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CRTについて
- ブラウン管のX線放射に関する説明と安全性について
- ブラウン管用のガラスは鉛ガラスが用いられ、X線放射を遮る役割を果たす
- 近年のブラウン管からのX線放射は安全基準値を十分下回る
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質問者が選んだベストアンサー
#1です。 この話は、大変大変興味があります。どのような仕組みや物理理論によってX線が発生するのか?更に詳細に調べたいのですが、どのような本(例えば光エレクトロニクス?ディスプレイ?CRT?固体物理学?物性物理学?)を参考にすれば良いでしょうか? 普通のX線の発生に用いられるX線管の原理そのものです。 http://www.toshiba-tetd.co.jp/tech/02xray.htm 衝突した電子の運動エネルギーにより,ターゲットの原子(シャドウマスクなら鉄)の内核の電子を弾き飛ばすとここに外核の電子が遷移してきます。その差のエネルギーのフォトンが特性X線でターゲット材料固有の線スペクトルなので,X線回折で分子構造を調べたりするのに用いられます。 一方,単純に電子線が原子核のそばを通過するときに原子核により曲げられて発生する制動輻射(ビームの偏向ヨークとは比べ物にならない原子核の近くの電界での偏向です)の成分である連続X線も同時に発生します。 これは主にレントゲンなど医療用などに用いられます。 原子物理の本を見れば詳しく載っていると思います。
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- chiezo2005
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CRTの発生するX線はシャドウマスクと蛍光体に25keV程度に加速された電子線が衝突することにより発生するX線です。 偏向ヨークの磁界により曲がることによる制動輻射ではありません。 制動輻射がでるほどエネルギーも高くなく,偏向も大きくありません。
補足
お返事有難う御座います。 >制動輻射がでるほどエネルギーも高くなく,偏向も大きくありません。 げぇー、驚きです。CRTからX線が出ていると言う「うわさ」は昔から聞いていましたが、自分勝手に原因は制動放射線だと思い込んでいました。 >CRTの発生するX線はシャドウマスクと蛍光体に25keV程度に加速された電子線が衝突することにより発生するX線です。 この話は、大変大変興味があります。どのような仕組みや物理理論によってX線が発生するのか?更に詳細に調べたいのですが、どのような本(例えば光エレクトロニクス?ディスプレイ?CRT?固体物理学?物性物理学?)を参考にすれば良いでしょうか? 恐れ入りますが、是非ご教示願います。
お礼
お返事有難う御座います。 >衝突した電子の運動エネルギーにより,ターゲットの原子(シャドウマスクなら鉄)の内核の電子を弾き飛ばすとここに外核の電子が遷移してきます。 >その差のエネルギーのフォトンが特性X線でターゲット材料固有の線スペクトルなので,X線回折で分子構造を調べたりするのに用いられます。 知りませんでした。内核の電子を弾き飛ばすことが出来るのですね。またまたすごく興味を持ちました。 >原子物理の本を見れば詳しく載っていると思います。 そうなのですか、原子核物理や放射線物理の本は知っているのですが、原子物理の本はあまり知りません。探してみます。同時にご教示頂きましたHPにも問い合わせてみます。