それは条文を熟読していけば分かります。戦前の反動から、多少国民の権利に比重を置き過ぎている点は否定できませんが・・・)。ですので、先祖が血と汗を流して、時の権力者から奪取した権利としての憲法ではないことと、実際、普段の生活でその存在感も余り感じられないことから、国民もこと憲法に関しては無頓着になっているものと考察します。 本来これは憂うべきことなのですが、権力者達にとってみればこれは実は歓迎すべきことなのではないでしょうか。 つまり権力者達にとっての一番好都合な国民とは、自分達の行う政治に関して無関心な「物言わぬ国民」なのですから。 結局「寝た子を起こししたくない」権力者達と、こうしたことに全く無関心なオバカな国民の、利害が一致した結果だと思っています。
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- rikukoro2
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>なぜ、一般に概要を認知させることもできないのでしょうか。 知る、知らないは、個人の資質の問題です。 政治に不安があれば覚えようとしますし 安定してるなら覚えようとしにでしょう >国民が、憲法の全容を8割方暗記する義務というのを作ろうとする考えはおかしいでしょうか。 その前に日本人の国語能力は年々低下してます そっちの方をあげるのが重要だと思います
お礼
そうですね。安定しているという証拠なのでしょうかね。国語能力も落ちているし、先行き不安です。
お礼
同感です!ありがとうございます。 ないようでいて、歴史って言うのは存在し続けるものですね。封建時代というのは非常に過酷で弾圧的だった。その名残が高々100年では消えないのが普通でしょうから。 後段の説もたいへん納得いたしました。