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微分について
sanoriの回答
- sanori
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足し算の反対は引き算です。 掛け算の反対は割り算です。 指数の反対は対数です。 微分の反対は、積分です。 高校までに習う数学の中で、微積分は、役立ち度でNo.1だと言っても過言ではありません。 身の回りにある様々な現象は、微積分で説明できます。 まずは、私の過去回答を。 <円錐、角錐の体積> http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2950259.html <球の表面積と体積> http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2004787 他の例も。 <等加速度直線運動> 一定の重力を受けて落下している物体の運動は、空気抵抗を考慮すると、 加速度 = 重力加速度 + 空気抵抗 と書けます。 空気抵抗を無視できるとすれば、 加速度 = 一定の加速度 です。 これを時刻tで積分すれば、速度になります。 速度 = ∫一定の加速度・dt = 一定の加速度∫1・dt = 一定の加速度・t + C t=0のときの速度は初速なので、 初速 = 0・t + C = C つまり、 速度 = 一定の加速度・t + 初速 となりました。 さらにもう1回積分すると、位置(距離)になります。 位置 = ∫(一定の加速度・t + 初速)dt = 一定の加速度∫t・dt + 初速∫1・dt = 一定の加速度・t^2/2 + 初速・t + C 時刻t=0 における位置をゼロと決めれば、 ゼロ = 一定の加速度・0^2/2 + 初速・0 + C = C よって、 位置 = 一定の加速度×時刻^2÷2 + 初速×時刻 となります。 逆(微分)は簡単です。 速さ = (一定の加速度×時刻^2÷2 + 初速×時刻)を時刻で微分 = 一定の加速度×時刻 + 初速 もう1回時刻で微分すれば 加速度 = 一定の加速度 さて、これは、何に役立つかと言いますと、 ・重力を受けて落下する物体の落下時間や、ある時刻における位置の予言。 ・クルマがブレーキをかけ始めてから止まるまでの距離が、スピードの2乗に比例する(運転免許の試験に出てきます)ことの理由が分かる。 <振動> バネの片側を固定し、もう一方の端におもりをつけます。 xセンチ縮めるための力、xセンチ伸ばすための力は、xに比例します。 座標(物差し)で考えると、縮めたり伸ばしたりしたときの力は、その逆方向なので、 おもりの加速度 = - 比例定数×おもりの位置 という式になります。 上述した等加速度直線運動で述べたとおり、加速度は位置を2度微分したものなので、 d^2x/dt^2 = - 比例定数・x これを解くと、(過程は省略しますが) xは、時刻tの三角関数(本当は複素指数関数ですけど)の形になります。 x = 定数・sin(ωt+C) これは何の役に立つかと言いますと、 ・バネの振動の周期の予言。 ・振り子の糸の長さから周期を予言。 ・波(光、電波など)の挙動を表せる。 <過渡現象、減衰など> こちらも、私の過去回答です。何回か回答していますが、No.4をご覧になってください。 (前半部分は、上述の等加速度直線運動とダブりますが) http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3186635.html このように、解が e^(-x/定数) の形になる現象は、電気回路以外にもたくさんあります。 たとえば、 ・半透明の物体を光が透過するときの減衰のしかた ・放射性物質の量と放射能の関係 ・洗濯物の乾き方 <電磁気学> マクスウェルの4つの方程式 http://www.geocities.jp/hiroyuki0620785/k4housoku/maxeq.htm ∇(ナブラ)は、微分を表す記号だと思ってください。 量子力学的なことを除けば、この世の電気、磁気、電磁波(光、電波など)は、 すべて、この4つの方程式だけで表すことができます。 まだまだ沢山ありますが、この辺で。 ^^
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