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「科学」ってなに?・・

aonekoの回答

  • aoneko
  • ベストアンサー率52% (65/125)
回答No.5

その募集、乗った(笑 acacia7さんの定義がとてもわかりやすいです。 そこに乗っかる形で、わたしの思う「科学」の話をします。 大学に入ったときに初めてその疑問を抱きました。 一般教養の授業はすべて「人文科学」「社会科学」「自然科学」の三つに分けられていたからです。 化学も数学も物理学も、そして文学も哲学も倫理学も経済学も音楽も芸術学も、すべて「科学」であることを知って、そりゃもうびっくりしました。 じゃぁ「科学」の対義語って何だろう?と考えて、 それは「宗教」なんじゃないかと思うようになりました。 (ただし「宗教学」は信徒じゃなくても学べるので、「科学」です) なぜって、「宗教」は疑うことを決して許さないからです。 どの宗教も、信徒が勝手に教義を解釈することを禁じています。 その宗教の教義をちゃんと学んだ「指導者」がいて、彼の語ったことを信徒は従順に無垢に受け入れなければならないのです。 もしそこで自分の頭を使って考えた人が現れて、規制の教義を少し疑ってみて考えて、そして自分が正しいと思った教義の解釈を誰かが唱えはじめたら、 それは宗教改革となったり、新しい宗教が興ったりするわけです。 (そして彼は元の信徒たちから裏切り者、反逆者のレッテルを貼られます) しかし科学はあくまで「疑い、追究すること」を貫きます。 「本当はどうなんだろうか」「もっと違った考え方はあるだろうか」 とことん真理を追究するために、さっき自分の出したばかりの結果すら科学者は疑うのです。 そうでなければ、人類の文明はここまで発達しなかったはずです。 自説を疑わずにしがみつき、ただ他説を排する人の心は、 もはや科学心ではなく宗教心です。 ガリレオに地動説撤回を求めた宗教学者たちは、科学者ではなく宗教家でした。 しかし現代では、科学は宗教の檻から放たれ、どこまでも疑ってもよい自由を得ました。 (現代でも宗教家的な科学者もいるような気がしますが) ただし完全な自由ではないと思います。 たとえば脳死や臓器移植の問題の大部分は、 死者に対する私たちの思い(死者を敬う素朴な信仰心だと思います)が関わっていたりします。 しかし中国医学を疑い、民意に逆らい日本ではじめて人体解剖書を記した漢方医・山脇東洋、彼に多くの漢方医・蘭方医が続き日本の医学が発達したように、 いつかは(多くの規制が払われるはずですが)広く認められる日が来るのではないかと思っています。将来のことだからわからないけど。 科学とは「疑い、真理を追究すること」。かな。

acacia7
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 なるほどぉ・・宗教は疑えないんですねぇ。 確かに「僕定義」の「宗教」も「誰かわからない人が定義付けた」 なので、自分で定義付けしたルールを導入した瞬間に「宗教」じゃなくなっちゃいます。 でも、それでいて宗教って変質していきますよねぇ・・ どうやって変ってるんでしょうね。 解釈の部分だけなのかな。 >科学とは「疑い、真理を追究すること」。 なるほどぉ。頂いておきます。(笑)

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