• ベストアンサー

ワラント債、転換社債って?

ワラント債、転換社債とはそもそもどういう物なのでしょうか。また企業はどういった時にそれらを発行するのでしょうか。 分かり易く教えて下さい。 宜しく御願い致します。

  • 経済
  • 回答数2
  • ありがとう数8

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kobecco
  • ベストアンサー率44% (94/213)
回答No.2

まず、転換社債についてご説明します。 転換というのは、この社債を発行した会社の「株式」に転換(交換)できるという意味です。 転換社債には、転換価格というものが示されていて、転換社債を買った人は、この「転換価格」で社債を株式に「転換」できる仕組みです。 では、どうしてこんな複雑なことをするのでしょうか。 転換社債を買った人は、その企業の株価が上昇(転換価格を上回れば)すれば、社債を「株式」に「転換」して利益を得られます。 また、発行企業は、社債という「借金」だったものが、株式という「資本」に転換されて、返済しなくてもよい金に換わるのです。一旦株式に転換されてしまえば、利益があった際に、株主に配当金を出すだけで、もとの借金の元本を返済しなくて済むのです。 ここまで、お分かりになりましたでしょうか。 次に、ワラント債についてです。 「ワラント」とは、発行企業(資金調達する企業)の株式を一定の価格で買える「権利」のことです。上の転換社債とよく似ていますね。 ところが、ワラント債とは、この「ワラント」という「おまけ」を付けた社債のことです。 このワラントという「おまけ」を付けることによって、発行企業は、「おまけ」なしの社債より低い金利で社債を発行することができます。 ここで大切なのが、「おまけ」が果たして本当に「おまけ」になるかどうかです。つまり、発行企業の業績が上昇して、株価が上がって行かないことには、この「おまけ」も、買う人にとっては妙味がありません。 ですから、ワラント債を発行する(通常より低い金利で資金を調達する)ためには、企業業績の向上とそれに伴う株価の上昇という「発行環境」が整っていることが、不可欠の条件となります。 つまり、業績の良くない企業は、社債(ワラント債も含めて)など発行できないわけです。 以上の説明で大まかな仕組みは、お分かりいただけましたでしょうか。疑問に思われるところがありましたら、補足でお知らせください。

beaurah
質問者

お礼

kobeccoさん、お久し振りです。 返事が遅くなってすいません。いつもながら分かり易く説明して頂き有難う御座います。また宜しくお願い致します。

その他の回答 (1)

回答No.1

>ワラント債、転換社債とはそもそもどういう物なのでしょうか 転換社債・ワラント債・ワラントについては、 下記アドレスの証券用語をご参照ください。 http://www.tse.or.jp/ >企業はどういった時にそれらを発行するのでしょうか。 企業経営者が資金を調達する方法には、負債借入(社債発行や銀行借入)と資本調達(株式市場からの調達)があります。ワラント債及び転換社債の発行とはこれらの中間に属するものですが、自社株式に影響を与えることから資本調達の分類に入れることが多く、株式の時価発行などと合わせてエクイティファイナンスと呼ばれております。 御質問の主題にお答えいたしますと、『自社の株価が高いと思われる時に利用します』。この場合に、株式の時価発行という方法も取れますが、投資家の知り得ない情報まで保持している会社が自己に有利なタイミングで株式を発行すると批判にさらされます。また、結果として株価を下落させたとすると、経営者に責任が及ぶ恐れがあります。この点を考慮し、自社の高い株価を利用して、負債借入よりも有利な条件で資金調達が行えるこれらの特殊な社債の発行に至るケースが多いと思います。 尚、昨今の低金利の折りから、利息を払わなくて良いゼロクーポンCB(クーポンとは利率のこと)というものが発行されています。この商品であれば、株式に転換されなかった分の償還元本のみを返済することで済むことから特に好まれているようです。 以上、教科書的なお話に終始いたしました。分かり易くという課題にはお応えしかねたと思いますが、ご容赦ください。

beaurah
質問者

お礼

丁寧な解説有難う御座居ました。

関連するQ&A

  • ワラント債と転換社債の違い

    ワラント債と転換社債の違いとはどこが違うのでしょうか?両方とも同じに見えてしまうのですが・・・ よろしくお願いします!

