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ポリエチレンについて
ポリエチレンといっても、ポリエチ袋のようにやわらかいものもあれば、ポリエチ容器のように固いものもあります。 どうして同じポリエチレンなのに固いものとやわらかいものがあるのでしょうか? どのような違いがあるのでしょう(分子の構造上など)? 化学について勉強不足の為、理解できるか自信がないのですが、よろしくお願い致します。
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例え話が思いつかなく、専門的になってしまいますが、補足します。 そもそも、ポリエチレンは、重合反応という、エチレンが次々に手を つないで大きくなっていく反応を利用して作っています。また、重合を 開始させる触媒という化学物質が使われます。 高密度、低密度PEでは、この触媒と重合反応条件(工場の設備)が根本的に違います。以下に示しますと、 高密度PE 触媒:遷移金属錯体(1950年代に発見され、現在も開発が 盛んに行われているノーベル賞ものの化学物質) 重合反応条件:低圧、低温(工場の設備としては、比較的安全) 低密度PE 触媒:有機過酸化物(戦前から知られていて比較的、安価 で、簡単に作れる化学物質) 重合反応条件:高圧、高温(工場の設備としては、かなり危険) こんな感じでしょうか。 ちなみに、質問者さまの「容易に…」の答えは、作る側のレベルによると思います(一般人、研究者、企業など)。
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- dgdsdhk
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固いもの…高密度PE やわらかいもの…低密度PE ポリエチレンは、炭素が手をつなぎ合って、大きな分子量になったものです。 炭素には手が4本あり、基本的には、人間と同じように両手(つまり 2本のみ)が隣の炭素とくっついて、残りは水素がくっついてます。 高密度PEは、ほぼ全ての炭素が、上述のように両手のみでくっついているため、直線状の分子です。(手つなぎ鬼の鬼を想像してください) 低密度PEは、4本の手がランダムに隣の炭素とくっつきあっているため 分岐状の形をしています(手つなぎ鬼で、手足含めて、どこでもいいから、つなぎあった鬼を想像してください(鬼として機能するかは別として…)) この手つなぎ鬼たちに、なるだけ密集(密度が高くなるように)して 下さいとお願いした時に、高密度の鬼は、手だけでつながっているので 、おしくら饅頭の要領で密集できますが、低密度の鬼は、手足が拘束 されている人もいるため、うまく密集できません。分子も同じような 理由で、構造の違いから密度差が発生しています。
補足
わかりやすい回答ありがとうございました。 理解出来、嬉しいのですが、 ひとつ補足をお願いします。 両手のみでくっついけたい。または、手足ランダムにくっつけたい。 など、容易に調整できるものなのでしょうか? (どのように調整するのでしょうか?)
- elpkc
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高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンがあります。 袋のように柔らかいのは、低密度で、 容器のように硬いものは、高密度が一般的です。
お礼
回答ありがとうございました。
- tetsumyi
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ポリエチレンはプラスチックの中でも柔らかい部類に入ります。 ポリエチ容器は力を入れると曲がると思いますが、すごく薄いポリエチ袋ははるかに曲がりやすいだけです。 太い鉄の棒が曲がらないのに細い針金が簡単に曲がるのと同じです。
お礼
回答ありがとうございました。
添付ページとそのリンクをお読み下さい。「ポリエチレン豆事典」。 ポリエチレンは非常に安定で薬品に侵されにくい良い素材なのですが、透明度が低かったり、硬かったり、すぐにボロボロになったりするため多くの添加剤を入れて使いやすくしてあります。 時には目的外の使い方で事故が起こることがありますので、注意しましょう。^o^
お礼
回答ありがとうございました。 添付資料で、勉強したいと思います。
お礼
大変わかりやすい回答ありがとうございました。 謎がとけてスッキリしました。