■ 冷やした紅茶が白く濁る(『クリームダウン』または『ミルクダウン』という)のは、紅茶の成分のカフェインとタンニンが結合して、 白く結晶するからです。クリームダウンしにくくするには、急激に冷やしてタンニンとカフェインを結合しにくくするか、カフェインやタンニン含有量の少ない茶葉を使うなどが一般的です。また、蒸らす時間を少なくすればタンニンは抑えられます。砂糖を入れた甘めの紅茶がお好みの場合は、冷やす前に砂糖を入れておくとタンニンとカフェイン間に砂糖の成分が入り結合を妨ぐので白く濁りにくくなります。
■アイスティーに向く茶葉はアールグレイやセイロンブレンドティー、ケニアのCTC茶(CTC製法で作っている紅茶。)など。冷やしてもクリームダウンしにくく香りも残る茶葉です。インド産のダージリンの中にはタンニンが少なく香り高いものがありますので、紅茶専門店で相談してみて下さい。
■カフェインやタンニン含有量の少ない茶葉で作った濃い目の紅茶を氷で一気に冷やし、アイスティーを作ると普通よりクリームダウンしにくいものが出来ます。ただ、冷蔵庫に入れるとどうしてもクリームダウンしやすくなるので(味は変わりません)ホットティーを氷で冷やしたらポットなどに入れ、直射日光が当らないところで室温で保存し、飲むときにまた氷などで冷やして召し上がることをおすすめします。室温でも半日くらいなら美味しくいただけます。
どうしても冷蔵庫で保存したい場合はカフェインやタンニン含有量の少ない茶葉を選び、さらに砂糖を加えてください。
補足
専門的なご説明を頂きありがとうございました。 原理の点からも理解できてうれしいです。 これを参考に作ってみたいと思います