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プルトニウム余ってるのになぜ再処理?

FBR用に核燃料再処理を行っていますよね。でも燃料として使った以上に増殖していくプルトニウムは既に海外委託分も含めて余っているんですよね?なのになぜ六ヶ所村で再処理をすすめているのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.6

Pu(プルトニウム)をウランに混ぜた原子力発電用燃料をMOX燃料といいますが、おそらく電力会社の本音は、製造コストが普通のU燃料より高いこのMOX燃料を使いたくないと思います。ではなぜ再処理してまでMOX燃料を作る必要があるのでしょうか。 それは、日本がエネルギー資源の乏しい国であるため、自国でエネルギー源を確保する必要があり、それを国策として進めているからです。 本来、MOX燃料は高速増殖炉で燃やすための燃料です。けれども、商業用の高速増殖炉の完成はまだまだ先です。一方で再処理工場は先に稼動し始めて、MOX燃料が作られてきます。したがって、MOX燃料を消費する場所が必要になってきます。(←高速増殖炉で使用するまで保管するということは困難です。余ったPuの保有は他国からいらぬ疑念をもたれるからです。)そこで軽水炉で一時的に使用するプルサーマル計画が進められています。 将来、本格的に再処理工場、高速増殖炉が稼動すれば核燃料サイクルが完成し、海外の石油・ウラン資源に対する依存度を下げることができるでしょう。 エネルギー資源の確保は過去の日本の大戦の歴史からも分かるように、かなり重要なテーマです。 ANo2の回答者様の内容は、誤解や邪推が多いことを指摘しておきます。

その他の回答 (7)

回答No.8

 下の方の答えのいくつかは他の話との混同をしているようです。 ・ウランの可採年数は70年程度とされていて、使用済み燃料からのプルトニウムを取り出してMOX燃料として利用するプルサーマルではその年数を8年程度伸ばすことができる程度とされています。せいぜい10%の燃料節約になるかどうか(しかも再処理に掛かるエネルギー分は差し引かなければなりません)です。 ・なぜ六ヶ所村で再処理を進めているのか、ですが、六ヶ所村に使用済み燃料を搬出しないと、55基の原発の使用済み燃料の行き先がなくなるため、原発の運転をやがて止めないといけなくなるからです。 再処理をするという理屈で六ヶ所村に受け入れてもらってきたから、プルサーマルで再び無理やり利用しよう、ということになっています。 FBRは、まあ絵に描いたもちでしょう。

  • lo-tokai
  • ベストアンサー率75% (3/4)
回答No.7

 使用済み核燃料の処分方法としては、『廃棄』(海洋投棄、地層処分など)と『再処理』が考えられますが、現状では、実用発電用の原子炉で使用した使用済み燃料の処分方法としては、再処理することにしています。    使用済み核燃料の燃料棒の中には、ウラン235やウラン238(いわゆる燃え残ったもの)、、プルトニウム239やプルトニウム240(ウラン238が原子炉内で何度か変化したできた物質)及び、その他の、核分裂生成物や崩壊生成物(アメリシウム、キュリウムなど『超ウラン元素』と呼ばれる物質など)が含まれています。  これらの物質を再度、核燃料として使用するには、『転換』→『濃縮』→『再転換』→『成型加工』という過程を経て、組成割合を調整したり、再度、加工し直さなければなりません。  日本の各電力会社の原子炉からは、毎年たくさんの使用済み核燃料が発生します。  この処分方法として、どうしても再処理が必要になります。  また、エネルギー資源の乏しい日本では、核燃料物質や核原料物質は、有効にリサイクルして活用しなければなりません。  

参考URL:
http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/fig_01030401_08.html
  • tojyo
  • ベストアンサー率10% (117/1066)
回答No.5

>もしご存知でしたら再処理で得られるウランは原発の燃料をどれほど延ばすのかお教えください。 ウランの採掘可能年数はおよそ80年程度。 MOX燃料として使えば2000年程度利用可能とされています。

  • yakyutuku
  • ベストアンサー率14% (267/1890)
回答No.4

>再処理はプルトニウムだけでなくウランも使えるようにしますねよね。それで原発も長く使えそうですね。もしご存知でしたら再処理で得られるウランは原発の燃料をどれほど延ばすのかお教えください。  すいません、浅学ながらウランの再処理については聞いたことがありません。参考urlのグラフを見ると、再処理プルトニウムによりウラン使用量を25%程度削減できるのではないでしょうか?

