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世界経済フォーラムの国際競争力ランキングについて

その競争力をはじき出す項目のひとつに「政府債務」というものがあるのですが 日本はなんと130か国中120位でした。日本は世界有数の赤字国ですから 厳しい評価を受けるのはわかります。しかし、120位といえばアフリカあたりの 内乱中の国や、アジアの飢餓にあえぐ国などと同じレベルです。 日本の現状は財政赤字の改善を急ぐよう国内外から手厳しく言われてますが 国債は普通に消化されてますし、格付けだって先進国中では最低クラスですが 依然高い格付けをもらっています。株や債権だって海外から積極的に買われてるし 為替市場だって取り立てて混乱するようなことはありませんでした。 ほんと、いたって普通の先進国として扱われてます。 両者の評価に差がありすぎるような気がするのですが、なぜでしょうか?

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回答No.1

おそらく破綻リスクのことを言っておられるのだと思いますが、ここで重要なのは 破綻リスクを語るためには政府債務の水準だけではダメだということと その破綻リスクを語るために必要な政府債務の水準以外の指標が そのランキングではほかの部門に分類されてしまうという点です。 その国がその借金に耐えうるか否かを判断するには、経済状況、政治・社会情勢など さまざまな要素をひっくるめて分析せねばなりません。 しかし、そのランキングでは政治・社会情勢も経済状況も 別の部門に分類されています。仮に政府債務部門で破綻リスクを はじき出すためにもろもろの必要な指標を集めて分析したとすれば その必要な指標は他の部門ですでに結果に反映させられているわけですから いくつかの指標を重複して反映させることになってしまいます。 つまり、その政府債務部門というのは純粋に債務の水準のみに 着目した数字だということです。信用が低くGDPの6割の債務で 破綻してしまうような国で、既にGDPの5割の債務を抱えている国と 信用が高く、多額の債務を抱えていてもビクともしない国。 普通に見れば前者が圧倒的にヤバイのですが、政府債務の規模のみに 着目してみれば前者が健全ということになります。 (これはあくまで極端な例えですが) 現に、そのランキングの政府債務部門の結果では、日本と同じような順位に ギリシャやイタリアのような先進国の名前があるのに、「ドコ?その国」みたいな 国が結構上位に食い込んでたりします。破綻リスクで見るなら ランキングの総合結果を見たほうが近いのではないでしょうか? 確か日本は8位でしたね。

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