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原子力発電と六ヶ所村について!
こんにちは!いつもお世話になっています。 今、原子力発電の抱える問題についての発表学習の準備をしています。 しかし色々調べたのですが馬鹿な私には難し過ぎ!なので皆様のお力を貸していただきたいのです。 ・「原発は日本の電力の3分の1を占めている」 これはよく聞くのですが、どうやらこれはまったくの嘘余裕で無くてもいい派と原発辞めたら日本崩壊だぜ派がいるみたいですね。再生可能エネルギーや水力・火力だけでは駄目なのですか?これは正直どうなのでしょうか。 あと、火力と原子力では原子力の方がCo2を出さないからエコってなってるみたいですが、どうも Co2<<<<越えられない壁<<<<放射線・核のゴミ・プルトニウム と思ってしまいます。こちらにもコメントいただけたなら嬉しいです。 ・原発の仕組みについて馬鹿でもわかるようにして下さい!! えぇと、今の私の知識では「燃料棒?やウランを使って莫大なエネルギーを作れるが、大量に核のゴミ(死の灰等)がでる、核兵器の材料のプルトニウムが一年で8t出る、日本はすでに48t位溜め込んでる。放射線の毒性は三万年たたないと消えない。」てなかんじです。色々ごちゃごちゃです・・・ ・使用済みの廃棄物についての分類や処理について まず、私の知識では「核のゴミと呼ばれる物?(使い終わった燃料棒とか?)は粉末状にして硝子で固めて地中深くに埋める<でもこれ、地震国の日本では大丈夫なのでしょうか・・・三万年も・・・>」と、「プルトニウムを有効活用するために高速増殖炉や核燃料サイクル施設なんてものができている」という二つだけです・・・これも詳しく知りたいです。 ・(六ヶ所村の60兆円の)核燃料サイクル施設について ここは何をする所なんですか・・・馬鹿はこれも意味分かりませんでした。見ている限りどうやら高速増殖炉がないと意味ない気がするのですが・・・核のゴミ(これなんぞ?)からプルトニウムを取り出す所ですよね?48t+毎年8t追加なのに必要なのでしょうか・・・ ・高速増殖炉について ここもです・・・ええと私の認識では、ウランや燃料棒と一緒にプルトニウムを入れてウラン等の核分裂を大きくさせる所?(かなり曖昧) ・原発とサイクル施設と高速増殖炉の長所と短所 なんか思いつくことがあったら教えていただきたいです・・・ 本当に馬鹿丸出しな質問ですみません!しかもこんな長々と・・・ 勿論こちらでももっともっと調べます。なのでどんな事でもいいのでお力を貸して下さい! (因みに私は高1です。私にも理解できる位にお答えして頂いたら嬉しいです。)
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今晩は。NO.2です! >施設はプルトニウムを積極的に取り出しているみたいですが、 原発から出る使用済み核燃料は、「燃えないウラン」(非核分裂ウラ ン)の比率が高いが、ウランから生成されたプルトニウムや、「燃え るウラン」も僅かに残っています。 これを、核燃料として再利用する事で、廃棄処分する事に比べ多くの エネルギーを取り出せます。 また、使用済み核燃料の燃えるウランやプルトニウムの比率を下げる ことになるため、廃棄処分される使用済み核燃料の放射能を減少させ ることにもなります。 更にウランは割合政情が安定した国に多いため、ウランを全面的に輸 入に頼る国でもエネルギーセキュリティ上のリスクは少ないです。 核燃料サイクルで核燃料の有効活用と長期使用が出来ればよりリスク を低減できることになります。 プルトニウムも燃料に使います。 プルサーマルという言葉を聞いた事があると思いますが、これは、プ ルトニウムとサーマルリアクター(軽水炉)の繋げた和製英語です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AB >処理を外国に頼んでいるのでしょう 核兵器保有国の軍用再処理工場を別にすれば、原子力発電所から発生 する使用済み核燃料を扱う世界の主要な商用再処理工場は、フランス イギリス・ロシア(2)・インド(3)・パキスタン(2)・中国・アメリカ ベルギー ドイツ(2)・アルゼンチン・ブラジル・イタリア・日本(2)です。[()内数字は設備の数です] その内、ブラジルは閉鎖、イタリアは運転停止、ベルギーは運転停止 し設備は解体、ドイツは1設備は運転停止、もう1設備は建設途中で 建設中止です。 