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三角関数の証明問題について

KaitoTVGAMEKOZOUの回答

回答No.4

あれ?まだ回答がついておらんぞ。ということは私がやるんですか? 見通しを立て方ですか。私はシグマをはずしていろいろ考えて、「sin(2kθ-θ)を展開しようと思った」までは同じ試行錯誤を辿ったと思います。 さて、 Σ(from k=1 to n)sin(2kθ-θ) =cosθΣ(from k=1 to n)sin(2kθ)-sinθΣ(from k=1 to n)cos(2kθ) …(☆) すると、あとは、Σ(from k=1 to n)sin(2kθ)、Σ(from k=1 to n)cos(2kθ)を求めればよいというのがわかるでしょう。そしてここでつまづかれたかと思います。それはたぶん、、(from k=1 to n)sin(2kθ)、Σ(from k=1 to n)cos(2kθ)を単独で求めようとしたのではありませんか?ひょっとすると、その方法でも求められるかも知れませんが、私はやりたくなかった。ここで教科書レベルの知識(公式)を使ってやるんですが、その前に、Σ(from k=1 to n)sin(2kθ)、Σ(from k=1 to n)cos(2kθ)を級数の形に表してみましょう。 Σ(from k=1 to n)sin(2kθ)=sin2θ+sin4θ+…+sin2kθ+…+sin2nθ Σ(from k=1 to n)cos(2kθ)=cos2θ+cos4θ+…+cos2kθ+…+cos2nθ それぞれの式の右辺をご覧になってください。何かお気づきになりませんか?文系だから複素数はやっていても、その利用を考えたことはないでしょう。これは無理からぬことです。理系だって解けない人はいるだろうから。だから、これからやることは「ええええええーーーーー!?そんなことが出来るのーーーーー?」という気持ちで読んでください。 ド・モアブルの定理、(cosθ+isinθ)^n=cosnθ+isinnθより、 Σ(from k=1 to n)(cos2kθ+isin2kθ) =Σ(from k=1 to n)(cosθ+isinθ)^2k p=cosθ+isinθ と置く。{ハイレベルな理系はNO1の方がおっしゃっているようにe^iθ=cosθ+isinθ ,(iは虚数単位)と置いて考えてみよう} 与式=Σ(from k=1 to n)p^2k   =p^2+p^4+…+p^2k+…+p^2n   =p^2(1-p^2n)/(1-p^2) (∵等比数列の和の公式を使った。この公式は導けなくては使えないだろう) このあとは、p=cosθ+isinθに戻して計算し、実部と虚部にわける。そうすれば、複素数の相等条件より、 Σ(from k=1 to n)cos2kθ=実部 Σ(from k=1 to n)sin2kθ=虚部 がいえる。そして最終的に☆式に代入して終わり。 <解説> 級数の和、あるい極限を求める問題で、サイン、コサインが入っている問題は、ド・モアブルの定理を用いないと解決出来ないことがある。しかし、大半の高校生は、数Aの問題なら、数Aの知識だけを使って解く。数Bなら、数Bの知識だけを使って解くという”発想”に陥りがちである。こういう考え方だと、複素数に等比数列の公式を使っていいの?などという質問が当然出てくる。教科書をきちんと勉強していればぜんぜんOKだということがわかるが、初心者は気づかないものだ。だいたい、受験の問題は、数123ABCなどと分けていることは、センターをのぞいてほとんどない。一部の良心的?な大学ならそういうこともするだろうが(マークシートで、誘導型)、つまらない割りに、計算が大変だ。しかも、誘導に気がつかないと0点である。これを乗り越えるため、分野にとらわれない勉強をする必要がある。その対策本として、大学への数学・数学ショートプログラムという本を紹介しよう。この本は高2までの知識で書かれているので、文系でもだいじょうぶだ。理系でもここから1つ学んで、10は応用が出来ることを確信している。これが終わったら、あとは解法の探求だのを使って、細部を詰めていけばよい。最後に、最近の理系の主流は数3+数Aや、数3+数Bです。なぜかというと、こういう構成で問題を作ると、多くの受験生を落とし、かつしっかり勉強している学生を採ることが出来るからです。このことは時代背景を交えて話が長くなってしまうので、割愛させていただきます。興味があったら質問してください。 追伸 魁!男塾で、最後に男塾と風雲羅漢塾が対決する話がありましたが、その智力の勝負の数学の問題の5番は、数3の極限と、数Aの級数の和の問題でした。これも複素数を使って簡単に解ける。さすがは、これからの日本の舵取りを育成するという学び屋である。数学の問題ひとつとってみても、この2つの塾の理念が見て取れる。もっとも、栗本の解は正解と合っているとしているが、実は違い、正しい答えは5/19なのだが、そんな細かいつっこみは、江田島平八と熊田金蔵が旧帝大を首席で卒業し、金時計を2つにわかちあったということを考慮にいれればつまらないことだ。単に計算ミスだろう。しかし、栗本が間違うのはどうかのう!?

super_mario_
質問者

お礼

こんにちは!まさに、「ええええええーーーーー!?そんなことが出来るのーーーーー?」状態ですね(笑)。複素数を使うとは思いつきませんでした。ですが、かなりおもしろかったです。たまにこういう解答を見ると数学の奥深さを感じてもっとがんばらなきゃという気持ちになります。どうもありがとうございました。 男塾に出てくる人って頭も良かったんですね。腕力だけかと思ってました。すいません>KaitoTVGAMEKOZOUさん(^^)

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