• ベストアンサー

プルーストの時間概念(円環的時間)ベースの英米文学を教えてください

spinozaの回答

  • spinoza
  • ベストアンサー率31% (7/22)
回答No.1

言語学を専攻されている方でしょうか。 文学論 哲学の時間論 などの分野での専門書などに、ご質問のような、時間概念が論じられている物があるのですが、そちらを調べてみられるのはどうでしょうか。 ちなみに哲学から見ると、ご存知かもしれませんが、直線的時間概念は、キリスト教的な概念で、終末論と密接な関係があり、一つの方向に向かって、カタルシスに向かってのベクトルを持つ、というイデオロギー的な概念ともいわれています。 円環的時間は、その思想を持たない、ソクラテス以前の思想家、ヘラクレイトス、などのものとも言われていて、それを復活させたがったのがニーチェだとも言われています。 ですので、なかなか、キリスト教の影響を強く受けている英米文学の中に、そのような文例を探すのは困難かとも思います。自信はありませんが。もしかしたら、直接そのようなことを論じている本もあるかもしれません。 あとは、キリスト教に反対するそういうたぐいの文学作品からは、円環的時間も見いだせるのかもしれませんが、私はここくらいまでしかわかりません。 ただ、私自身も、ご質問をお読みして、プルーストが円環的時間を描いていることをしり、納得するもありました。確か、プルーストもかなりの、アンチクライストだったんですよね? ちょっと、直接的でない、よけいな情報だったかもしれませんが、参考までに。 また、掲載したURLは、あくまで今、さっと見てみた中でしたので、内容はわかりません。あしからず。 http://www.amazon.co.jp/%E7%89%A9%E8%AA%9E%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E2%80%95%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%A8%E3%83%88%E3%83%9D%E3%82%B9-%E9%96%A2%E6%A0%B9-%E8%B3%A2%E5%8F%B8/dp/4273027887/ref=sr_1_110/503-1738081-0411103?ie=UTF8&s=books&qid=1172823434&sr=1-110

Riccota
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございました。物語論(Narratology)では、Time and Narrative (Ricour)が一番どんぴしゃで、そこでも失われた時を求めてを題材に、物語論を展開しています。両方とも言語がフランス語なのと、私の仏語がつたないので、言語で読んでも分析にまでいたらないでしょうし、英語の翻訳だとどんな妙訳でも、英語という言語が仏語の大きな影響を受けてしまうと思い、今回質問いたしました。 直線的時間概念に関するご教示ありがとうございました。 知らなかったので、とても勉強になりました。哲学のほうももう少し勉強してみます!

関連するQ&A

  • お勧めの英米文学を教えてください。

    今まで読んで面白かったのは主に19世紀ごろの作家で ・ディケンズ(二都物語、大いなる遺産) ・オースティン(全部) ・モーム(月と六ペンス、女ごころ) ・シェークスピア(全般) ・ブロンテ姉妹(嵐が丘、ジェーンエア) ・マーガレットミッチェル(風と共に去りぬ、ロストレイセン) などです。英文学を学んだことがなく、手当たり次第に読んで 気に入った本を見つけるのが大変なのでお手伝い願います。 現代ではジェフリー・アーチャーなどは以前よく読んでいました。 ブロンテ姉妹は他に作品を知らないのであれば教えてください。 また他の作家でお勧めがあれば作家と作品を教えてください。

  • 精神分析と文学について

    大学の課題で「精神分析は文学に何を教えるか?」というのが出ました。 授業では「銀河鉄道」と「源氏物語」を習いました。 ・人間は母体の中にいることが理想だが、誕生したことで理想を喪失しノイローゼ(人生)になる。その対応策として精神分析。 ・源氏物語は光源氏は実母との共生が理想だが、亡くなったことで理想を喪失しノイローゼ(エディプス・コンプレックス)になる。その対応策として女性遍歴を続ける。 ・(日本)文学は無文字文化が理想だが漢字が入ってきたことにより、ノイローゼ(無文字を憧れる etc.)になる。その対応策として文学作品(和歌、俳句、枕詞)の産出。 と、授業で先生が仰られていたのですが・・・・いまいちよく理解出来ませんでした。 そこで課題が出てしまい、何をどう書けばいいのか分からなくなってしまいました。 精神分析は文学に何を教えるのでしょうか? どなたか教えていただけませんか?

  • 作品分析

    大学の講義で「オーヘンリーの"After Twenty Years"の作品分析をしなさい」という課題が出ました。 英米文学の作品分析とは具体的にどういったことをすればよいのでしょうか? 小さいことでもいいので教えてください。

  • 文学作品の文字数(単語数)を知りたい

    18世紀の英文学作品(複数)を使って語法の研究をしようと思っています。 なるべく作品の長さ(語数)に差がない方が、各作家(年代)の違いを見やすいのではないかと考えたのですが、肝心の語数を調べる方法が分かりません。 作品を1冊ずつ見て語数を数えると時間がなくなってしまいますし。。。 e-text化されているものは、wordにコピペして文字カウントできましたが、マイナー作品となるとさっぱりです。

  • オススメの海外文学は?

