- ベストアンサー
学校の研究室での基礎研究(卒業研究)
自分は界面化学の研究室に入ったのですが、ある活性剤はミセルがどんな形になるとか、表面張力はどうなるかだとか、入る前にこういった測定をすることはわかっていましたが、このような測定、また結果(この活性剤はこのようなミセルの形で会合数はいくつです)を得ても、また論文読んでいてもいつも感じてしまいます。 この研究ってどういった目的で行なわれていて、どういったことに応用できるのだろう?化粧品の商品開発とか身近なものと関わりたいという漠然とした気持ちで入りましたが、全然商品開発とかいった応用と、今の研究の関係がわからなくなんのためにやっているんだろう? この分野で就職して、同じような分野の仕事・研究テーマに関わることなど稀なら、今の研究ってただの先生のためのデータ集め、大学院に進学して何を勉強したいんだろうと考えてしまい、正直やっている意味がわからなくなっています。化粧品の開発とかになると乳化・皮膚と活性剤などの相互作用とかの知識は必要だと思いますが、ただ自分の研究内容だけやっていても何も見えてこないのはわかるのですが、具体的に何をするべきなのかわからなくなってしまいます。そんなことを考えていると、3年までの勉強ってなんだったんだろうと考えてしまい、量子化学なんてわからないしあえて理解しようという好奇心もわかないし、とか考えて化学に対しての好奇心ってのがわからなくなってしまいました。企業の仕事と今の研究がどうマッチしているのかも全くわからないし・・。 ただ与えられた課題をこなしているだけの自分がいます。進学決まっていません。こんなモラトリアムな自分をなんとかしないといけないのですが、きっかけがわかりません どなた様かアドバイスいただけませんか?
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
逆に質問します。あなたにとって「勉強」とは何ですか? 小学校に入学してから大学の学部を卒業するまでは,与えられた試験をパスすすれば「勉強した」と認められ,点数を付けられ,評価が下されます。 しかし私は,これは本当の「勉強」ではないと思います。私の考える「勉強」とは,自分の知的好奇心を満たすために努力することです。この「勉強」は,いくら努力し苦労しても誰にも採点されず,また,ほとんど評価もされません。絶え間ない知的好奇心と,知的欲求が満たされたことによる充足感,この繰り返しのみが努力の糧です。 大学院は「勉強」をしに行くところです。あなたが心配している就職先とか応用とかは無関係です。少なくとも,私は「勉強」するために博士課程まで進学しました。Nature とかを読んで「この研究はスゴイ!」って感動したり,未知な現象の真理が知りたいといった知的好奇心のない人は,大学院に行く必要はないと思います。 あと,今の研究内容は教授の研究テーマであって,決してあなたの専門ではありません。単なる偶然のめぐり合わせで,今のテーマをやっているだけです。よって,今のテーマにしか知的好奇心を持てないような場合も,やはり大学院に行く必要はないでしょう。 なお大学院に行く場合,呉々も基礎は疎かにしてはいけません。好奇心をただの空想で終わらせず,実際に発展させていくには,相当な基礎学力が必須です。また,院卒として常識的に求められる能力の習得も重要です。その能力とは,以前 No.377481 で書いたとおりです。 もうそろそろ,進路について悩むことはやめて,量子力学でも本気で勉強してみてはどうでしょうか。初めはとっつきにくいと感じても,何度も本と向かっているうちに徐々に徐々に理解が進み,同時に知的好奇心が沸いてくるはずです。やがて思考が日常生活に入り込むようになり,そして何度かブレイクスルーを超えると一気に開け,そのときは大きな感動を覚えるでしょう。既知の学問でも感動できるのですから,それが誰も知らない全く未知の学問なら…。 このような知的好奇心があり,もしくは理解でき,また努力を惜しまないのなら,大学院へ進学されるべきでしょう。いかがでしょうか?