  • 転換社債について

    転換社債を企業が発行するメリットとしては、企業側は社債を株式に転換してもらえれば償還費用を用意せずに済み、社債の購入者側には最低限社債金額は帰ってくる上で株価が上がった場合に転換して売り払うことで利益を得ることができるという感じですよね。 今回質問したいと思うのは、「コールオプション条項付転換社債」のことについてです。 簡単に書きますが、株価が一定以上の水準になると企業側が100円で償還できるという条項のついたものです。 社債を買った人にとっては、転換価格が100円だった場合に株価が130円なら転換⇒売却で30円の利益を上げることができたはずが、企業に100円で売る羽目になることになります。 この「コールオプション条項付転換社債」において企業側のメリットは分かる気がしますが、社債を買う側のメリットが全く分かりません。 どうかご教授くださいますようお願いいたします。

  • 転換社債について

    証券投資論(証券アナリスト協会編)を読んでいるのですが、そのなかで、"転換社債の場合はワラント債と異なり、権利行使しても新規の資金の払い込みがないので希薄化(株主価値が希薄すると言うこと)の影響が大きい"とあります。しかし、転換社債でも、転換したらその分の負債は資本に振り変えられるため、一概にそうとは言えないのではないでしょうか

  • ワラント債を発行するには社債管理会社の設置は必要か?

    商法297条の社債管理会社の設置は未上場会社がワラント債を発行する際に 設置は必要でしょうか? この商法297条は転換社債・ワラント債には適用されないのでしょうか?

  • 転換社債(転換社債型新株予約権付社債)

    基本的なことですが、以下の例文の意味がわかりません。 20X1年4月1日、L社(決算日は3月31日)は額面1000円の転換社債を額面100円当たり100円で100万円発行した。この転換社債も転換価格は100円で、転換請求期限の20X2年3月31日までに、普通株式10株(1000円÷100円)に転換することができる。転換社債の保有者が転換を望まない場合は、同日、1000円(額面)の現金で償還される。尚、L社は20X2年3月31日償還を迎えるゼロクーポンの普通社債をすでに発行しており、20X1年4月1日において、こちらは額面100円当たり95円で取引されている。 そもそも、転換社債の額面1000円というのが良くわかりません。転換社債には額面1000円というものは存在しないと勝手に思っているのですが、私の認識違いでしょうか。 非常に困っています。 宜しくお願い致します。

  • ワラント債について。

    ワラント債は普通社債に新株引受権がついたものですよね。分離型だとワラントと社債は離して取引可能なので、証券市場ではワラント部分だけを売買できるそうですけど、企業が(社債とセットにしないで)ワラントだけを売りに出したりすることってできるんですか?

  • 転換社債型新株予約権付社債について

    失礼いたします。 参考書に、ほかの条件が一定の場合、発行会社の株価が上昇すると、 転換社債型新株予約権付社債の株価は下落します。と記載されていたのですが、株価が上昇したら企業価値が向上したため転換社債の価格は上昇するのではないのでしょうか。 素人の質問で大変申し訳ございません。 ご指導よろしくお願いいたします。

  • 外貨建ての転換社債、新株引受請求権付社債とは?

    私は経営学部の大学3年生です。授業で課題が出されたのですが、いまいちピント来る答えが見えてきません。 『バブル期に日本企業は活発に外貨建ての転換社債、新株引受請求権付社債を発行したのはなぜか』 というものなのですが、日本企業が円ではなくマルクやスイスフランで社債を発行したメリットは何なのでしょうか?   また外資建ての債券は簡単に集められるものなのでしょうか? よろしくお願い致します。

  • 転換社債の転換価格決定方法などについて知りたい

    コーポレートファイナンスを学ぶ学生です。 転換社債発行体の意思決定過程について、現在調査しています。 転換社債について質問を2つさせて下さい。 1. 転換社債の発行体が目標とする調達資金額があるとして、 転換可能期間や転換価格はどのような理論、あるいは、実務的根拠に則って 決定されるのでしょうか。 2. 転換社債に発行体が行使できる取得条項が付いていた場合、 どのような理論、あるいは、実務的根拠に則って、 その行使する時点を決定するのでしょうか。 どちらか一方でももちろん大歓迎です。 よろしくお願い致します。

  • 転換社債について

    転換社債って、Amazonで調べても 最近発行された本がかなり少ないと思います。 一般人の投資先として、魅力がない、 または現実的でないとのことでしょうか?