ちょうどタイムリーに、読売新聞の先月の朝刊にて、三日間に渡って『システムショック』という記事が掲載されていました。多重下請けに、ITベンダー・ユーザー企業・官公庁との関係、コンピュータシステムと家電製品・自動車との比較など、いずれも面白い内容のものばかりです。(中には、「人月」という言葉の説明もあったりして、さすが新聞社の記者さんだなあと、少しばかり関心。)
・システムショック 上 [2007年10月14日(日)]
・システムショック 中 [2007年10月16日(火)]
・システムショック 下 [2007年10月17日(水)]
私の方は、大阪本社版を購読していますが、社会面に掲載されていましたので、他の地方版でも同様の内容だったと思います。興味のある方は、地元の大きな図書館にでも行けば、閲覧はできると思います。
1、大企業、中小企業のSEの仕事の違い
基本的には、以下の3.にも書いてある通り、どちらでも違った意味で「キツイ」です。
中小企業(独立系)の方は、長年の信頼関係により案件が途切れることは、余程の事でない限りないでしょうけど、やはり開発プロジェクトの規模が小さいためか「何でも屋さん」になりきれない方は大変苦労すると思います。「教育なんていらないよ、必要な事は全部自分でするから。」ぐらいの方でないと大変厳しいと思います。
大企業の名前がついている会社(メーカー系)の方は、仕事は安定しているでしょうけど、親会社からの天下りとか、しがらみとか何やらで、子会社の方々もいろいろと愚痴っていたりするのをよく耳にします(それはそれで、いろいろと大変なんだなあと)。メーカー系の場合の良し悪しの見分け方としましては、その企業のホームページに出向き、片っ端からいろいろなページを訪問してみてください。もし、きちんとしたブランド力のある自社のホームページを作っていないとしたら、それは『社外に向けて、あまり営業活動をしていない』ということを意味します。(それこそ、親会社頼みというか、親会社がしっかり面倒をみてくれているから、そんな余計な事をしなくてすむのかどうかは、いざ知らず・・。)
2、業界の違い
個人的には、業界間においての忙しさの度合いは、他の方々と同じくあんまり変わらないと思います。例えば、国内メーカーでも最近ではよく、新聞等の報道にて「選択と集中」などの言葉をよく目にしますよね。同じメーカー内でも成長分野やメインの分野においては、お金の流れもよく、もし仮に人手が足りなかったとしても「それじゃ、また追加しといて。」ってな事になりますが、それとは対極的な事業部なり部署だったりすると、今ある「人・モノ・金・情報」にて、いろいろとやりくりしていかないといけませんから。
3、大企業SE、中小企業SEの違い
中小企業→何でも屋さん
大企業→大規模システムの中の、そのまた小規模システムの中の一部分を担当
ですね。大企業に入れば確かに開発プロジェクトの規模は大きいものばかりですが、全体像を把握するのは一部の上層部の人達だけで、場合によっては同じ仕事を延々と、何年もやらされる可能性があります。ただし、中小企業の場合は、何とかめでたく「何でも屋さん」になりきることが出来れば、晴れて20代で、PMの仕事を任されることも夢ではないでしょう。
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