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古典 現代語訳 一言芳談抄

tatsuohの回答

  • tatsuoh
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回答No.1

或るひと云く、比叡の御社に、いつはりてかんなぎのまねしたる【なま女房】の、十禅師の御前にて、夜うち深け、人しづまりて後、ていとうていとうと、つづみをうちて、心すましたる声にて、とてもかくとも【候】、なうなうとうたひけり。その心を人にしひ問は【れ】て云く、生死無常の有り様を思ふに、この世のことはとてもかくても【候】。なう後世をたすけ【たまへ】と【申す】なり、云々。 【なま女房】=若い女房 【候】=丁寧語 十禅師への敬意 【れ】=受身の助動詞 【候】=丁寧語 人への敬意 【たまへ】尊敬語 十禅師への敬意 【申す】謙譲語 十禅師への敬意

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