参考URL:
http://www.jnfl.co.jp/business-cycle/5_kongou/kongou_03/_03_02.html
  • tojyo
  • ベストアンサー率10% (117/1066)
回答No.3

>プルトニウムが余っているというのはわかりませんが、現在商用で使われている原子力発電所では、プルトニウムの生成は出来ません。 そんなわけないです。 発電用燃料中のウラン238は中性子を吸収してウラン239になり、ウラン239がベータ崩壊してネプツニウム239になり、ネプツニウム239がさらにベータ崩壊してプルトニウム239が生成します。 たしかに売電が広まっているのは確かですが、そんなものものの役に立ちません。電力会社は買い取らなければいけないから、「イヤイヤ」買い取っているのが現実です。 風力発電・太陽光発電が広まっても、これらの発電方法は自然次第です。風が強い日・日照時間が長い日もあれば、風が弱い日・日照時間が短い日もあります。一般家庭では「発電量が落ちれば電力会社から足りない分だけ買えばいい」ですみます。では、電力会社は?風力発電・太陽光発電での発電量が最低になっても全ての契約者に電力を安定して供給しなければなりません。 話がそれましたが・・・。 天然ウランからだけ発電用燃料を供給していては、石油よりも先にウランは枯渇します。しかし再処理して利用すればウランの消費量は減るため長く利用することができます。

jonsi
質問者

お礼

>>天然ウランからだけ発電用燃料を供給していては、石油よりも先にウランは枯渇します。しかし再処理して利用すればウランの消費量は減るため長く利用することができます。 そうですね、再処理はプルトニウムだけでなくウランも使えるようにしますねよね。それで原発も長く使えそうですね。もしご存知でしたら再処理で得られるウランは原発の燃料をどれほど延ばすのかお教えください。

  • yoshi-thk
  • ベストアンサー率38% (2059/5283)
回答No.2

プルトニウムが余っているというのはわかりませんが、現在商用で使われている原子力発電所では、 プルトニウムの生成は出来ません。 プルトニウムを生成して発電する高速増殖炉「もんじゅ」について、技術面や採算性の面で疑問があります。 プルトニウムが余っていると言うよりも、利用できないで溜まっているというのか現状でしょう。 だから、普通の原子炉でプルトニウムを燃やす「プルサーマル計画」が出てきているのです。 なぜ六ヶ所村で処理するのかと言えば、 国内で処理した方がフランスに処理委託する時にかかる輸送のいろいろなリスクを回避する(核ジャック等)上で リスクが少ないし、核処理技術の確立をしたいのでしょう。 でも、発電量が重工産業が減り、計画策定時に想定されていた発電量よりは下がっているのが現実なのです。 だから、電力会社は「オール電化住宅」を勧めているのかもしれないです。 いずれにしても、今の電力会社は原発が必要だと言ってますが、果たしてそれにウエイトを置いて 安定した発電環境を得られるのかと言われれば疑問です。 首都圏では、企業が自己の発電所で発電した電気を電力会社に売電したり、 日本各地にNPOや海外企業が風力発電所を作って売電する時代なのですし、 家庭でも太陽光発電や風力発電で売電できるような契約を結んでいるのですし 燃料電池などの家庭内発電システムの開発も進んでいるのですから、 今の発電計画の基本が古いままで時代にあって無いというのが現状でしょう。

  • yakyutuku
  • ベストアンサー率14% (267/1890)
回答No.1

MOX燃料は、高速増殖炉だけでなく、通常の原子炉でも使われています。もちろん変換効率は1以下です。つまり放射性プルトニウムを消費(消去)するために行われている(もしくはめざしている)のが現状です。ウランの節約のいともあるかもしれません。

jonsi
質問者

お礼

moxってまだあまり活用できていないんですよね。FBRといい明るい見通しになると良いですね。

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