この中で、規模が大きく外国から使用済み核燃料を受け入れて再処理 している施設はフランスとイギリスの2施設のみとなっています。 日本の設備は、東海村の旧動燃にあるのは実験プラントであり、六カ 所村に建設中の設備は、構造上の不備などで試験計画が何度も延期し ています。 その為、日本で出る使用済み核燃料はフランスとイギリスに依託して います。 参考までに、ベルギーとドイツが再処理を止めた事で、核保有国以外 で再処理工場を持つのは公式には日本だけです。 >再処理施設はまだ使えるウランを取り出すって解釈でいいのでしょうか 燃料棒には二酸化ウランが封入されています、これを、原子炉で使用 すると核分裂によりウランが別の元素に転換します。 その為、使用済みの燃料棒には多数の元素が混在します。 この状態の燃料棒から、未反応のウランや生成したプルトニウムを取 り出す施設が再処理工場です。 >半分は空に半分は海に流れるとか 深層防護の奥にある原子炉とは異なり、再処理工場では裸の核物質を 広範囲に扱うため、厳重な放射線管理が必要となります。 また再処理にともなって高レベル放射性廃液が出るため、これらの処 分に特別な処置が必要になります。 高レベル放射性廃液は固化後、溶けたガラスと混ぜ合わせて固定して ガラス固化体として管理します。 一時保管場所で30~50年くらい中間貯蔵し、放射性物質が減って温度 が下がるのを待ってから最終処分されます。 日本における最終処分施設の建設は未定です。 (一部地域の村長さんなどが補助金目当てで立候補しましたが、住民 の反対などで断念しました) >原発の燃料はウランではないのですか? 天然鉱石である閃ウラン鉱に含まれるウラン235を使用しています。 また、プルトニウム239も使用出来ますが、プルトニウム239は天然に はごく微量しか存在しないため、核燃料としてはウラン235が使われ ています。 分裂しないものとしては、ウラン238があります。 しかしウラン238は、中性子を捕捉することによってプルトニウム239 に転換でき、核燃料として使用することができます。 このことから、ウラン238に人為的に中性子を当て、プルトニウム239 を生産することが考えられました。 これを核燃料サイクルといい、プルトニウムの生産に使われる原子炉 を高速増殖炉と言います。 少し難しくなりましたが、高校生なら理解出来ると思います、頑張って 勉強して下さい。 私も、原子力の復習が出来ました。
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- ogawa_sora
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今晩は。 発電所の建設や定期検査などをやっている者です。 順番に簡単に回答します。 Q1.再生可能エネルギーや水力・火力だけでは駄目なのですか? 1)水力発電所 山の中に発電所を作るのに莫大のコストが掛かります。 ・建設地までの道(トンネルなども必要です) 道も重量物を運搬するのに必要な広さ、強度が必要です ・ダムが必要です(発電所は地下です) これは、自然破壊の何ものでもありません。 また、水は自然の恵みです、計算して雨を降らせる事は出来ません 2)火力発電所 燃料には、油、石炭、天然ガスを使います。 これは、化石燃料です、当然限りがあります。 3)再生可能エネルギー 太陽光、風、波、などでは、発電容量が少ないため、日本中この 設備だらけになってしまいます。 また、個人で所有するには値段が高いです。 Q2.放射線・核のゴミ・プルトニウムと思ってしまいます ・原発の仕組みについてわかるようにして下さい 原理は火力発電所と同じです。 蒸気を作るのに、火力は化石燃料を燃やして作りますが、原子力は 核融合による化学反応で高熱を発生させてその熱で蒸気を作ります ・使用済みの廃棄物についての分類や処理について 分類 低レベル放射性廃棄物:比較的低い放射能を持つ廃棄物です 高レベル放射性廃棄物:使用済み燃料です TRU廃棄物:第1・2種放射性廃棄物にわかれ放射濃度などが ばらばらな物です 詳しくはこのサイトで http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E6%80%A7%E5%BB%83%E6%A3%84%E7%89%A9#.E6.94.BE.E5.B0.84.E6.80.A7.E5.BB.83.E6.A3.84.E7.89.A9.E3.81.AE.E5.88.86.E9.A1.9E.E3.81.A8.E5.87.A6.E5.88.86.E6.96.B9.E6.B3.95 ・六ヶ所村核燃料再処理施設について 使用済み核燃料から、核燃料のウラン、プルトニウムを取り出します http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E3%83%B6%E6%89%80%E6%9D%91%E6%A0%B8%E7%87%83%E6%96%99%E5%86%8D%E5%87%A6%E7%90%86%E6%96%BD%E8%A8%AD ・高速増殖炉について プルトニウムを燃料に使用し、同時に新たなプルトニウムを作り出 す特殊な原子炉です http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%80%9F%E5%A2%97%E6%AE%96%E7%82%89 ・原発とサイクル施設と高速増殖炉の長所と短所 質問者さんは放射能に恐怖を感じていると思います、当然な事です。 実際に仕事をしている私でさえ感じていることです。 しかし、水力発電で起こる自然破壊により、CO2の吸収力が低下します。 火力発電所は、先程も書きましたが化石燃料なので限りのある燃料です。 この様な事を考えると、原子力発電が将来的に重要になってきます 国や電力会社が日々研究し、安全な設備を建設し運転をしています 世界で運転中の原子力発電プラントは400基以上ありますが、このう ち約1/4を使っているアメリカは世界一の原子力発電国です。 しかし、アメリカでは原子力発電所の新設は1978年以降ありません。 これは1979年にスリーマイルアイランド発電所で事故や、オイルショ ックの影響で電力需要が低下したことなどが理由とされています。 ところが、1990年代初頭、原子力発電所の年間設備利用率は70%を下 回っていたが、日本の優れた品質管理を参考に新しい技術を取り入れ 現在は、設備利用率は年間90%を超えるまでになり、原子力発電所を 増設したのと同じ効果が得られています。 また、ブッシュ政権は2001年5月に新たな国家エネルギー政策を発表 将来の国内エネルギー消費の増加に対応するための各種対策を打ち出 しました。 中でも炭酸ガスを出さず、経済的に競争力のある原子力発電の推進は 必要との姿勢も明確にしています。 2001年のカリフォルニア州電力危機や、中東への石油依存増大への懸 念などから、アメリカの世論も原子力を支持する人が増え、昨年5月 にアメリカの原子力エネルギー協会が実施した世論調査では回答者の 2/3が原子力発電には賛成だったそうです。 その後、カナダ・北米大停電が起きているように、発電設備の増強は アメリカにとって緊急の課題とされており、原子力発電所が新設され る日も近いのではないでしょうか。
お礼
実際にお仕事されてる方にお話をきけるなんて感激です!分かりやすく丁寧な回答ありがとうございます! それで、質問なのですが、 見ていると、施設はプルトニウムを積極的に取り出しているみたいですが、プルトニウムは何に使えるのでしょうか?というかもうすでにかなりの量のプルトニウムが日本にはあって、処理を外国に頼んでいるのでしょう?六ヶ所村核燃料再処理施設はまだ使えるウランを取り出すって解釈でいいのでしょうか。けれど取り出すだけで一日で一年間分もの放射線がでるらしいですね!!!半分は空に半分は海に流れるとか・・・。怖い!プルトニウムは長崎型原爆に使われる事だけは分かるのですが・・・。六ヶ所村核燃料再処理施設と高速増殖炉は二つで一つの発電所かと思っていたのですが違うみたいですね。原発の燃料はウランではないのですか? というか流石非国際協力国アメリカ・・・まだつくるんですか・・・ 気が向いたら回答お願いします!厚かましくてすみません
まずは↓このあたりから。 電気事業連合会「原子燃料サイクル」 http://www.fepc.or.jp/present/cycle/about/index.html
お礼
おお!かなりナイスなサイト!ありがとうございます!本当助かります
お礼
もう本当に助かりました!感謝感激です。どの説明も分かりやすくて参考になりまくりました!!!とりあえず、自分も「原子力発電で本当に知りたい120の基礎知識」と「ロッカショ」いう本で調べてみたのですが回答者様が居なければ無理でした!ありがとうございます。