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完了形
「彼はイギリていますスに行った事がある」はよく He has been to England. と英訳されていますが、なぜcomeではなくbeenなのでしょうか?
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アメリカに38年住んでいる者です。 私なりに書かせてくださいね。 これは日本語の「行く」と英語のgoの違いから来る理解の違いなのです。 日本語の「行く」には「目的地に向かって行く」と言うフィーリングと「訪問する」と言うフィーリングがあるため、行った事がある、と言うと「訪問した事がある」と言う意味として受け取られるように生まれてきてから「頭の訓練」をされてきたわけです。 英語のgoは「訪問する」と言うフィーリングはなく、ある場所に向かっていく、と言うフィーリングなのですね。 ですから、have goneと言う表現を使うと「向かって行った」つまり帰ってこなかったと言うことになってしまうわけです。 しかしです。 「向かって行った」と言う経験をした、例えば嵐の中を行くと言う行為を経験した、と言うことであれば、have gone thru the storms many timesと言う言い方は十分できるわけです。 同じように、通学すると言う意味のgo to schoolも慣用句的表現として使われているため(向こうに行くというフィーリングではなく、通学すると言うこと自体に家に帰るということが含まれている)have gone to schoolと言うこの慣用句的表現を現在完了の形にして「経験」のフィーリングを出すことが出来るわけです。 もちろん学校は行った(事がある)よ、Of course I have gone to school.と言う表現なんかもできるわけです。 これは、学校へ行ったまま帰ってこない、と言うフィーリングではありませんね。 さて問題なのは本当はbeen toと言う表現なのです。 これに気が付かない日本人はたくさんいると思います。 なぜなら、have been toで「行った事がある」と言うフィーリングだよ、と覚えさせられてしまっているからなのです。 (私としては大変自然ですばらしい教え方だと思っています) でも、I am to Japan. I was to Japan. I will be to Japanという表現はしないですね。 そうです、しないのです。 唯一する表現がhave been to Japanなのです。 つまり、「行った事がある」と言う特別のフィーリングを出すためのひとつの表現として「生まれてきてから頭を訓練されてきた」わけなのです。 ですから、この表現を聞けばこの特別な例外的表現とも言える表現をしているんだと分かるし、このフィーリングをほかの人に言えば「分かってくれるだろう」と確信を持っているのでこういう表現をするわけなんです。 これで、have gone toが日本語の「行った」と言う表現の持つ「訪問して帰って来る」と言うフィーリングが自然にないということが分かり、have been toと言う特別な表現は文法や辞書には説明していないフィーリング(意味合い)を持たせた表現なんだ、と言う事がお分かりになったと思います(hopeします、と言うことです) これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
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- yoohoo_7
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>「彼はイギリスに行った事がある」は、なぜgoneではなくbeenなのでしょうか? 上記のような主旨の御質問と思います。 まず、次の(1)の文があります。 (1)He has been in England.(イングランドに居たことがある。) 現在完了の「経験」です。 次に、少し形を変えると、次の(2)のような言い方ができます。 (2)He has been to England.(イングランドへ行ったことがある。) 同じく、現在完了の「経験」です。文字どおりには、「イングランドへ居たことがある」ですが、「行ったことがある」の意味で用いられます。 さらに、少し形を変えると、次の(3)のような言い方ができます。 (3)He has gone to England.(イングランドへ行ってしまった。) 現在完了の「完了」です。(3)は、「だから今はここには居ない」という意味を言外に持っています。 (3)が「行ったことがある」という「経験」を表さない理由は、「行ったことがある」は(2)で表せるので、(3)が「行ったことがある」という意味を表すとすると「行ったことがある」という意味を表す言い方が2つあることになってどちらを用いたらよいのか紛らわしくなって不便だからです。そのような紛らわしさを解消するために英語の長い歴史の中で作られた単なる決めごとです。 別の言い方をすると、(2)は「行ったことがある」という意味しか表せませんが(3)は「行ってしまった」と「行ったことがある」の2つの意味を表すことができるので、(3)は「行ってしまった」という意味を表すことにしておくのが便利だからです。 さらに別の言い方をすると(実は、これがいちばん正確な言い方なのですが)、日本語の「行ったことがある」は言外に「その後1度は戻ってきた」という意味を持っていますが、goneは「行きっぱなしだ。その後帰ってきてない」という感じを本来的に持っているからです。
- Caper
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下記の [ 注 1 ] がもしかしたら参考になるかもしれません。 http://www.eibunpou.net/06/chapter15/15_2.html 英文法大全 15-2 完了時制 15-2-2 現在完了時制の用法 (3) 現在に至るまでの経験 [ 注 1 ] have gone [come] to と have been to の使い分け