    僕は大学3年生の♂です。 大学1年生の時にドストエフスキーの作品を読んで以来海外文学にはまっています。 そこで皆さんにお聞きしたいのですが、皆さんは何かオススメの海外文学はありますか(英米文学以外で)? 最近の小説等ではなく、古典的な作品などで教えて頂けたら嬉しいです。因みに僕はロシア文学とフランス文学が好きです。 以下に僕が今まで読んだ海外文学の本を挙げます。 ドストエフスキー「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」「白痴」「悪霊」「地下室の手記」「死の家の記録」「賭博者」「貧しき人々」 トルストイ「アンナ・カレーニナ」「戦争と平和」「復活」「光あるうち光の中を歩め」 ツルゲーネフ「はつ恋」「父と子」 プーシキン「スペードの女王」「ペールギン物語」 ゴーゴリ「外套」「鼻」 ユゴー「レ・ミゼラブル」 アレクサンドル・デュマ「モンテ・クリスト伯」 デュマ・フィス「椿姫」 バルザック「ゴリオ爺さん」 スタンダール「赤と黒」 フローベール「ボヴァリー夫人」 ジッド「狭き門」 カミュ「ペスト」「異邦人」 トーマス・マン「魔の山」 ゲーテ「ファウスト」「若きウェルテルの悩み」 ヘッセ「車輪の下」 カフカ「城」「審判」「変身」「カフカ短編集」 ニーチェ「ツァラトゥストラはかく語りき」 セルバンテス「ドン・キホーテ」 フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」

  • 万葉集を読んでも翌日には忘れています。

    これは向かないのでしょうか?翌日には『昨夜は誰の歌を読んだんだっけ?』と全く覚えていません。 源氏物語や海外の文学作品ははじめからきちんとストーリー構成を覚えています。

  • 不思議さの残る児童文学

    不思議な物語の児童文学が読みたいです。 上手く説明出来ませんが、ゲド戦記やクレストマンシーのように 世界設定をキッチリ作ってあるファンタジーではなく、 現実世界に不思議な物がポンと放り込まれるような、 理屈で説明出来ない非現実と現実が入り交じるような物が良いです。 (舞台は現実世界でなくても良いです) 今まで読んだものだと 岡田淳さんの「ようこそ、おまけの時間へ」や「びりっけつの神さま」、 「こそあどの森シリーズ」が好きです。 そういう作品ありましたら教えてください。

  • 海外文学の名作について

    小説好きの人が海外文学は名作が多いというのをよく目にします。 質問なのですが、海外文学は英語を日本語に翻訳したものを読んだとしても、名作としての価値を落とさず素晴らしさを認識できるものなのでしょうか。 というのも、小説では、小さなニュアンスの違いでも たとえば、今まで下らないと思って読んでいた小説を、作者がこういう意図があって書かれているんだよと知った後に読んだら感動したという経験もあります。 まして、名作と言われる作品は、無駄な文章や表現がない。あったとしても計算された形になっていると想像します。 たとえば、クラシックは詳しくありませんが、全く同じ楽譜を見て演奏しても、世界的に有名なピアニストが引いた曲と地域のコンクールの優勝者が演奏したのでは感動が違うと思います。 翻訳者の方も、文学力は優れていると思いますが、何十年、何百年といった時間を超えて語り継がれる文豪の表現したいことをフルに伝えて翻訳出来ているのでしょうか。 気になったのですが、海外文学の素晴らしさを分かる人というのは原文で読んで、 名作と呼ばれる作品は、文章構成が素晴らしいのでしょうか? 内容が素晴らしいのでしょうか? それとも、一文一文の小さなニュアンスが素晴らしく、全体として素晴らしいものになっているのでしょうか? 私に名作を理解出来るだけの読解力、感性がないだけなのか、原文で読んでいないからなのか気になり質問させていただきました。 海外文学は数冊しか読んでいませんが、個人的には日本文学の方が感性に合います。

  • 物語の書き方

    僕は、さまざまなフィクションが好きです。 ゲーム、アニメ、映画、漫画、そうして小説(文学~ラノベ)、朗読CD(文学~童話など) です。 頭の回転や深みが欠けているようで、なかなか進みませんが、そんなことどうでも良いです。 何より、いつか物語を書きたいと思っています。 童話やショートショート、できれば、小説などの物語を書きたいと思っています。 夢のある作品も、悪夢のような作品も、書きたいのですが、 頭に思い浮かびません。 フィクションに触れて感動し、触発されて物語を書きたいとさえ思うのに。 本業にするかどうかは将来決めることですが、表現も、会話文も、構成も、それ以前に思い浮かべることもできません。 想像も創造もできません。 書き方の本はたくさんありますが、まずは書かないと話にならないものばかりのようです。 皆さんに質問です。 人様にお見せできない自己満足で、支離滅裂で読む価値のない物語で充分です。 ですから、物語の書き方を教えてください。 (ここに書いた文は物語ではなく、悩みだけは一応書けますので、この文をほめることはしないでください。すみませんが回答のみお願いします) どうかまずは、スタートラインに立たせてください。 お願いします。

  • 文学のレポート課題で悩んでいます・・・

    こんばんは。 今、文学のレポート課題で悩んでいます。 『二つ以上の作品が(一見全く違うようにみえても)物語として構造を分析すると、実は同じような構造として示せると思われる2つ以上の作品をあげ、その構造を示し、共通点と相違点を示してください。』 という課題なのですが、この課題の中で使われている「構造」の意味がわかりません。 私は韓国ドラマが好きなので、それを題材にしたいと思っています。 何かアドバイスをお願いします。