その他の回答 (3)
- uhyohyohyo
- ベストアンサー率27% (45/163)
半数・・・とまでは行かないにしろ、多くの人がぶち当たる壁の一つだと思います。 文章を読む限りは4年生ですね。とりあえず、最初の処方としては研究室の論文、関連論文のイントロを読んでその目的や工学的応用を知りましょう。そしてよく出てくるキーワードを検索エンジンでヒットさせて関連話題を色々と読んでみるのがいいでしょう。それで目的意識をもつことが出来たなら、モチベーションも上がってくると思います。 研究の世界では4年生や修士1年はまだまだ使い物になりません。お使いや補助として先生の仕事一つこなすことすらままならないでしょう。それだけ知識も経験も不足しているのです。これは当然のことです。多くの人は、「研究」の何たるかが少し分かってきた時は修士論文を書き、卒業していく頃です。すると、ここで又4年生とM1の頃やって来たことって・・・と、後悔にさいなむことがしばしばあります。以前の実験方法や解析方法、論理の立て方など、幼稚でしょうがないんですね。 > この分野で就職して、同じような分野の仕事・研究テーマに関わることなど稀なら この事はよくご存知のようですね。大学・大学院で研究をすると言うことは、「問題解決の技術」を習得する、というのが一番大きい目的かもしれません。仕事に就いて、学部生の頃やった「勉強」が直接に関与する事は非常に少ないでしょう。ですが、大学院で身に付けたロジカルな思考能力と言うのはほぼどんな世界に行っても通用する強力な武器です。逆にいえばそれが出来ない院卒など学部卒よりただ初任給が高いだけの厄介者でしょうね。 そして、自分の専門に特化するだけでなく、そこから関与・派生している色々な分野に目を向けてください。一つの物事しかやってこなかった人間と言うのは時として極めて発想が貧困で偏屈です。将来、一見全く違う分野に行ったとしても研究と言う世界に身を置いて得たものは決して無駄にはなりません。与えられたルーチンワークをこなすだけなら、誰だって出来ます。問題を定義し、解決の方法を見つける技術を身に付けるのが大学院です。 研究のモチベーションが上がれば、学部でやった勉強の意味が分かって来るでしょう。ここで多くの人は復習をします(大抵忘れてますからね)。数学で出てきた特殊関数や変換の、各分野での物理的意味が明らかになるでしょう。そこで初めてああいう高校の勉強の延長のようにしか見えなかったものが、「すばらしい!」と感じるでしょう。 私も今の一般的な大学の制度には疑問を抱いています。2年生や3年生等の早い時期から研究室に所属させ、それと平行して一般の教養科目を履修するべきだと常々感じています。
だいぶお悩みのようで。いくつかの疑問・不安をごっちゃにされているようなので、一つずつ。 界面活性剤学ですが、ちゃんとそれ自身を商品開発に使います。少なくとも私は使っていました。みなさんが年に一度はお世話になる商品で、売上額も大きな物。私は、界面活性剤の専門の知識がなかったので、別の観点から、問題を解決・商品の改良を考えていたのですが、それでもそちらの知識があればと、どれだけ思ったことか。ミセル形を解き明かす必要はなかったのですが、そのデータはほしかったですよ。 次に、よく言われることですが、学んだことをそのまま使うことは少なく、その考えを持っていたら、別の観点をどう考えるかということです。私の開発していた商品が界面活性剤が関連するといいましたが、私は専門は生化学でありその方面から商品の開発を考えていました。しかし、明らかに別のアプローチ、界面活性剤学からの方法もあったわけです。現在の分野を学ばれたら、測定法はもとより、凝集力の強さ、物質の荷電状態、ミセルの大きさ、ゼータ電位などいろいろなことを学ばれるでしょう。その考えをどう使っていくかが大事なのです。受験と違い研究の場合、答えも問題もなく、自分で問題を探し、答えを見つけていく物です。私はもう少し広く専門を問えば、生物学になります。そんなんでも化学の知識はいることがあるわけです。量子論はさすがに使わないですが、結合の形式とエネルギーなんてのは使います。知っていると新しい考えも生まれます。これもやらされるではなく、使うのです。 院進学ですが、はっきり言って学部卒では使い物にならないからです。研究という意味で。知識が使えるかどうかなどの前に、学部だけでは、ほとんどの人は自分で研究を組み立てることができません。教授も研究の指導をするためには自分の分野でなければ適切な指導ができません。大学は研究機関であると同時に教育機関です。教授のためのデータとりに見えるかもしれませんが、それより、自分自身が研究の方法を学んでいることを忘れないように。 長くなりましたが、自分の物の見方一つで変わる物です。 与えられた問題を解くことから、自ら疑問を解決する方向にスタイルを変たならば何かが変わると思います。長くなりましたが。 もう一つ、お疲れのようなので、ゆっくり休まれるのもよいと思いますよ。
>この活性剤はこのようなミセルの形で会合数はいくつです の使い方だけ。 なれれば.どのぶしつを可溶化するときに.どのような会合数で.どの形状の時にどのような特性がでるのか.ある程度見当つくのです。 ただ.野生的カンの世界ですから.理論的にどうのこうのと言われても答えに困るのです。