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俳句のことについて
帰国子女の中学3年生です。国語の授業で、俳句について感想を書く宿題が出ました。私には難しすぎますわ。 俳句の感想って、どういう風に書けばいいかな。評論みたいのものかな。一句につき、50字程度の感想です。 俳句に詳しい方、ぜひ教えてください。お願いします。合わせて、各句の意味やその時代背景も教えていただけませんか。 春の句 (1)春浅き水を渡るや鷺一つ──河東碧梧桐 (2)春風や闘志いだきて丘にたつ──高浜虚子 (3)ゆさゆさと大枝ゆる桜かな──村上鬼城 夏の句 (4)雨がちに端午ちかづく父子かな──石田波郷 (5)万緑の中や吾子の歯生え初むる──中村草田男 (6)岩に爪たてて空蝉泥まみれ──西東三鬼
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俳句は季語、すなわち、季節感が主役です。作者がどんな季語を使ってどんな風に季節感を表現しているかを理解しましょう。作者に見えている季節の情景を描いてから、質問者さんの感想を書けばいいと思います。 例えば、「ゆさゆさと大枝ゆる桜かな」では、桜が春の季語。春の風は意外に強いので、大きな桜の木が風で揺すられ、桜の花が風に耐えて咲き誇っています。散る前の満開の桜の生命力と春の風の強さを感じます。 (1)はANo.1に譲ります。 (2)春風や闘志いだきて丘にたつ──高浜虚子 季語は春風。春の風は実は強風なんです。その春風に吹かれながら丘に登るにはかなりの闘志が必要です。さすらいのガンマンが馬に乗って西部の町にやって来る時、荒野の風が吹き付けているでしょ。これの俳句バージョン。風に耐えて丘に立つから、男の闘志の強さが引き立つ。 (3)は省略。 (4)雨がちに端午ちかづく父子かな──石田波郷 季語は端午。もうじき端午の節句が来るのに、梅雨を先行するかのように弱い雨が降っている。父子は端午の節句を楽しみにしていて、5月5日には晴れてくれないかなと願っている。 (5)万緑の中や吾子の歯生え初むる──中村草田男 木々の葉が青々と茂ってきたときに、子供の歯が生え始めた。子供は元気に育っているなぁ。 (6)岩に爪たてて空蝉泥まみれ──西東三鬼 随分前に脱皮したので、殻が泥まみれになっている。雨風を受けても殻が岩から離れない。これほどまでに、殻から蝉が誕生するときには強い力がいるんだなぁ。 解説は参考程度に読んでね。感想は質問者さん個人で考えてね。答えは一つではありません。
- w-mint
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上手く説明できないかも知れませんけど・・・ 俳句の感想は、それを読んだ時にどんな情景が目に浮かぶか、その情景を自分がどう感じるか、だと思います。 意味はあまり重要ではないし、また時代背景もね。 詠んだ人とは意味が違った読み方をしてもいいのだと思います。 今の自分がその短い語句のなかに何を感じるかだと思います。 そうですね、例えば最初の句。 水を渡る白い鷺の姿。その白さを映してながれる水の冷たさ・・・ 早春という季語から、その水は多分雪解け水なのかな等と想像したり、鷺はどこへ行くのだろうとか、鷺の行動を自分と重ね合わせてみたり、どんどんイメージが広がりませんか? 短い言葉だからこそ凝縮されたものが一杯詰まっています。それを自由に解き放ってやればいいのではないでしょうか?
お礼
よくわかりました。意味や時代背景はあまり重要ではないとの説明に少しびっくりしましたけど、考えてみれば確かそうですね。勉強になりました。俳句って美しいと思えるようになったかもしれません。 ありがとうございました。
お礼
とても参考になりました。学校の先生の説明より分かりやすく、勉強になりました。俳句のこと 少し好きになったかもしれません。ありがとうございます。