- ベストアンサー
医学部卒業後の進路について(基礎研究の分野)
私は、現在医学部4年生で、4月から5年に進学します。 ちなみに、学士編入生で以前は理学部(生命系)を卒業し、 その後入学した生命科学科大学院を1年で退学しました。 質問なのですが、今のところ卒後の進路として、 臨床ではなく、基礎研究の分野に進もうと思っています。 現在、卒後研修が義務付けられていますので、通常卒業後は 研修をする人が大部分だと思います。 基礎研究の分野に進む場合、大学院に進学したり、 製薬会社などの企業に就職することが考えられますが、 こういう場合でも一般的に、研修は受けておくべきなのでしょうか? 臨床医になるつもりはないのですが、もし大学院に進学するなら、 アルバイトのために研修を受けておくべきなのでしょうが、 アルバイトのために2年も費やすのも無駄のような気がしますし、 あるいは企業に就職するなら給料がもらえるのでアルバイトの必要もないですし。 また、基礎研究に進む場合に今の段階で行っておくべきことがあれば教えてください。 長文失礼しました。
- みんなの回答 (12)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>確かに実験のほうが気は楽だと思います。 しかしポストは少なく厳しい道だということは覚悟してください。そして医師でない研究者としてのキャリアが長い方々と競争しなくてはいけないと言うことも現実として認識してください。実際に医学部の基礎教室で医師でない教授は増えています。 >実験の場合、失敗すると自分が死ぬことになることもあります。 まあ、死ななくても仕事は選ばなければいろいろあるんですが…。 こっちで知り合った知人(理学部出身のポスドク)の話では「日本でポストが見つかったら飛んで帰るけど、なかなか無い」といっています。それぐらいポストが無いそうです。また最近では助教(助手)には任期とノルマのある大学も増えていて「日本人特有の「わかるよね?」って圧力」をかけるまでも無いところが増えています。 >お医者の先生特有の「研究が駄目でも臨床医に」というニュートラルな考え方 こういった話が、質問者様のコメントされた「アルバイトの話は以前、研究一本で行くにしても生活が大変だという話をした時に、アルバイトということもできるし、ということをいろいろな人に聞いた」のソースなんだと思います。 この話はおそらく基礎教室に出向している臨床教室の大学院生の話であって、初めから基礎教室に入っている人ではないでしょう。「研究が駄目でも臨床医に」というのは実は言葉足らずなんだと思います。この発言をした?もしくは匂わせた医師は、初めから臨床医なんです。つまりは「研究もやって大学の教官の道を歩もうと思っていた」でも研究で芽がでなかったから「一般病院に出て、臨床のみの医師に戻ろう」ということだと思います。 大学では臨床教室でも論文業績を要求されますので臨床だけでなく、研究もしなくてはいけません。しかし、皆保険でないアメリカと違って日本では臨床研究に協力してくれる人はあまり多くありません。そうすると臨床データのみの論文は難しくなるため、臨床検体を使った基礎っぽい研究にならざるをえません。またいくつかの医学部は大学院大学になったためほとんどの医局員が大学院に入学することになりました。しかし医局の教官より院生の方が多くなってしまうため、何人かは基礎教室に指導をお願いすることになるのです。まあ、その中のほとんどは「学位のため」の実験ですので、そのような発言もでるのでしょう。 逆に基礎研究だけをやっていた「医師免許を持っているだけ」の人が、いきなり病院で働けるほど臨床はあまくありません。医師不足の現状でもそのような人材は残念ながら採用されないでしょう。初期研修医としてなら採用されるかもしれませんが…。 長くなりましたが、要するに基礎で行くなら臨床の事はきっぱり忘れて、初めから基礎教室に入局すべきでしょう。臨床研修についてはその教室の教授に相談すべきでしょう。私は必要はないのではないかと思います。 参考になれば幸いです。
お礼
ありがとうございます。 臨床に進むか、基礎に進むかを、 きっぱり決めるべきだということですね。 確かにそのほうがすっきりすると思います。 結構たくさんの回答をいただいたので、 そろそろ閉め切りたいと思います。 ありがとうございました。