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この文章のbackの意味は何ですか?
For expatriates, especially Americans, taxation is further complicated by the possibility of double-taxation obligation; to the country in which you are a resident and derive income and, depending on your citizenship, the tax authorities back home. という長い文章なのですが、 (1);の後ろにあるbackは副詞になるのですか? (2);以降の構文がどのようになっているのですか? 日本語訳を読んでも、どのような意味で使用されているのかわかりません。すみませんが教えてください。 この文章の訳は「国外在住者にとっては、とくにアメリカ人の国外在住者はそうなのだが、二重の納税義務、つまり、在住していて所得を得ている国に対する納税義務と、自分の国籍しだいでは自国の税務当局に対する納税義務、という可能性があるので、課税はさらに複雑なものになる。」です。
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こんにちは。2/14のご質問ではご丁寧なお返事を有難うございました。 ご質問1: <;の後ろにあるbackは副詞になるのですか?> はい。 1.ここでは「もとの場所に戻って」という意味で使われている副詞です。 2.名詞the tax authoritiesにかかる副詞になります。 3.税務当局のサービスに対して、「もとにもどす」「かえす」という意味のある「還す」を使った訳にすると、わかり易いでしょう。 例: 「自国に還元される税金」 「自国に還付される税金」 というニュアンスが、このbackに込められています。 4.副詞が名詞にかかるの?という疑問があると思いますが、「~に戻る」という意味で使われる例ではそのような用法も可能です。 例: the money back to him 「彼の手元に戻るお金」「彼に返すお金」 a fare to London and back 「ロンドンまでの往復料金」 *このbackは「戻る」という副詞として名詞fareにかかっています。 5.なお、形容詞のbackは限定用法しかなく、名詞の前に前置する形で使います。 例: a back alley「裏の通り」→「裏通り」 ご質問2: <;以降の構文がどのようになっているのですか?> 1.ここでは「;セミコロン」が使われていますが、これがテキスト作成側の誤植でなければ、話し手の主観としては、「例えば」のニュアンスで、「二重の納税義務」の例を示したかったのだと思われます。 2.「つまり」という同格の言い換えのような接続詞を和訳では使っていますが、「例示の列挙」と考えることも可能です。そうすると、和訳は「つまり」より「例えば」の方が適切となりますが、その辺は意訳のあや、といったところでしょうか。 3.文の分析は以下のようになります。 (1)the possibility of double-taxation obligation;: このofは「~という」の意味で、同格を表す前置詞になります。 「;セミコロン」以下で、「AとBに対する二重税務義務」という、AとBの2つの税務対象が列挙されています。 (2)to the country~income: 1)一つ目の税務対象を表す副詞句です。 2)このtoは「~に対する(税務義務)」という「方向」を表す前置詞で、前置詞句は前の名詞double-taxation obligation (to)「~への納税義務」という語にかかっています。 3)意味は「在住していて所得を得ている国に対する(納税義務)」になります。 (3)depending on your citizenship: 1)挿入句で、後の名詞にかかります。 2)副詞句となる分詞構文として、(to) the tax authorities~という副詞句にかかります。 3)depending (on)はconcerning「~に関して」などのように、分詞構文が独立して用いられる表現で、「~次第では」「~によっては」という意味になります。 (4)the tax authorities back home: 1)backは「~に還付する」という副詞として、形容詞的に名詞を修飾しています。 2)the tax authoritiesの前に前置詞toが省略されています。 3)to the country~と並列して、to the tax authorities~は、double-taxation obligationにかかっています。 4.つまり、「;セミコロン」以下は、 A=to the country~income 「在住していて所得を得ている国に対する」 B=depending~ (to) the tax authorities back home 「(~しだいでは)自国の税務当局に対する」 という2つの納税対象が列挙されている形になっているのです。 5.以上を踏まえて訳出の流れは (直訳)「例えば、あなたが在住し所得を得ている国に対するのと、あなたの国籍しだいでは、自国の税務当局に対する、二重の納税義務という可能性~」 → (意訳)「二重の納税義務、例えば、あなたが在住し所得を得ている国に対する納税義務と、あなたの国籍しだいでは、自国の税務当局に対する納税義務、という可能性~」 となり、これが抄訳のような訳になっているのです。 以上ご参考までに。
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- tjhiroko
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back については#1さんの通りですが、ちょっと補いますと、このセミコロン以降はより分かりやすく書くとこのようになります: 「在住して所得を得ている国に対してと、市民権次第では自国の税務当局に対してと」(この両者に対する納税義務) 本来はここではセミコロンではなくコロンを使うべきところだと思います。前のdouble-taxation obligation とは何かについての説明をしているのですから、「すなわち」という意味に置き換えられるコロンが正しいはずです。
- wind-sky-wind
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単純の「もどって」でいいと思いますが。 come back home で「帰宅する、帰国する」の back です。 ただ、come のような動詞とともに用いられればやさしいですが、 ここでは the tax authorities「税務当局」という名詞にかかる形になります。 to the country ~だけでなく、 (to) the tax authorities back home 「自国(にもどっての)税務当局」にも納税義務を負う 別に帰国するという意味でなく、今、他国に在住しているが、(心の中で、イメージ的に)自国にもどっての という感じでしょう。
お礼
とても丁寧でかなりわかりやすかったです。 本当にありがとうございました!!